High and dry (はつ恋)

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  • 文藝春秋 (2004年7月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163231600

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High and dry (はつ恋)の感想・レビュー・書評

  • はつ恋。
    神様の啓示を受けたとか奇跡を共有したとか、
    具体的なエピソードは違えど、きっと誰だってこういう、衝撃的な幸福から「落ちて」しまうものなんだよな。


    登場人物みんな、自分の言葉に対して真摯なところが素敵。
    それぞれのまとうオーラというか生命力の色というか…が、本当に鮮明に見える描写。スピリチュアルなものに半信半疑なわたしにすら、それでも。


    ただミホさんの立場と決意に身に覚えのある自分には、
    ただ真っ直ぐにはつ恋の高揚だけを受け止めることができなくて、
    どうしても夕子とキュウくんの進む道筋に切ない視線を投げてしまうので、
    その点では、それこそ夕子と同じくらいの年齢の時にも読んでおきたかった、
    かも。
    でもミホさんだって、ちっちゃいきらきらしたもの大事にしたいって、ちゃんと思ってるはずだよ。

  • ばななさんにしては主人公がお若い.なのにやはり私の憧れる女性.初恋は上手くいかない、というのが専らな説だが夕子ちゃんの初恋は続いて欲しいと思う.タイトルはRADIOHEADと関係があるのだろうか?

  • 代官山のカフェ会(4/18)にて。るぅさんからの推薦。その後るぅさんに会うことになったので、その前にと読んでみました。

    ばななの作品は、大人が主人公だと、淡々とした描写の中に潜む底知れない深い孤独に圧倒されることが多いのですが、この作品は、14歳の思春期真っ只中の少女がヒロインということもあり、絶望というファクターがなかったので、楽しく読めました。

    はつ恋のキラキラを、丁寧に表現しています。
    相手は20代後半の青年。
    ばななお得意の、不思議体験を交えての話なので、現実に幻想性が織り混じった話になっていますが、それでも人を好きになる喜びと悲しみ、両親から感じる愛情の不安定さなどが、丹念に描かれています。

    はつ恋がうまくいかないのは、心が気持ちに追いつけず、対応しきれないからなんですね。物語は青年の気持も彼女に向いたところで終わっており、この先の二人のことは書かれていませんが、やはり彼女のはつ恋はきれいなままで、実らないのではないかという気がします。
    そんな切なさが、行間いっぱいにつまった作品です。

    ちなみにタイトルの「high and dry」とは、「〈人が〉取り残されて, 見捨てられて」、もしくは(高くて乾燥したところ)→「困難な状況」という意味のようです。苦しい心の内を表した表現なのでしょうか。

  • 心温まるはつ恋ファンタジー。話もさることながら、私が魅せられたのは、山西ゲンイチさんの装丁と挿絵です。どこかなつかしく、あったかいキュートなイラストがいっぱいで、とくに小さいカッパの絵がとてもかわいくて...皆さんも、ぜひ一度本屋さんで手に取ってみてみてください、たまりません。

  • 久々よしもとばななさん
    表紙や中にイラストいっぱいでかわいい
    話も中学生の恋愛なんだけど、スピリチュアルで
    感性が研ぎ澄まされてるかんじで
    おもしろかったー

    大事に読みたい本だったかも(わりとさらーっと読んでしまった)

    14歳の女の子と、20代後半の絵の先生(職業アーティスト)の恋愛模様だけど
    先生が精神年齢が低いので違和感がない

    そういうカタチを変に意識しないで受け入れるふたりとか、周りのお母さんとかがとてもいいかんじだなーかっこいいなーと思った

    また読みたいな

  • 子どもらしさと、家族。
    もっと若い頃読んでいたら、もっとがーんときたんだろうなと思う。

  • □ 15111.
    〈読破期間〉
    2015/7/29~2015/8/2

  • なんと表現して良いのか。おとぎ話のような初恋のお話。キュウちゃんって結局挿絵の通りの人物ということで良いのかな?可愛らしいお話だけど、個人的にはあんまり読まないタイプの作品だと思った。2012/504

  • 思春期の少女達にぜひおすすめしたい一冊。私もこの本に助けられたのを思い出します。

  • こんな感覚でゆっくり人間関係を築いていける人になりたいなと思いました。

  • 初恋を通じて見えていく、生命の力や、家族との繋がり、愛、すべてが守られているという事実…
    見えなくてもそこにある、気づかないけど手にしている、そんなことを改めてそっと目の前に差し出してくれる、癒しの物語。
    読みながらぽろり、ぽろりと涙しました。きっとこの先の人生で御守りとなるであろう一冊。

  • ああこれは、という感想。

    一昨年と去年のわたし
    いまの生活
    みさごせんせいとよしもとばななさんの似ているところ
    生きる
    好きな人とわたし
    目に見えないけれど確かに存在しているもの

    家族

    すべてひっくるめて、ああ、これは。

    すごくいいお話だったな。
    丁寧に自分らしく愛をもって自然に暮らす
    ニンゲンの本質っていうものがあって、それさえ合えば年齢なんて関係ない
    って言い切れるほど簡単なことではないけれど、本質的な関係だけを考えるなら関係ない
    この主人公は あの人の言葉を借りれば 生まれながらに愛を知っている世代の子 で ああ、なんて言ったらいいんだろう 形を変えてわたしのところに届いた小説。
    もし将来、いまの自分とは変わっちゃって あの頃 を懐かしく思うようになったら、この本を読むといいと思う。

