花まんま

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著者 : 朱川湊人
  • 文藝春秋 (2005年4月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163238401

花まんまの感想・レビュー・書評

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  • 短編集で、「世にも奇妙な物語」の雰囲気。
    背筋ひんやりする怖い話もあれば、不思議だけどほろりとする話もあり。
    「花まんま」はきれいにまとまったいい話だったけど、妙に印象に残ったのは「妖精生物」でした。ねっとり気持ち悪くて、寝覚めの悪い悪夢見たような。
    ぞわわ。

  • 初読。図書館。初の朱川湊人さん読み。初めてがこの作品でよかった。うるうるして涙をこらえた短編も多く、フシギナ雰囲気を醸し出すのもうまい。勝手にもっとコワイホラーを書く人なのかと思っていた。特に表題作のラストのお兄ちゃんは秀逸。続けて別の作品を読んでみたいと思えました。

  • 『妖精生物』に全部持って行かれた。
    その後がむしろメインだろこれ。怖い所もあるけど、ほんわかした気持ちで読んでいたので、最後の一行が、のど元に刃物突きつけられた気がした。

  • 再読。第133回直木賞受賞作。
    昭和40年代頃の大阪の下町を舞台にした6編の短編集。
    子供目線で回顧の形で紡がれる物語にはいずれの話にも死の気配がつきまとい、「都市伝説セピア」と同様のノスタルジーを感じさせます。
    生と死、貧困等時代の翳りを感じます。
    表題作と言霊の力を描いた『送りん婆』が好みです。
    コミカルなタッチで描かれる『摩訶不思議』も面白くて好きです。
    東京で生まれ育った私は、たこ焼に楊枝が二本付いている理由をこの作品で知りました。
    淫靡で残酷な『妖精生物』は初読時から忘れられない物語です。
    多分これから先も。

  • 直木賞・芥川賞受賞作が必ず置いてある高校の図書室で初めてその存在を知った、朱川湊人さん
    花まんまというタイトル、そして少し古い感じを出している表紙から、正直最初は読む気がしなかった笑
    でも、やっぱり直木賞はちゃんと読んでおこうと決めたのだから、と読み始めたら見事にはまってしまいました!!!!

    短編集となっているのですが、「ノスタルジックミステリー」な世界が最初から広がっています。
    経験したことないのに、なんだか懐かしい情景に引き込まれました。
    女性の回想語りなんて、本当よく書けますよね、天晴れです。

    わたしはやはり表題作の「花まんま」が好きです。
    成長していくにつれて妹がどうにもおかしい。
    自分より年下なのに、随分と大人っぽい。
    描いている絵も、誰かの記憶に基いたものらしい。
    妹はいったいどうしたの?という謎に迫るお話です。
    最初に読んだときに感じた、妹の不気味さ、そして背筋の凍る感じ、今でも覚えています。
    ていうか、私がいうより、一度読んでもらえばわかると思います笑!!
    ほろりとくる、今までに読んだことのない面白さを味わい、朱川湊人さんについていこうと感じた瞬間でした。

    今まで知らなかった世界をのぞき見ることができます!
    是非ご一読あれ!

  • 2012 3/3読了。つくば市立図書館で借りた。
    朱川湊人は友達が面白いと言っていたので読みだしたのだけれど、その本人が特に好きだと言っていた本。
    『都市伝説セピア』と同様にノスタルジックな、昭和の頃の、不思議な話を集めた短編集。
    舞台が大阪、それも下町、というところがどの話にも共通している。

    なるほどその友達が好きだと言うのも納得するくらい、良い話が多い。怖さとのバランスが、『都市伝説~』がホラーよりなのに対して、こちらは切なさとか暖かさより。
    「妖精生物」はちょっと救いがないけれど(でもそんなもんだという気もする)、他はどれも優しい。
    「トカビの夜」や「花まんま」、「凍蝶」はグッと来たし、「摩訶不思議」と「送りん婆」は不思議だけどユーモラス。
    いい本だった。

    ・・・ってこれ直木賞とってたのか!
    なるほど納得。いや、賞をとってたことのほうに。

  • 数年前朱川湊人氏が直木賞を授賞した短編小説集「花まんま」を読了。

    まずこの本はミステリーのジャンルにはいるのは確実ですが、なにぶん昭和の初期の頃が短編作品の時代背景となっているのでノスタルジー感満載で、その時代の魅力に引き込まれて読み進めるうちにミステリーの怖さの部分を感じずに読み終えてしまうような感じで、怖さとか薄ら寒さとかはまったく読後に残らないままだったのが新鮮だった。

    とはいえ、短編のいくつかには人間ならざるのから幽霊とおもわしきものまで登場するのであきることなくさっと読み進める事が出来る。

    読んでいて思い出したのは、この間行ったお寿司屋さんでお隣に座った70代女性の一言だ。矍鑠とといっては失礼なくらい若々しい方だったが、その一言は『戦後の昭和は貧しかったけれどみんなが明るく元気でたのしかったなあ」というものだった。この作品はその方が言っていたような人々の暮らしはきらびやかな物ではないが人が明るく元気にしようとしていた時代のいまはみんなが忘れてしまったような部分を描き残しているような気がするのだが、どうだろう。

    そんあ戦前戦後の頃の街に人間味があふれていた時代の昭和を知る事が出来る小説を読むBGMに選んだのはSonny Rollinsの"Falling with Love with Jazz". Branford Marsalisとの掛け合いが素晴らしい。
    https://www.youtube.com/watch?v=fz8KOCM_hUM

  • 輪廻転生が妹に現れてきたけど 苦しんでいた老人を救うシナリオに繋がる。

  • 5~6年前に非常に文章力のある作家が書いた直木賞作品という書評を読んで購入した。全6作品の短編集。
    当時はなぜか表題作の『花まんま』(4番目)の途中で挫折。今回そこからページをめくりはじめると、ぐいぐい読めた。会話が多くて読みやすいのに、なぜ読めなかったのか今では不思議。
    全作品基本的にホラーなのでドキドキ、ハラハラする場面もあるが、最後は必ず温かいものがじわ~っ広がる。また、どの作品も小学校低学年が主人公なので、あの頃の単純さや純粋さを思い出して懐かしい。
    裏表紙を閉じたときの感想は、「いいものを読ませてもらいました」

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