TVJ

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163236506

作品紹介・あらすじ

25階建ての威容を誇るお台場のツインタワー「ニュー・ミレニアム・ビル」に拠を構える民放・テレビジャパンが、銃火器で武装した集団にジャックされた。人質となった局員の命をかけて、警察と犯人の緊迫した交渉が続く中、経理部員の高井由紀子は偶然の巡り合わせから、一人だけ犯人による拘束を免れる。30歳の大台を前に、切望していた華燭の典の目処が立ったばかりの由紀子だったが、肝心の婚約者は人質の中に-。愛する婚約者を奪還せんと、ヒロインの「ダイ・ハード」ばりの活躍が始まる。

感想・レビュー・書評

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  • TVJ なんだこれ?
    テレビジャックか
    ハードボイルド的な想像をしたが
    ちょっと雰囲気は違った 北朝鮮の特殊部隊を名乗る一味がTV局を占領して15名の社員を人質に立てこもる。
    その事件に巻き込まれた ひとりの結婚間近の女性社員が 思いもつかない行動で 特殊部隊の動きをかく乱し
    計画をボロボロに壊してしまう。
    ありそうで 絶対ない面白いハードボイルド

  •  お台場にそびえ立つ、まるでテーマパークのような25階建てのテレビ局。開局40周年を記念して『72時間番組』を開始した直後、十数人の人質を伴い正体不明のテロリストに占拠される。『高井由紀子』は偶然にもテロリストの手から逃れるが、ビルのセキュリティにより外への脱出は不可能。そして、人質の中には愛する婚約者『岡本圭』の姿も! 何のとりえも無い一経理部員の由紀子は、どのようにしてテロリストと相対していくのか。そして、テロリストが望むものとは?
     第18回サントリーミステリー大賞 優秀作品賞

     いやはや、女版ダイハードという解説だったので、「アクション物はあんまり好きじゃないんだよな」と思いながら読んだのですが、うぅむ、面白すぎです。目くるめく展開にハラハラさせられること必至。『このミス05年度版』にて、作者自身が「どんな人が読んでも面白いと思ってもらえる作品をめざしている」という言葉に嘘偽り無し。まさに万人が楽しめる、極上エンターテインメント小説。4年の歳月を経てここに登場です。

  • 10年前の作品なので、フジテレビの97年の台場移転で思い付いたのかな? エンターテイメントとしては楽しめる作品。多くの方が書いてるけど、OL版ダイハードですね。
    ちゃんと映画になれば楽しめそう~

  • むやみやたらと主人公が何かに秀でているわけでは無く、
    ひたすらラッキーでしのぐのが映画的。
    面白く読んだ。
    けど交渉人のムダな変キャラいるかな⁇
    はっきり言って全然役立ってないから
    普通のできるキャラで良かったと思う…


    霧島はみのもんたかな⁇

  • サクサクと読み終わり。

  • 〈内容〉お台場のツイン・タワーに拠を構える民放・テレビジャパンが、銃火器で武装した集団にジャックされた。犯人による拘束を1人だけ免れた高井由紀子は、人質になった婚約者を救うため大活躍する。

  • 読みやすく、一気読み。B級エンタメの香り漂う、サバイバルアクション。

  • テレビ局員が最後に意地を見せるという話だったかなと思って再読したら違ってた(笑)。女性版「ダイ・ハード」でした。
    ヒロインが普通のOLというところは違うけど(だから戦闘はしない)、犯人の目的が金、しかも警察の出方を読みきって裏をかく作戦というところはおんなじですね。
    何が面白いかって、ヒロインの高井由紀子の行動原理がとても女性的なところ。ブレインに侵入してさてどうしようとなったときに「壊しちゃえ」とほくそ笑むところは大変痛快でした。
    誰も助けてくれないとなったら女は腹をくくるものですよ。
    しかも結婚がかかってるとなったらそりゃあなんでもします。
    そういうところが面白かった。

  • お台場にある超近代的なシステムを配備されたツインタワーが何者かに占拠された。
    タワー内のテレビジャパンは社運を賭けた72時間テレビという巨大なプロジェクトの放送中に
    彼らにTVジャックされてしまう。
    彼らは人質をたててタワー内に立てこもり、テレビジャパンの放送を通して警察との交渉を行なう。
    OLの由紀子はその日同僚で恋人・圭の両親と会う約束になった大事な日だった。
    なのに圭は人質となってしまった。由紀子は圭を救おうとテロリストたちに立ち向かう
    犯人と警察の知恵比べ、そして由紀子の運命は?

    細かいことを気にしないで読めばすごく楽しめる。実際読んでいて爽快で面白かった。
    一見すると弱々しげなOLがあれよあれよという間に立ち回っては逞しさを見せつける。
    実際こんなのあり得ないだろうと思いながらも次はどんなトラブルに見舞われるのだろうという
    ドキドキ感がずっとあって すっかり五十嵐さんにしてやられた。
    ラストは思った通りの展開なんだけども うまくまとまっていたと思う。

    ただちょっと気になることが・・・ここからはネタバレです↓





    確か犯人たちは皆外国人なんだよね、ね?
    だったら彼らだけでいる時になんで日本語で喋るのかな?おかしくない?
    そんなことだから隠れて見てた由紀子に知られて警察に通報されるんじゃないの?
    それとも私の読み落としがあったのかな?その辺の疑問を解消してくれる人がいたら教えてくださーーい(^O^)/

  • TV局が謎の武装集団に占拠されてしまう。その騒ぎにに巻き込まれ由紀子は24階窓から落ちてしまい・・・主人公が完璧すぎたかも・・・

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌02年デビュー。以来、警察小説・青春小説・サスペンス・時代小説等、ジャンルにとらわれずに活躍中。

「2023年 『交渉人・遠野麻衣子 爆弾魔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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