デッドウォーター

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著者 : 永瀬隼介
  • 文藝春秋 (2002年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163208206

デッドウォーターの感想・レビュー・書評

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  • 「羊たちの沈黙」とヒキタクニオの「負の紋章」を思い出した。洗脳というものがどんなものかわからないから、穂積の壊し方、壊れ方はピンとこなかった。穂積が加瀬や白井にやった洗脳描写が巧妙だっただけに、穂積自身の壊れ方はちょっと拍子抜けだ。

  • 初めての著者でしたが、予想以上に面白かったですね。
    最初は初めての著者と言う事もあり世界観に入りずらかったのですが、途中から慣れると、先の展開が非常に気になりました。

    久し振りに良作に出会いました。

    穂積とのやり取りは緊張しましたが、後半で無理やりまとめた感はあるので少し残念です。

    この著者は他も作品は結構ある様なので、暫くこの著者の作品を追ってみます。

    それぐらい最近ではないぐらい夢中にはなりました。

  • 「自殺したけど死に切れなかったから、死刑になりたくて」とかいう、よくわからない理由で人を殺すヤツがいる。
    するときまって、「死を望んでいる人にとっては、無期懲役刑にされ生かされるほうが重罰ではないか」と言いだす人が現れる。
    そうか?と思う。
    たとえそれまで、娑婆の暮らしで生きる望みを見い出せず絶望から犯行に及んだとしても、罪を犯したことにより、1円の金がなくとも衣食住に困らない暮らしを手にした殺人者が、やがてそれに「娑婆よりマシな何か」を見い出さないとも限らないわけで。

    制度の是非は別にして、そもそも、死刑という刑罰が存在する国で相当の罪を犯しその判決が下れば、死を望んでいようが恐れていようが死刑は執行される。
    たとえそれが、殺人犯が嬉々として待ちわびていることだとしても、だ。

    著者の永瀬隼介は、市川一家4人殺人事件の犯人・関光彦に関するルポ『19歳 一家四人惨殺犯の告白』を書いたノンフィクションライターである。
    反省するでもなく後悔してる風でもない関光彦との関係で著者が覚えた歯がゆさはルポの読者もおそらく感じていて、だから、著者が現実に成し得なかったことが成就しているという意味で、この小説は事実より小気味良い。

  • 非常に暗く、のたうちまわるようなハードボイルドでした。
    いつも寒風が吹きすさび、荒んで淀んだ空気の中でストーリーが展開されます。

    たくさんの登場人物が現れて、それぞれ別のことをしているのに、
    主人公のルポライターを軸に、だんだんそれらがつながっていく感じが無理がなくてとても心地よかった。
    中には安易につなげたなと思う部分もあったけど、設定がなさそうで意外にあるかもという感じだったので、かなり引き込まれました。

    意外にあるかもと思わせる設定とは、マインドコントロール。
    私たちの年代は、リアルタイムでマインドコントロールという恐ろしい悪行を見てきた人間なので、読んでいて背筋が寒くなる思いがしました。
    作者の年齢を見たら、まさに私と同じ歳でナットクしました。

    ただ、最後のあれだけで一瞬にコントロールが解けるとはちょっと思えないんですけどね。
    難を言うならそこだけです。

  • ★二冊あわせて★死の恐怖を感じない殺人犯の死刑囚を巡る小説。洗脳され恐怖を感じない人間の闇雲な強さに無力感さえ感じるとともに、その隙間を探るわずかな光に安堵する。錯綜した人物が交じり合うさまは出来すぎなほどだが、主人公のフリーライターの悩みや暴力の迫力は力強い。小説単体としても十分面白いが、この背景にあるノンフィクション「19歳」を読んでいると、著者が救いを求めてこの小説を書いたように思えてならず、読みごたえがさらに増す。

  • ズッシリと重い一冊(実際重い)。結構オススメです。

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デッドウォーターの作品紹介

神の采配か悪魔の悪戯か、希代の殺人鬼と事件ライターを繋ぐ、血塗られた絆とは。

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