- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163188201
感想・レビュー・書評
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これも友達に薦められて読んだ本。
長崎の古い歌を集めて記録するという仕事は意味のあることだと思うが、この本の(たぶん)テーマ、男女の間の無償の愛というのにはちょっと「?」。
映画にもなったけど、ヒロイン役の吉永小百合は原作とかなりイメージが違うと思う。
原作はかなり不細工の設定だから。
後でTVドラマになった時の市原悦子の方が原作に近い感じがしたなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
佐賀などを舞台とした作品です。
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誰かのために生きていくてこと、誰かを助けること、支えること‥
実在した長崎の名妓、愛八さんの真っ直ぐな生き方に心打たれる。
ともすれば悲劇になりそうな愛八の生い立ちや境遇も
晩年にかけて達成した偉業によって帳消しになるのではないか?
一つの事を長く続けていた者こそ、人の心に残っていくのだろう。
長崎独特の言葉や祭りや歌を盛り込むことで、はんなりとした情緒のある作品になっている。
中盤、やや説明的だが作詞家なかにし礼氏の、作詞業で培った蓄積を感じる。
《平成11年下期 直木賞受賞作》 -
舞台は明治末期から昭和初期にかけての長崎。
実在の人物である丸山の芸者、愛八と郷土史研究家の古賀十二郎が時代に埋もれてしまった長崎の歌を探し歩くという物語。
当時、長崎の丸山は日本でも有数な花街として知られ、大変な賑わいを見せていた。
ある日、町を上げての大宴会が催された。
その席で地元長崎の歌が一つとして歌われなかったことに落胆した古賀が翌朝、愛八にこう告げる。
「おいは長崎ば愛しとるけん、長崎の歌探しばやってみようと思うとっとたい。どうやろ、おいにつきおうてみんね。」
互いに惹かれあうようになっていた二人はこうして旅に出、ついに島原半島の温泉街・小浜で長崎ぶらぶら節と出会う。
愛八が歌うこの歌は、当時珍しかったレコードに吹き込まれて一躍有名になり、今ではおくんちの本踊りにも欠かすことのできない長崎を代表する歌になった。
作詞家、なかにし礼が歌と愛を主題に描いた長崎の街と人々。
当時の花街・丸山の持つ風情と人情が見事に表現された作品でした。
読み終わってネットで調べるまでは、フィクションだと思っていたが、どうやらほとんどが実在の人物で、内容もほぼノンフィクションのよう。
偶然とはいえ、長崎を舞台にした作品が続いたので、なんとなく縁を感じつつ、
長崎文学探訪なんてのもいいな。
長崎は一度だけ行ったことあるけど、平和公園しか行かなかったしな。
終章で、お雪が自分の病気のために愛八がすべてのお金を出したこと
、身代わり天神に百度お参りしたことを知らされるところなんかは、ぐっときて、
さらには、古賀十二郎が精進落しの宴会でみんなに言った描写は
古賀と愛八の深い絆を感じることができ、これまたぐっときた。
長崎ぶらぶら節。
一度長崎で聞いてみたいな。 -
実在する話だからこそグッとくる
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2009/02/26完讀
【第122回直木賞受賞作】
長崎芸者愛八與學者古賀十二郎尋訪長崎老歌謠的故事。據說還去勝利唱片錄製失傳的「長崎ぶらぶら節」。
很平淡又很含蓄,但是一個令人感動的故事。
歌謠帶著許多的文化累積和深度,還有震懾心魂的力量,超越時代讓我們與百年前相繫相連。
太多的臺語歌謠也即將死去,我們是不是能作點什麼呢?民間努力的人很多,不過我國政府只做了一件事,就是砍臺語預算…
這本書裡面有一幕非常有趣,愛八、梅次坐火車上京錄唱片,很多人第一次坐火車還脫鞋子,月台上整整齊齊地排了很多鞋XD -
9/30/09図書館
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大好きな人と長崎の歌探しのたびに出た芸者愛八
愛八の歌を一度聞いてみたいです。 -
20090823
Iから借りて -
2005/6/1:長崎雑学研究者(?)と歌で勝負の芸妓の話。恋愛小説っていうよりは、うーん、主人公の生き様……? 恋愛メインでは無いな。隠れキリシタンの歌を求めてやって来たしがない研究者(妻子持ち)と、そんな彼の研究の助手をするうちに惹かれていく芸妓。泣いたり笑ったりしながら生きがいを見つけて、何かを残して死んでいく事は、決して悪い生き方ではないと思うのです。