- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163239309
感想・レビュー・書評
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「哲学の基本でしょ?」「プリモピアットはラザニア」「なんというイディオットな」「死っていうのがいつも隣にあったんじゃないかな」・・・山田詠美節炸裂の短編集だった。二十歳の頃はこういうの大好きだったんだけどね、今はもうキツいという事が解った。あと、すごい年下と交際したり結婚したりする人間は男女問わず、かなり地雷だから注意して!って感じだった。
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肉体労働の男との恋愛話6編。
昔は3Kといって嫌われた肉体労働が、草食男子が増えた昨今、逆に人気のようですね。
佐川男子なんて言葉もあるし。
でもやっぱり男には多少なりともワイルドさが必要でしょ。
だから「風味絶佳」の志郎は振られちゃったんだよね。
ジェントルなだけではつまらないから。 -
内容は★★★ 文体で★★
「間食」「風味絶佳」「春眠」は面白く読んだ。
ただ、何度も読むのを途中でやめようと思った。
文体が苦手。私は個人的に苦手な川上弘美さんみたいだった (内容や人間観察の鋭さはとても面白いけど、文体が苦手)。好きな方にはすみません。いや、好きな人は好きだと思う。
全編肉体労働者を主人公としているのが興味深い。とても多くの調べ物をされたんだろうなと思う。
ただ、そのパートナーは全体的に女として好きになれなかった。
時間をおいて読み返したら、また違うかもしれない。 -
初恋の人が父と!
下水管の掃除の人と暗いスナックの女 -
肉体労働者の男性との恋愛を描いた短編集。
本の帯に「原材料名」「賞味期限」「保存方法」「成分栄養表」など書いてあるから、てっきり食べ物関係の話だと勘違いしてしまった。
色々な風味が味わえるということなんですね。
恋愛話と言ってもどれも甘すぎるわけではなく、なんとも言えない後味が残るものが多かったです。
ただ、"どの話が"と言ったものは残っていないかな? -
タイトルから、ふわっとした綿飴のようなストーリーを想像してたら、違った。
人間って複雑。それ故におそろしくも感じた。至って普通に見える人が一番こわいのかもしれない。世の中にはこんな人がわんさと生きてるんだなぁ。 -
『間食』『夕餉』までは、すごくよかった。
日常の良くある部分に見つけ出す、小さな幸せ。
それを活字にしたものを目の当たりにすると、メモせずにはいらなかった。
幸せの着眼点がとてもステキだ。
『風味絶佳』『海の庭』をまではササッと読めたが、
『アトリエ』でなんとも言えない気持ち悪い読後感を味わい、
『春眠』で、だから?という感覚を持っての読書終了。
自分のあの『夕餉』を読んでるときのテンションは何だったんだ・・・。
山田詠美好きかもーーーっ!の、私のテンションはいったいどこへ・・・。
やはり、短編は苦手ということか。
もう一冊くらい、山田さんの読んでみようと思う。 -
映画「シュガー&スパイス」を観て良さが分からなかったので、原作を・・・と思い読んでみた。
やっぱり良さはいまいちよく分からなかった。
山田詠美の作品を全部読んでるわけではないので一概には言えませんが、昔と作風が随分と違いますね。
わたしはデビュー当時のキラキラした感じが好きです。 -
映画から興味を持ち、手に。
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6編の短編集。 若い女性の気持ち考えがわからない。