中陰の花

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 190
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163205007

作品紹介・あらすじ

現役僧侶が生と死の間を見つめて選考委員全員の支持を集めた芥川賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • #2595-108-357

  • 中陰とはこの世とあの世の中間。
    質量不滅の法則。
    世の中の物すべては膨らみ広がりつつある。
    宇宙は膨張している事を思ってなるほどと思った。
    しかしながら死んだ後のことはお坊さんでもわからない。

  • 2001年上期:第125回芥川賞受賞作品。

  • 死後のことは、生きている人間にわかるはずはない。
    僧侶であってもそう。
    でもやはり感じ取ることが出来る魂の存在。
    しかし妻の圭子さん、つき抜けたキャラですね。

    朝顔の音は悲しい話である。
    この人はどうしても不幸から抜け出せないような
    絶望感を感じた。

  • 対談や『禅的生活』でファンになった玄侑宗久さん♪
    小説も、やっぱイイ!

    なんだろ。小説…ではなくって文学を久々に読んだ気になる。
    抱き合わせの『朝顔の音』は、個人的には好きじゃないけど、
    全体を通して、ブレない、芯のしっかりある、
    さすが御坊様が書いただけある!ズシンと存在感のある本♪

  •  第125回芥川賞受賞作。
     予知能力を持つという「おがみや」ウメさんの臨終に際して、禅寺の住職
     則道とその妻圭子の織り成す会話から、「死とは何か」「魂とは何か」を
     見つめた作品。・・・なのだそうだが、やっぱり私には「芥川賞受賞作」は
     ダメだった。
     「死とは何か」「魂とは何か」が書いてあるのかと思ったが、私には全然
     伝わってこなかった。はっきり言って私には理解不能な小説。
     以前にも芥川賞を受賞した作品は読んだが、ほとんどダメ。
     例外は「GO」だけだ。
     というかどうして「GO」芥川賞なのかが理解できないが。

  • 「中陰とは、この世とあの世の中間。」

    不思議な物語でした。

  • 第125回芥川賞受賞作。現役僧侶が書いた死の話。成仏とは何か、を見つめる登場人物たちがおもしろい。お坊さんならではの、仏教の詳しい話や生死観もいい。ただ、後半奥さんの流産話がからんできたところから陳腐に感じた。同時収録の「朝顔の音」も強姦と死産を経験した女性が描かれているが、なんだか違和感を感じた。「賢い男の人が書いた女の人」という感じがして、しっくりこなかった。
    全体的にはおもしろかったけど、すぐに他の作品も読みたい、とはならなかった。

  • 死後の世界って案外、この僕たちが生きている世界なのかもしれないよね。

  • 禅僧、玄侑宗久が記した小説。評者の浅い仏教理解では適当なことしか言えないが、死生観を著した作品。
    死んだらどうなるんだろう。。子供の頃の疑問を蘇らせる。

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著者プロフィール

一九五六年福島県生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。八三年、天龍寺専門道場入門。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。花園大学仏教学科および新潟薬科大学応用生命科学部客員教授。二〇〇一年「中陰の花」で芥川賞を、一四年「光の山」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に、『禅的生活』(ちくま新書)、『荘子と遊ぶ』(ちくま文庫)、『やがて死ぬけしき』(サンガ新書)、『竹林精舎』(朝日新聞出版)などがある。

「2020年 『なりゆきを生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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