まひるの月を追いかけて

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163221700

作品紹介・あらすじ

橿原神宮、明日香、山辺の道…。失踪した一人の男を捜して、奈良を旅する二人の女。それぞれの過去と現在を手探りしながら続く、奇妙な旅の行き着く先は?奈良を舞台に夢と現実が交錯する旅物語。

感想・レビュー・書評

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  •  静は、異母兄・研吾の恋人、優佳利から、研吾が奈良を取材中に行方不明になったと知らされる。研吾とは年賀状のやりとり程度のつきあいしかなく、優佳利とは18年前に一度会っただけ。しかし、静は優佳利に誘われ、奈良へ行くことに…。
     奈良に行ってみたくなった。異母兄弟、葬儀で初めておたがいを知る…そういうことから『夜のピクニック』が思いうかんだ。30代の貴子たちをイメージしてしまっていたので、後半の展開にショック。タイトルの“まひるの月”とは、結局、何だったの?研吾の切ない夢に出てくるあの人?

  • ほかの作品に比べてもしかしたら恐ろしさや不思議さといものは客観的にみたら少ないのかもしれなけれど、見比べながら旅行すると、自分がロードムービーの中に入り込んだような、不思議な気分になります。おすすめです。

  • 夜のピクニックの続きかと思ったが設定が似ていただけのようだ。切ない話で前の奥さんの息子に恋していたけど周りに悟られないようにしていたと最後にぼやかして書いてあり旦那に似ているという事で旦那を本気で好きだったのかとほんの数ページしか書いてないけど想像を膨らましてしまった。

  • 人間失格を読んだ時のような主人公への共感がありました。勇敢でも誰よりも頭がキレる訳でもなく、自分の弱さやズルさにも気づいてる女性が奈良を歩き色々なことが徐々に明らかになっていく物語を読んでいくのは私はとても楽しく読みやすく一気に読んでしまいました。

  • タイトルに惹かれて読んだら苦手分野の本だった
    「旅に出る前の憂鬱は、旅の間の自分を演じる不安、旅の虚構の中で大役を務めあげる重責への憂鬱なのだ」という一説は心に残った

  • うーん、何だかな。わたしにはいまひとつ。

  • 奈良への旅物語かと思いきや、話が進んでいくうちに、ひっくり返されることばかり。
    終わりが近づいてくるにつれ現実に戻るのがこわくなる。
    幸せになるのって難しいことなのかもしれない。

  • なかなか重たいお話でした。
    読み進められなくて読了まで時間がかかりました。

  • 再読

  • 静は、列車の中で君原優佳利を待っていた。異母兄妹の渡部研吾の恋人。前月に優佳利から研吾に連絡が取れないのだと聞かされた。奈良を取材で回っていたそうだ。それで、優佳利から研吾が回っていそうな所を一緒に回ってくれないかと頼まれたのだ。ちょうどリフレッシュ休暇を取るころだったので承諾した。それがこんな事態になるとは…。明日香、山辺の道、橿原神宮、大仏殿、新薬師寺、百毫寺、法隆寺、等々を訪れる。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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