長助の女房 (御宿かわせみ)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163186009

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  • 御宿かわせみシリーズ26巻、表題作「長助の女房」畝源三郎の下で岡っ引を務める深川の長寿庵の主人・長助が、お上から褒賞を受けた。町内あげてのお祭騒ぎの中、取り残されたように、一人ぼんやり寂しげに店番をする女房おえいを見かけたるい達は贈り物を贈ることにする。おえいは事件を起こし江戸払いになったはずの辰吉の姿を見かけたことから…。「千手観音の謎」神林家の祖先が紀州候から拝領した千手観音を取り出そうとした香苗がうっかり床に落として壊し、東吾に相談しとことから繋がる事件…。展開が面白くほのぼのとした秀作。

  • 御宿かわせみシリーズ8編。今回は長助一家と神林家のほのぼのが印象に残る。かわせみの東吾夫婦より子供達が表に出てくる様子。ただ、秘密の兄妹である麻太郎と千春の将来に対する懸念は雰囲気を壊すなぁ、平岩さん、本当にそちらへ持っていくつもりなんだろうか・・
    各話の事件エピソードはマンネリ。それでも東京時代は京王線を使っていたので、「玉川の鵜飼い」での街道地名やら説明は現代と比較して楽しかった。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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