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この作品からのみんなの引用
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水鏡先生や除庶は天下に隠れもなき高士でありますが、このわたしは(天下から隠れなければならない)一農夫にすぎません。どうして天下を語ることなどできましょう(宇宙ならば語れますが)
― 471ページ -
龐徳公のいう引き分けとは陰陽の均衡であり、その道、中庸であるらしいのだが(膠で固めて採っておく価値のある盤面がそうだ)、孔明はそれもまた基盤、石の置かれていない碁盤と同じものにすぎず、だからその上にまた陰陽を選択できる機があり、言わば多重囲碁世界に遊べるとする(といっているのか?)ようだ。
― 453ページ -
「…もし非常の時にも当たり前のことを当たり前にしておくだけなら、負けざるを得なくなるのだ。太極から陰陽が生まれ、四象八卦が分かれていくのをただ呆然と眺めるようにな。何のために宇宙に陰と陽が存在するのか、それがお分かりになっておられない。わたしはそのとき同じ碁盤の前には坐っていないのだよ。そういうわけだから、わたしはもう勝っている、というより、陰と陽のどちらか、また両方を同時にでも、ただ選ぶだけなのだが。だから龐先生にこれから顔を合わせるのはほんとうはつらいのだ」
― 453ページ
みんなの感想・レビュー・書評
そろそろ第三部が出そうなので再読。
もう本当に、悔しいくらいおもしろい…!
(一応)(本当に一応)史実に即したものなのですが、とにかく面白すぎて、再読なのに1ページにつき3回くらいはウワアアアアアと叫びそうになりながら読みました。文庫でも出ているけど絶対に外では読めない。酒見作品らしく惜しげも無く知識教養を垂れ流しつつ、既存の三国志を斜め上の方向にぶち壊しまくる暴走っぷり。やばい。本当にやばい。大好きだ…
何が一番恐ろしいって、劉備は魔性のバカリスマで孔明は稀代の変質者扱いなのに、読み終わって冷静に考えてみるとやってること自体はあんまり正史と変わってな…いや、なんでもないです。
ただ、三国志デビューがこれだとトラウマになるかも。アレすぎて。(褒め言葉)
「陋巷にあり」で異色の孔子像を描いて話題を掻っ攫い、「墨攻」でまたまた時の人になった著者による、スタイル一新の諸葛孔明小説・初期の「後宮物語」の軽妙洒脱さを復活させて、中国史の新しい読み方を提言して、とにかくお勧め。
電車に中では読まないことを節にご忠告したい。ゲラゲラ笑ってしまって、異様な注目を浴びることになりそう・・・既に経験済み。続巻が、☆六つくらいで期待される。
前に一度よんでステキに面白かったので、再読。珍しい。
第二部をこないだよんで面白かったのでさかのぼった。
第二部と比較すると、孔明は十分変質者だけど、それほどでもないし、劉備もまだ悪人になりきっていない。
「中身は面白いが、この題名は変じゃないか?」と思っていた。作者も当初の意図では「等身大の孔明を書こう」(+物語としての神仙術の孔明を書こう)と思ってたのではないかと思うが、書き始めてみたら、孔明と劉備のキャラの立ち方に自ら踊らされた感がある。第一部はまだ我慢していたが、第二部ではおさえきれなくなった・・・・
ミイラ取りがミイラというか、陳寿はじめ多くの歴史家が孔明に化かされたそのままで、酒見賢一氏も本望であろう。
諸葛孔明といえば、言わずもがなの三国志における大天才。
その諸葛孔明をなんと、思いっきり迷惑な変人扱い!
弟の諸葛均くんなど、周りにいるまともな人達の振り回されっぷりが面白すぎます。
それでいて、三国志演義と正史三国志など出典も明確に区別しながら、実はしっかり歴史考証もされていて、笑えて学べる三国志。
三国志ファンが読んだらきっと面白いこと間違いなしの一冊です。
いやもう、笑えるってなんの。もっともっと売れてほしい作品です。三国志の知識がある程度ある人なら、めちゃめちゃ楽しめる作品だろうに。
お話も面白いのだけど、一番面白いのは酒見先生。書きっぷりが面白くて仕方がありません。三国志読まずにこの本なので、三国志を読もうか検討中。
面白いです!私の孔明のイメージは『蒼天航路』の奇人変人な彼なので、本書に書かれた孔明はイメージピッタリ!
作者のくだけた言葉で、歴史の小難しそうなイメージもなく笑いながら楽しめる本です!
