猛スピードで母は

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著者 : 長嶋有
  • 文藝春秋 (2002年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163206509

猛スピードで母はの感想・レビュー・書評

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  • 図書館で、映像化された作品を集めた特設コーナーにて目に止まり借りてみました。
    短編2作品で「サイドカーに犬」の方が映画になっている模様。

    なるほど、映画向けのストーリーだなと思いました。
    映像の方がしっくりきそう。

    表題作の「猛スピードで母は」と共に子供の目線で描かれた大人の世界。
    大人の人間関係なんてよく分からないけど、子供はしっかりと見ているんですよね。

    子供目線なんで、すこし靄がかかった様な核心には届かない様な描写が逆に切なく感じました。

    私的にはあまり心に残る文章ではなくさらりと読み終えてしまいました。

  • 日曜の朝の対談番組に、綿矢りささんと名久井直子さんとともに出ていた。
    タイトルを背表紙でみて気になっていたのもあり、読んでみた。
    サイドカーに犬 の方がすっきりしていて好きかも。
    洋子さんの人柄が好きです。
    麦チョコの扱い方とか、コーラを飲むと骨がとけるだとか、それでいて芥川を読んでいるところとか。
    映画も見てみたいと思った。
    猛スピードで母は は、なんだか全体が薄暗い感じで。
    芥川賞の本ちゃんと読んだのこれがはじめてかもしれない。

  • 子供の視点から、父毋を描いた「サイドカーに犬」とやはり子供の視点から母を描いた「猛スピードで母は」の2作品を収録。

    両作品とも淡々と日常を描いているが、文章の裏側にある、サイドストーリーを連想させるという高等テクニックを駆使しています。

    お気に入りは「サイドカーに犬」で、家出した母の後釜に父の愛人が家に住み着くという話。
    破天荒なタイプの父親が家庭をかき乱す原因なのですが、淡々進行していくので、あまり悲壮感を感じさせない。ただ、ところどころで、男女の愛憎をかいま見せるので、これが不意を突かれた感じでドキッとしたりします。
    ウマイ!
    行間に滲み出す、登場人物の感情が、読み終わった後に、余韻を残してくれてよかった。
    ただ、最後の1行は、もっと効果的な使い方ができたのでは?と思います。

    「猛スピードで母は」も、一見自由気ままに生活していると思っていた母親が、ある恋愛を通してシングルマザーの悲哀をさらけ出すあたり、非情によかった。

    全体的に、重層的に世界を構築しているので、非情に深みを感じる作品だと思いました。
    ただ、個人的な好みを言えばもっとサプライズがあった方が好きなので、☆3つ。

  • 子どもの頃はぼんやりと分からないままに受け入れていたことが、大人になっていく中で次第に理解できるようになっていく。その気付きがポツポツと語られていくような物語。

  • 「猛スピードで母は」の母、この表紙のイメージとは違う気がするのだが・・。

    「サイドカーに犬」も「猛スピードで~」も母と子(前者では洋子と薫)の距離感が近くて、子供を大人びて見せたり、時には大人を子供じみて見せたりする。

  • 普通ではない家族の物語2篇。主人公の薫と慎はよい子ではない。二人にとても感情移入して読み切った。

  • 私はサイドカーに犬の方が好きだったかな。

    夏の匂いがするお話。

    洋子さん、私はとても好き。お母さんより。
    こういう飄々としたかんじの大人になりたかったんだけどなぁ。

  • 子供目線で見た、ちょっと外れた親たち?
    「猛スピードで母は」と「サイドカーに犬」の2作品

  • さくっと2時間ほどで読めてしまった。「佐渡の三人」や「ねたあとに」みたいなダラダラ感(といっても、底にはヒヤッとしたものがずっとある肌感だが)はなく、錆びのような奥歯の神経が微かに痺れているような感覚が、ずっと続く2作品。日曜日に読みたい。

  • 2016/04/26 読了
    幼き私とシンクロする部分があり、一気読み。文章も好きな感じだった。
    表紙が佐野洋子さん、素敵だなぁ。

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