レクイエム

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163181905

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  • 生あるうちに

  • 幼児虐待の話がサスペンスっぽく印象に残った。子育てしたことのない人は、よその家族の虐待かしつけかで悩む

  • 短編集。親しい者の死が絡む物語群。愛しい人の死期が近づくやるせなさと死後の切なさを描いた『彼岸の風景』。読後にターニングポイントが分かる『ニライカナイ』。奇想天外ながら夢の中のような感覚を体験させてくれる『コヨーテは月に落ちる』。騙されたのかからかいなのか希望だったのか真実と事実の折り合いは人それぞれと言えそうな『帰還兵の休日』。子どもの痛いほどの必死な愛情が歯痒い『コンクリートの巣』。戦争を知らない現代人のための『レクイエム』。どれもシリアス。

  • 短くてぎゅっとつまってる

  • 何の特別なこともない日々の生活。疑いもなく当たり前に一日一日を過ごしている人々。しかし、薄い膜一枚隔てた向こう側には 別の世界があるのかもしれない。この物語の登場人物たちは 何気ない日々のどこかで待ち受けていたそんな世界の入り口を 知らずにくぐってしまったのかもしれない。
    それとも、《この世界》と思っているこここそが あちら側なのかもしれない。

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著者プロフィール

篠田節子 (しのだ・せつこ)
1955年東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『弥勒』『田舎のポルシェ』『失われた岬』、エッセイ『介護のうしろから「がん」が来た!』など多数。20年紫綬褒章受章。

「2022年 『セカンドチャンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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