野ばら

著者 :
  • 文藝春秋
3.03
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本棚登録 : 174
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163227009

作品紹介・あらすじ

宝塚の娘役の千花と雑誌記者の萌。若く美しい親友同士の恋のゆくえ。「週刊文春」連載時から話題を呼んだ華麗な世界。

感想・レビュー・書評

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  • 宝塚100周年。そのうちの四分の一くらいの年数のファンである私。この本は宝塚の娘役が主役の一人で前から読んでみたかったものだ。
    この話のモデルとされる娘役から考えて、多分2000年くらいを時代背景にしていると思うのだが…どことなく感じる古さ。昭和の宝塚かと思う古さ。今時のトップは「ファン」に重箱弁当など差し入れて貰っていないだろうよ…。宝塚を知っているだけに、細かいところが気になる。いや、別に現実通り書いて欲しいとかではないのだけれど。
    出てくる登場人物も皆あまり好感が持てず。宝塚好きな人は読んでもモヤモヤするだけかもしれません。

  • 主人公の年齢がちょうど今のわたしと一緒。
    私からしてみたらすごくキラキラな世界で生きてる人たちだけど、当然苦労とか上手くいかないこととかはあるんだよね。
    幸せだって思った矢先に嫉妬でどうしようもなくなったり…、感情が忙しい。この2人まだまだ若いよね。

  • 宝塚歌劇団娘役の千花。
    もって生まれた美貌を使って、支援者たちと遊びつつ、歌舞伎役者の恋人と結婚する事を夢見る。

    その友達の萌。
    千花と同じお嬢様学校出身だが、あまり浮世離れしておらず、フリーのライターとして働いている。でも好きになった男は既婚者で、末期ガンに苦しむ奥さんの看病をしていて、なかなか振り向いてくれない。

    二人とも「そんな相手、やめとけばいいのに」と思いつつ、ままならないのが恋愛なんでしょう。読んでいてモヤモヤが胸を占めました。

    宝塚の内部の話がとても興味深かったです。
    タカラジェンヌのお世話をする支援者って、大変だなーと思ったり。まぁどの当たりまで現実にそくしているのか分かりませんけどね。

  • 資料番号:010799617
    請求記号:F/ハヤシ

  • 盲目って怖いね

  • ドロドロ?人間の理屈じゃどうしようもない感情とか、明らかにダメそうな人を好きになるところとかちょっと分かる。
    あと、今まで知らなかった社会の裏が興味深かった。

  • タカラジェンヌと雑誌記者の2人の女の子が主人公。
    宝塚やプレスのパーティーの様子の華やかさを
    垣間見ることが出来るのがいい。
    恋愛が終わったあとがうまくまとまってない気が。

  • 二人の女性のそれぞれの恋を描いたお話。順風満帆に行っているような萌と千花。それなりにお金持ちの家に生まれた彼女らが、行き着く先は…この本を読んで、お金があってもなくても、美人でも不美人でも、頑張れば生きていけるのかなって勇気が出てきました。

  • うーーーん、なんだかなぁ
    薄っぺらい・・・華やかなんだけどね
    でも、こーいう薄っぺらい話って暇潰しには最適。

  • やっぱ、林さんの小説は苦手。お金持ちの世界でしか生きられないお嬢さまの(ちょっと崩れた)恋、なんてやっぱ興味ないし。共感できないし。それにしても、宝塚の内部ってあんなにドロドロしてるの?そんなに金銭絡んでるの?あくまでも、小説上のことだったらいいのにな。宝塚は夢の世界だし。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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