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この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
一つのシーンをゆっくりと時間をかけてかみ砕き、綿密に、あますところなく。
ときには効果的に。ときには、少々くどいほどに。
そんな、描写の仕方が印象的な小説だった。
読んでいくうちに、ゲシュタルト崩壊という単語が浮かんだ。
特別幸せではないけれど、特別不幸でもない、たぶん頑張ったら何かがちょっと変わるかもしれないけれど、そのモチベーションが見つからない。そんな人たちの物語。
淡々とした語りだけどどこか心に残る。
8つの短編集。出だしの「コンビニ」は少しゴチャっとして読みにくさもあったが、徐々に慣れた。心の内側を自分でこじあけて覗き込んだような表現が多いように感じた。
古い読書録より、再録
結婚式場、空港などにたたずむ、
ごくごく普通の人々が思うこと、考えること、心の動きが物静かな筆致で描かれる。オムニバス形式の短編集。
一人称でかたられる
どこにでもありそうな場所にいる
その人が思っていることを
たんたんと表現しています
そう、都会で大勢のひとたちが
わんわんといるところで
ひとりひとりはいろいろかんがえているんだよな
というようなことを思いました
友人が村上龍先生のファンみたいなので、どんなものかと思い読んでみました。
で、これが入門に適してるのかはよく分かりませんでしたが、短編で読みやすかったです。
まさにタイトルの通り。
複数の短編から構成されます。
どれも、当たり前の情景ですが、それだけ自然に受け取れるのは、著者の力量なのだろうか。
読み進めていくうちに、まさにタイトル通りのお話たちだなと思いました。
どこにでもありそうな場所の数々。
でもそこにいるはずなのに、その世界にに入り込めない。
表面を漂っているような感覚。
なんだかもどかしさを感じました。
ありふれた情景などを淡々と描くのは深みが出にくいと思いますが、どれも楽しめました。
村上龍の作品、これが最初でした。
もっと硬派なイメージだったけど
凄い読みやすかった。
場所ごとに人物設定も環境も変わるんだけど
本当に伝えたいことはどこか繋がってるような感じがして。
この本を読むとますます人間観察が充実したものになります。
各々にそれぞれの過去があり、今があり、未来がある。
他人がどうこうできる問題じゃなくて、自分で乗り越えなければいけない壁が誰にでもあって、それを比較対象にすることは甚だ愚問である。
村上氏の本はいつもどこか退廃的で、読者の期待する終わり方をしない。
でも最後の「空港」は本当に良くて、「あぁ、良かったな」と息が漏れる。
知り合いの通っている義肢装具士養成学校が話のキーになっているから尚更。
電車の中で泣きそうになってしまいました。
8つの場面。 8人の私。
それぞれの「私」による人間観察と妄想。
彼はこうに違いない。 彼女はこうだろうか。
考えたり 思い浮かべたり
理由もわからないのに試してみたり。
人間て忙しい生き物だな。
「希望の国〜」のあとの作品 「この国には希望以外は何でもある」という言葉とは反対の 希望をテーマに新しいことを始める人々を描いた短編作。 (留学用の雑誌に連載していたので留学ネタあり) あぁやっぱり村上龍だな、と思う 細かすぎる描写。 頭の中の感情のスイッチをONにしたりOFFにしたりしながら 人々の動作やその場の状況を事細かにはさんで書いているので ... 続きを読む »
日常の中で切り取られたある人物たちの行動と心理がただひたすら書かれている。そこから何を読み取れっていうのか、私にはわからん。
予想外に良かった。今の荒涼とした精神状態にちょうどフィットしたのかもしれない。機械的で無機質な人間たちは現実感が強く、確かに僕たちはこういうリアルを生きているなと感じずにはいられなかった。
個人的に特に好きだったのが“居酒屋”です。ていうか居酒屋って愛すべき場所だよね。
8月23日読了。意図して書いたもののようだけど、村上龍の文章は非常に濃密で圧倒される。「イン・ザ・ミソスープ」を読んで以来、いつ暴力的な爆発が起こるのかとびくびくしてしまうがこの短編集はタイトルの通り、なんということのない日常を切り取ったお話。アマゾンの書評を見ると氏の文章は賛否両論なんだねー。文章から受ける圧迫感、何か重いものを投げ出されたような読後感が嫌、という気持ちはよく分かる。しかしいやだけど食べてしまう、世の中にはそういうものもたくさんある。

良くも悪くもフラットな作品。
特別な盛り上がりも無く、特別な会話文も無い。
海外に行って希望をつかもうと思う心理はなんとなくわかるが、別に海外に行かなくても希望はあるんじゃないかと思う。
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