家族芝居

  • 41人登録
  • 3.53評価
    • (4)
    • (5)
    • (8)
    • (1)
    • (1)
  • 6レビュー
著者 : 佐川光晴
  • 文藝春秋 (2005年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163237602

家族芝居の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • NPOとして老人介護施設の八方園を営む、昔はアングラ劇団のスター俳優だった善男と、そこで暮らす婆様達の家族芝居。ゆるゆると話が進んでいきあっと言う間に終わってしまった。事件らしいこともあるけれど、善男のテンションが高いのでいつもの様に見えてしまう。でもやっぱり家族芝居。それにしても、メインの人物たちのスペックが高すぎる。

  • 8月下旬に朝日新聞に掲載されたコラム「著者に会いたい」で、近著『おれのおばさん』が取り上げられていた。その中で、2005年に発表されたこの『家族芝居』が、実は『おれのおばさん』の前編にあたると聞いて読んでみた。『おれのおばさん』も感銘を受けた作品だったが、この『家族芝居』もなかなか良い。おれのおばさん(恵子)の別れた夫(善男)が中心に据えられた話は、プロローグとエピローグにはさまれた3編の物語と短い挿話で構成されている。どの時点からこの物語群を読むのかで印象が変わるかもしれないのだが、個人的には『おれのおばさん』を読んでからで良かったと思う。たくさんの登場人物に、それなりにきちんとしたキャラクターと歴史が与えられているので、どの人物からでも物語が書きおこすことが出来そうだ。綿密な計算があるのかもしれないが、今後とも色々なサブストーリーが飛び出しそうな展開で楽しみ。佐川さんはこの作品中の「弔いのあと」を含めて、もう何度も芥川賞の候補作品を書いているのだが、これだけ着実なストーリー展開と巧みな人物描写の技術を持っているので、そろそろ受賞してもおかしくないのではないだろうか。

  • 善男さんは、どうして役者への道を断念して婆さんたちの世話をしているんだろう?医者志望のアキラ君は上京して浪人生活を始めるべく、新宿区上落合の「八方園」を訪れた―――――久々にミステリのない小説を読みました。ミステリ小説は「仕掛け」という餌に釣られて、間がどんなに楽しくなくてもイヤデモ読み進めることができるんですが、そうでない小説はノレなかったらオシマイという、偏った個人的考えを持っていたのですが、この小説は"アタリ"でした!もう"アタリ"本を引けばこっちのもので、こうなるとこの手の小説は前編通してホワホワ暖かくて読んでて心地が良かったです。登場人物が賑やかでユーモラスでいいし、やっぱり一番は善男と八人の婆さんたちのやり取りです。善男さんの科白毒舌過ぎです(笑)→「天にまします我らが父よ。今宵もわれら八方園の婆ぁどもに、この地上においてはもはやなにひとつ役に立つこのない八方ふさがりの婆ぁどもにさらなる不毛な一日をお恵みくださりましたことを感謝いたします。願わくは、ここにおります婆ぁどもを一秒でも早く、そしてまた一人でも多く、あなたのお側に召されませんことを、アーメン!」

  • この作家さん好きです。
    もっと評価されてもいいとおもうんだけどなー。

  • 2006.04.05

  • 2007年3月7日(水)、読了。

全6件中 1 - 6件を表示

佐川光晴の作品

家族芝居はこんな本です

家族芝居を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

家族芝居を本棚に「積読」で登録しているひと

ツイートする