赤い長靴

著者 :
  • 文藝春秋
3.10
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本棚登録 : 944
感想 : 172
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163236100

感想・レビュー・書評

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  •  悲しいな。人間って夫婦って、愛って所詮そういうものだって、きっとどこかで分かっているけれど、それでも、こんなに救いようもなく言葉にしないで欲しかった。

  • 連作短編集。
    塾の模試に出ていて、「意味がわからん!」と子どもが言っていた「箱」を読もうと思い、図書館で借りてきました。模試で何故この話だけを切り取って出題したのかは疑問ですが…。
    結局なんだかんだと、一冊読了して思ったのは、ゴミはゴミ箱に入れてくれるし、濡れたまま布団に入らないし、うちの旦那さんがまともで良かった!ということ。まぁ、生返事はたまにあるけども。

  • 夫とうまくいかない話が多い。

  • 子供のいない熟年夫婦話。周りの空気を気にしすぎる妻、妻の話を全く聞かず、家庭では社会不適合者となる旦那。とにかく旦那の態度に終始イライラ。それなのに何か一歩を踏み出す(踏み外す?)事もしない妻にもイライラ。最後まで読んで思ったことは「なに、この、はなし……」

  • 20170228

  • なんてすっきりしない小説なんでしょう。
    不穏な空気を漂わせつつ結局は平和で幸福な日常。
    私は決別のラストが見たかった。日和子に夫を糾弾してほしかった。夫との齟齬の場面で彼女が笑うたび苛々した。「笑うのと泣くのは似ている」というのはこの作品を通しての重要なワードのひとつですが、それにしたってそこは泣こうよと。
    そして本当に嫌な夫。
    タイトルは全体のテーマをうまく象徴していて、秀逸です。

  • 淡々とした内容で、なんかよくわからなかった。

  • 買った本だから何度か目かはわからないけれど、つい、ちらと読んだら最後まで読んでしまった。

    大きな事件があるわけでもないのに、夫婦の心理だけで、よくこれだけ書けるな、と思う。

  • 2014年8月16日読了。
    かみあってないのに必要だと感じている。それが、夫婦か。

  • 江國 香織:作 文藝春秋 初版2005

    結婚前に読んでしまって良いのかな?と思いました。

    結婚して10年。子供の居ない、夫婦生活を淡々と描いているこの作品。
    私は、女だから どちらかというと 日和子(奥さん)よりの目線になるのですが…

    こんな夫、嫌だなー と思う。

    それでも日和子は、夫がいないと 淋しいと思ってしまう。

    そんな感情が「夫婦」という関係においては成立する…?
    私はこの二人のやり取りをみていて 両親を思い出しました。
    何回でも、いつでも、同じことを繰りかえして 怒ったり 笑ったり 泣いたり しているなー。
    この夫婦と同じだな、と。

    結局どにでもいる夫婦像なのかもしれない…そう思うと…

    結婚前に読んでしまって良いのかな?と改めて思わざるを得ません。

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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