猛スピードで母は

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163206509

感想・レビュー・書評

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  • 親がどうであれ、子どもはしっかり自分で考えて生きてるんだなー。家庭環境は良くない2編の短編だけど、どちらもあまり暗くないのがいい。

  • とっても淡々とした語り口なのに、思わず「わはは」って笑かせられたり、すんごく切ない気持ちになったり。きっと、この作者の人は、照れくさくって、ダイレクトな愛情とか思いやりとかの言葉を口にしないんだけど、人一倍感じやすい人なんじゃないかと思いました。

  • 「サイドカーに犬」「猛スピードで母は」どちらも子どもから見た、子どもに媚を売らない大人の女の話だった
    どちらもかっこいい
    ぶっきらぼうで一見不機嫌そうな印象だけど、強くて優しい女の話だった

  • サイドカーに犬。
    いいな、この文章。女の人っぽい。

  • 何年か前に読んだことがあった。ほっこりとする物語。洋子さんと母の愛に癒される。

  • 長嶋有初読。中篇二本。味わいある文章ですな。昨今の日本の純文学ってレベル高すぎ。表紙のデザインはいまいち意味不明。

  • 表紙を覚えてて。見たことあるけど、読んだことないので、借りました。

    二つとも、変わってる親の子供の視点。話の内容は少しあいまいで、ハッキリ示さず終わります。でも読んでスッキリしました。
    主人公2人とも、力強く、マイペースに生きていくんだろうな、と想像できました。同年代の子とは一味違う経験をしているためか、大人びていて、物事の考え方が深いです。私は、家庭環境的にはよろしくないんだろうけど、そんな2人を羨ましく感じました。



    面白かったです。

  • 僕的にはサイドカーに犬が良かった。二編あったがどちらも特殊な家庭をベースにかなり特徴的な親を持つ子供の目線を通した作品なんだけど、どちらの作品も、尖ったオトナの行動が面白かった。どちらの作品もちょっと重苦しい空気感を感じる変わった作風だったな。

  • 「サイドカーに犬」+「猛スピードで母は」の中編2つ。
    同い年の醍醐味で、
    読んでいるうちに自分まで小学生にタイムスリップした気分になれる。
    姉弟と父と愛人のいる一夏、
    息子と母の1年、
    いごこちがわるいけど、どこかぼんやりと淡々としたこども、
    ぶっきらぼうな大人、ちょっといびつな家族の話。

  • 『サイドカーに犬』
    母が家を出た。
    ふいに現れた不思議な女性、洋子さんと過ごした小4の夏。

    『猛スピードで母は』
    反対を押し切ってまで貫いた結婚に失敗し、僕を連れて田舎に戻った母との二人暮し。
    母にも僕にも色んなことがあるけれど、お互いを思う気持ちはとても優しい。

著者プロフィール

小説家、俳人。「猛スピードで母は」で芥川賞(文春文庫)、『夕子ちゃんの近道』(講談社文庫)で大江健三郎賞、『三の隣は五号室』(中央公論新社)で谷崎潤一郎賞を受賞。近作に『ルーティーンズ』(講談社)。句集に『新装版・ 春のお辞儀』(書肆侃侃房)。その他の著作に『俳句は入門できる』(朝日新書)、『フキンシンちゃん』(エデンコミックス)など。
自選一句「素麺や磔のウルトラセブン」

「2021年 『東京マッハ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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