骨音 池袋ウエストゲートパークIII

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163213507

感想・レビュー・書評

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  • 安定。
    まさにこの一言です。
    IWGPシリーズは割と重いお話で買ってからも読もう!となるまで気負いするんですけど読み始めた面白い。
    話に深みがあるので読む価値のある小説ってこういうことだよなあと。

    石田衣良さんって池袋が似合わないのにこんなに的確に描けるんだからすごいわ。もっとおしゃれな街の方が似合う方でしょう、それなのに池袋を描くのは彼の腕の幅を魅せられているように感じます。
    個人的には石田さんにはこのテイストで渋谷とかを舞台にした本も書いて欲しいなあ。
    でもIWGPは今も続いているのでずっと池袋なんだろうなあ。

    毎回言ってますがマコトが最高にクール。
    そこいらの若い男の子が真似しようとしてもなりきれないと思うくらいにマコトは一味違いますね。

  • まだ3巻だが、早くも食傷気味。相変わらずマコトの語り口調の文章はカッコいいのだが、毎回ワンパターンというか、なんというか。そんなわけで、読んでいる途中、何冊も間に挟んでしまった。
    それでも『水戸黄門』を世の中のお年寄りが誰でも好きなように、このIWGPも似たような安心感がある。それは、何か問題が起こって、それを結局はマコトが解決するという、結果ありきの安心感。

    今回は4つの短編から成る。回を重ねるにつれて、内容がチープになっているように感じるのは私だけだろうか。14巻まで出ている当シリーズ。今後の物語に期待したい。

  • 池袋ウエストゲートパークも3冊目。
    2冊目の微妙な感じもあり恐るおそる読み始めたが、前作とは少し異なり、また最初の頃の主人公とその周りの仲間たちとのやり取りなど初期のテイストに戻りちょっと安心。
    特に2章と3章は良かった。
    この後はどのように進んでいくんだろ?
    まだしばらく読み進めてみよう!

  • 若者を熱狂させる音楽に混入する不気味な音の正体は-。
    最凶のドラッグ、偽地域通貨、連続ホームレス襲撃。
    壊れゆくストリートを抜群の切れで駆け抜ける
    (アマゾンより引用)

    ドラッグってそんな蔓延してるもんなの?

  • 大好きなシリーズ読み返そう第三作目。
    これ読む前に外伝の方読んでおけば良かったかな。
    「骨音」…天国の扉が開く音にとりつかれたバンドのミキサー・スライ。ハヤトがSINを思うところが素敵。ここでもゼロワン出てくる。
    「西一番街テイクアウト」…娼婦の母・ヒロコとその娘・香緒。このお話良かった。マコトのお母さん最強。サルとタカシも加わって決闘。みんなで二人の母娘を守ろうと戦う感じが読んでいて熱くなる。
    「キミドリの神様」…NPOが発行する地域通貨ぽんど。偽札作りを追う。結構さっくりと終わった感じ。オコノギさんはすごく良い人なんだろうなあと思う。
    「西口ミッドサマー狂乱」…すごい読み応えがあった。マコトとレイヴの女王・トワコとの恋。レイブの疾走感はすごかった。文字を追ってるだけで疲れた。エディは残念だったな。トワコとマコトは最後そんな約束をしてたのね。すっかり抜け落ちてた。なんだかこの約束は、きっと希望のない約束なんだろうけど甘酸っぱくて可愛いなあと。

  • マコトもタカシもサルも
    かっこいい!
    ドラマから入ったけど、
    本の方がしっかり考えてる感があって好き。

  • 2016年9月「眼横鼻直」

    komazawa-u.ac.jp/facilities/library/plan-special-feature/gannoubichoku/2016/0901-4304.html

  • 最後のお話、『西口ミッドサマー狂乱』について

    --------------------------------------

    去年の秋、池袋警察署の5階で取り調べを受けた。生活安全課保安係による調書作成は3時間に及び、最初は緊張したが途中で飽きてしまい、許可をもらってプロテインを飲んだりして過ごした。池袋のメトロポリタンを通って近くの喫茶店にも寄った。
    何が言いたいのかというと、物語に登場した場所がわかると嬉しいということ。それに尽きる。
    マコトたちが封鎖した西口公園はもちろんわかるし、警察署もわかる。物語のクライマックス、メトロポリタンホテルもバッチリ把握している。行ったことがある場所がテレビに映っているような感覚に例えればいいのかもしれない。単純だけど嬉しい気持ちになる。アド街ック天国で知ってる場所が特集されたときと同じ気持ち。モヤさまも一緒。

    音楽とクスリはどうしても切り離せない。政治とカネみたいに。マリファナが解禁されている国や地域が増えている。人に迷惑をかけない範囲でクスリを楽しむことは罪にしなくてじゃないんじゃないかと個人的には思っている。お酒とタバコも人に迷惑をかけないように楽しむ嗜好品なわけだし。ぜひ国会等で議論してほしい。多分ダメだろうけど。

    物語のなかで登場人物が「iモード」と言っていて、そういう時代の話なんだなと感慨深かった。もしかしたらクスリが合法になった未来にこの話を読み直して、また感慨深くなるのかもしれない。

  • 再読。まだ誰か死ぬ話が有るな。 2018.11.9

  • 若者を熱狂させる音楽に混入する不気味な音の正体は・・・
    最凶のドラッグ、偽地域通貨、連続ホームレス襲撃。
    壊れゆくストリートを抜群の切れで駆け抜けるIWGPシリーズ3作目。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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