    この本をこんなにたくさんの人が読んでいるってことは、それだけたくさんのひとがこれに共感してるってことで、そう考えるとやっぱり世界は愛で溢れているのかな。
    みんな、目に見える形では表さないだけで、はちきれんばかりの愛、愛世代なのかもしれない。
    いや、ニンゲンはむーーーかしっから、愛で、それが自然なんだよね、みえにくくなってるだけで。みたいなことを悶々と考えた

  • 少女の複雑で甘くて切ない初恋の話。
    恋の話の中に家族というテーマも含まれており、ときめきよりも、心にジンとくるお話です。

  • とにかくかわいい。

    最近のよしもとさんにしては珍しいと感じるほど
    ただまっすぐで純粋であたたかいラブストーリーだった。
    でも最近と言っても、結構前に出したお話だもんね。

    一日一日が同じことの繰り返しに思えても
    それは確実に違う日で同じことは二度とない。

    こんな当たり前で、こんな忘れがちなことを
    主人公のこの歳で実感できるのはものすごく貴重なんじゃないかな。
    わたしもこの気持ちを大切にしながら、一日一日を過ごしていきたい。

  • 14才の女の子と20代後半の絵の先生の恋のお話。

    主人公が「女の子」と言ってもいいのか迷う程、大人。
    キュウくんとの会話がきらきらしててここちよい。
    ああ、初恋ってこんなにきらきらしてたんだな、そうだったかも、とほくほく。


    絵はかわいいけど、正直、途中の挿し絵は、いらない。かも。
    絵本のように思えばまあいいのかなあ、と思ったり。
    なんでカッパの絵?と思ってたけど、読み進めると納得したり。


    疲れちゃったときに読みたい本。

  • 家族との切っても切れない絆、はつ恋の気持ち、いろいろと気付かされた。
    14歳なのに夕子が大人びすぎてて感心させられる。けど子供の部分もやっぱりあって、なんだかきゅんときた。

    キュウくんと夕子の会話がとってもいい。

    きっと何歳になってもこの本には癒されるんだろうなと思う。このお話は宝物になった。

    ガジュマルのわきに妖精を探す日々。。。

  • よしもとばななの文章は、昔から好き。
    よくある嫉妬だらけの恋愛物とはちがう。
    大人な主人公が好き。

    14歳の恋と芸術と家族のハナシ。
    主人公をとりまく人がみんなあたたかい。

    自分が14歳の頃の恋をきっと思い出します。



    ※個人的に挿絵は子供っぽくて、微妙。。。くどい。。
      物語とのギャップが。。。

  • ゆったりできるカフェの席にたまたま飾られていて読んだ本なので、かなり印象に残っている本。
    この本を読み終えて、甘酸っぱい青春だな、と感じた。
    本の中身もさることながら、装飾がとても可愛い。本の中の世界観をよりポップにしているのではないだろうか。
    お母さんもお父さんも主人公。家族。みな、いろいろなひずみを抱えつつ、でも明るく生きることが良い人生の秘訣なのかなぁ、って思った。
    10代の人と相性が良さそうな小説だなと思う。

  • うん…ばななワールド全開!!
    よしもとばななが14歳を描くとこんなにピュアなのかーというか。
    ファンタジーと現実の中間をふらふらする感じが素敵すぎる。
    もう、ばななさんの中でもかなり好きな話になりそうです。
    「自分は子供だな」って思いながら大人の彼と付き合っていく
    主人公がかわいい…甘すぎない感じがかわいい。
    恋する女の子、を想像してたらそうでもなくて。面白かった。
    ふ、となんだかピタっとくる言葉があって。
    装丁と挿絵もすごいかわいい。

  • (「MARC」データベースより)
    生まれて初めてひとを「好き」になった瞬間を覚えていますか? 14歳の夕子のはつ恋の相手は20代後半の絵の先生。ちょっとずつ歩みよって、仲良くなっていくふたりに訪れた小さな奇跡とは? 心温まる永遠のファンタジー。

  • ジェラートが出てくる部分、わたしもすごく食べたくなる


    先生の、だれかの真似をした作品はだめだよという言葉がものすごくすき

  • 人を好きになると言う気持ちを、並ぶ言葉から素直に受け取ることができた。

    愛とは少し違う。

    すこし困惑が混じるような、心が追いつかない感じが、すごく伝わってきた。

    また、時間をおいて読み直したいと思える本に出会えた。

  • つるっと読めた。
    途中で目を離すのが惜しくて
    一気に読んだ。

    14歳の少女の話なんだけど、
    10代特有の苦々しさを感じなくて。
    生々しさはないけれど
    キチンとリアルな感じ。
    幼さと同時にそれとは違う何かも
    ちゃんと兼ね備えていて…

    でも、はつ恋って感じでは
    なかったなぁ。
    恋じゃなくて、もっと違う何か
    のような気がした。

  •  切なくて暖かなお話。短編。吉本ばなならしい作品だと思った。14歳の少女と20代後半の絵の先生の恋が中心の作品ではあるけれど、決して社会的なテーマを題材としているわけはなく、プラトニックな交際の機微を描く。それと並行して親子の自然な愛情をも描く。

     吉本ばなならしいと同時に、とても女性作家らしい作品でもあると思った。女性作家の方がファンタジックな作品を描くことが多い。この作品に通底するロマンチシズムは自分も好むところだ。その点、男性作家とは感性が違う。

     お話としては綺麗過ぎる。どろどろしたところが全然無い。親子愛の描き方はちょっとずるいとさえ思う。でも、こういう作品があってもいいだろう。

     挿絵がかわいい。

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