- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163181608
感想・レビュー・書評
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恩田陸さんが「参りました」と言った「結ぶ」が読みたくて探しました。隣町の図書館で発見。
「お前、骨を意識したな」ってところがお気に入りです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前回読んだ「影を買う店」があまりに良かったので期待していたのですが、裏切られた程ではないものの前回を上回る感動はありませんでした。
でもさすがといえる世界観ですよ。
プロローグからエピローグまでぐるぐるとまわって何が真実か分からなくなります。とても素敵で奇妙な世界のお話たち。
うちの近所にも心臓売り来ないかしら。
そしたら、古い古いのを売ってもらうのに。 -
一読の価値あり。
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どの作品も怖くて、美しかったです。
最後で鳥肌が立ちます。
特に「花の眉間尺」が好きです。 -
恩田陸<br />図書館の海<br />ノスタルジア
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水色の煙が最高。大好き。
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異界と現し世を自在に行き交い、読者を迷宮へ誘う極上の語り。「結ぶ」―問答無用で縫われ、丸められていくからだ。「湖底」―十三年前から、待ち合わせはいつもすれ違い。「川」―大作家と挿絵画家の密かな交流を見続けてきた眼。「蜘蛛時計」―ロシア革命に翻弄される男と聖像画に糸吐く蜘蛛。「心臓売り」―人間に生まれつきそなわるL本能とD本能とは。ほか、全十四篇収録。
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皆川博子独特の「美しい悪夢」が婉々と繰り広げられる。「心臓売り」なんて、自分には香山滋へのオマージュとしか思えない。カヤマワールドに皆川博子が迷い込んだらこうなる、と言われると、納得。