- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163181905
感想・レビュー・書評
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生あるうちに
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幼児虐待の話がサスペンスっぽく印象に残った。子育てしたことのない人は、よその家族の虐待かしつけかで悩む
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短編集。親しい者の死が絡む物語群。愛しい人の死期が近づくやるせなさと死後の切なさを描いた『彼岸の風景』。読後にターニングポイントが分かる『ニライカナイ』。奇想天外ながら夢の中のような感覚を体験させてくれる『コヨーテは月に落ちる』。騙されたのかからかいなのか希望だったのか真実と事実の折り合いは人それぞれと言えそうな『帰還兵の休日』。子どもの痛いほどの必死な愛情が歯痒い『コンクリートの巣』。戦争を知らない現代人のための『レクイエム』。どれもシリアス。
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短くてぎゅっとつまってる
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何の特別なこともない日々の生活。疑いもなく当たり前に一日一日を過ごしている人々。しかし、薄い膜一枚隔てた向こう側には 別の世界があるのかもしれない。この物語の登場人物たちは 何気ない日々のどこかで待ち受けていたそんな世界の入り口を 知らずにくぐってしまったのかもしれない。
それとも、《この世界》と思っているこここそが あちら側なのかもしれない。