陳瞬臣のそれとは真逆の感をなす、異色の諸葛孔明本。性格悪い孔明や腹黒い劉玄徳のココロの声がミソである一方、実際の発言部分だけ辿れば実は普通の三國志モノと変わらない設定だった(と思われる)はずが、巻末の三顧の礼(三度目)でついに「備、ぽんぽん痛い」とか言わすあたりがもう可笑しくて可笑しくて。第弐部ではもっと崩してもらえることを期待して★4つ。
稀代の策士として有名な諸葛孔明を斜め下から読むその独特の語り口がとにかく面白くて、そもそもが小学生の時分に横山光輝版の三国志しか読んだことのない私でもげらげら笑いながら読みきれてしまった。とは言い条、正史をきちんと勉強してからの方がさらに楽しめるのは確か。主にそれぞれの奇怪なキャラクターぶりにフォーカスが宛てられているため、これだけで三国志の位置関係や世界観を理解するのはまず無理なので。
さまざまと散らばるネタの中で一番笑ったのはウエスタン三国志のくだりなんだけど、これ、ほんとうに実写化したらいいのに。ドラゴンボールよりは確実に受けると思うぜ、ハリウッドさん。
諸葛孔明をこんな書き方する人がいるとは・・。
と、思う人が多々だと思います。
ですが、私にとってはイメージ通りの孔明さんでした。
天才と変人は紙一重・・と云うか、同じ紙の表と裏なんじゃないでしょうか。
小説かと思って借りたら違いました。悪ノリした伝記、といったところ。 面白かったです。正直。 「三国志」を読んだことのある人を対象としたものでしょうね、あくまでも。 私は、子どもの頃NHKの人形劇「三国志」が大好きでよく見ていて、さらにノベライズされた子供向け「三国志」を読んだ程度。 だから、「劉備=善、曹操=悪」、そして「孔明=天才軍師」という単純明快な図式と代表的なエピソードをい... 続きを読む »
内容(「MARC」データベースより)
「軍神」諸葛孔明とは、奇怪な衣装で宇宙哲学を語るアブナイ男であり、あの手この手で臥竜伝説を作ろうと腐心するセコイ男だった…? とにかく無類に面白い、酒見版「諸葛孔明」登場! 『別冊文芸春秋』連載の単行本化。
超訳孔明伝。 諸葛孔明が臥龍を名乗り、後に劉備に召抱えられるまでを超意訳で(一部想像を交え)展開する三国志孔明伝。 読む前はタイトルだけ見て「孔明が実は情けない男で、有能と勘違いしてる劉備に「孔明なら、孔明ならなんとかしてくれる」とハードルがん上げの無理難題を吹っかけられ、口先八丁と強運でどうにか乗り切る」という感じの話を予想してたんだけど全然違った。脚色はあるけど資料から大きく逸脱し... 続きを読む »
かなり笑いました!
孔明も宇宙一素敵(笑)だし、 他の小説で聖人のような描き方されている劉備に前々から違和感を感じていて、たので、酒見さんの劉備のほうが納得できたヾ(@⌒ー⌒@)ノ
2005年2月27日読了。以下、過去の日記から抜粋。 やばい、やばすぎる1冊です。おもしろすぎます。 歴史好きの私も1度ははまりました、三国志。 マニアとまではいかなくとも、だいたいの筋はわかります。 でも、私、蜀はあまり好きじゃないんですよね。胡散臭い。 だから、孔明さんについてもあまり好意的じゃなかったんですが、 この本読んで開眼しましたよ。孔明、面白過ぎ!! 題名のように孔... 続きを読む »
海よりも広い度量をもった奥さん(不細工)と、仕官もわすれてラブラブバカップルぶりを発揮し、弟の諸葛均には恐れられ、学友も彼の屁理屈にどん引き。そんな男を軍師に招く(かされる)ため、劉備は様々な孔明の与えた試練(嫌がらせ)を耐えなければならない・・・。
というように、今までの劉備かっちょいい~!諸葛あったまいい~!水魚って素敵!という今までの三国志観をひっくりかえした話。小説というよりは酒見流解説か。でもかなり笑いました。こんな孔明嫌~・・・でも面白い!勘だけが頼りのお気楽劉備、アル中張飛、キラーマシーン関羽、3兄弟のせいで影が薄いが立派な鬼畜の趙雲などなど。こんななかに孔明がはいったら蜀ってただのキャラクター軍団では!?
唯一蒼天航路の話ができる友達に、これは読んだ方がいいと勧められたので。
いやでも書評見てるとかなり面白いらしいですね、お勧め度5かぁ。楽しみ。
口喧嘩無敗。いざとなったら火計(放火)の策。神算鬼謀の大軍師か?自堕落、色欲三昧、ヤクザ以下の変奇郎か?諸葛孔明の虚像に迫る、酒見版『三国志』登場。
映画「レッドクリフ」で三国志に興味をもったものの、どの本も難しくて……。と思っていたところにお勧めされたのがこの本でした。
孔明の破天荒ぶりに大笑いしましたw

さすが!!
この方の豊富な知識と、中国史への愛と、抜群のユーモア感覚(なにせ腹上死した皇帝に腹宗って諡号を考えた方ですから)!!が遺憾なく発揮された素晴らしい作品。
もう、随所で「やられた!」とい...





