死神の精度

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著者 : 伊坂幸太郎
  • 文藝春秋 (2005年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163239804

死神の精度の感想・レビュー・書評

  •  作品解説(帯より):①CDショップに異常に入りびたる ②苗字に町や市の名前がつかわれている ③受け答えが微妙にずれている ④素手で人に触ろうとしない ⑤いつも雨にたたられている そんな人が近くにいたら死神かもしれません クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。
     第57回 日本推理作家協会賞 短編賞部門受賞

     相手が死のうが生きようが3無主義(無理解、無感動、無関心)を貫く死神・千葉。この作品内での死神の仕事は、上司が選出した人物を一週間調査し、対象者の死に対して「可」もしくは「先延ばし」の決定をすることである。しかし、千葉を含むほとんどの死神は人間の生死には興味がないため、選出された人物の死はほぼ確定する。
     この作品では、平凡な生活を営んでいる人間でも、「死」のスパイスが加味されることによって一つのドラマが形成されることを描いており、いつか必ず訪れる死に対して、我々はどのように考えることができるかを問いかけている。
     千葉が人間たちと会話をする際に、全てがセンスの良いジョークに映る様は、映画「ツインズ」の弟役、「レインマン」の兄役のように、善悪の判断が出来ない彼らの思考をイメージすると一番しっくりくるかもしれない。強烈な個性を持つ千葉の存在は、それまでの「死神」に対するイメージを払拭させてしまうことだろう。

    ※)3無主義=無関心、無気力、無責任
      実際はこれです。

  • 死神の精度…ミュージックに甘いのが死神の弱点。
    死神と藤田…死神が落とし前をつけさせるというのも人間臭い。
    吹雪に死神…死神の仕事はラジオを見つけて仕事を放り出すレベル。
    恋愛で死神…幸せをつかむべき者が死んだら死神の仕業。
    旅路を死神…死神は気まぐれで人を救おうとする。
    死神対老女…評価はこの章。あの人だったのか、と話がパッと繋がり時間が一気に進む。こんな晴れやかな気分で人生を終えられたらきっと素敵だろうなと羨ましいほど。憎いね、死神。

  • とある人間の1週間を調査し、死ぬべきか、または死を見送るべきか判断を下す音楽好きの死神、千葉。彼が担当した6人の人間との残り1週間の人生の物語を集めた短編集。生死というテーマを扱いながらも、死神である千葉の浮き世離れした発言や行動に思わずクスッと笑わせてくれる。短編それぞれがバラバラの物語であるかのように見せながら、ラストで短編同士の繋がりが明かされる。『人間というのは、眩しい時と笑うとき、似た表情になる』んー、伊坂さんは時間や言葉の使い方のセンスが抜群だなぁと改めて感心してしまった。続編も期待!

  • 伊坂幸太郎ひさびさ。

    これ金城武がやってたよね。

  • 系統的には殺し屋の話「グラスホッパー」系かな?
    死神が主人公なので、ファンタジー寄りではあるが。
    しかし面白く読みすすめられた。

    主人公は同じ死神で、対象となる(つまり死ぬ)人が変わっていく繋がりのある短編。
    恋愛の編のみ、凄く悲しい気持ちになった…。
    それでもラストまで読み進めると、少しすっきりした気持になって。
    やっぱり面白いなぁと読み終えられた。

  • 「CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。」


    再読。
    『死神の浮力』を読む前にもう一回と思って。 

    伊坂小説の中でも屈指の読みやすさを誇るのがこれだと思うのだけれど、その理由が今回わかった気がする。
    たぶん、この作品って、実写映画じゃなくて、連続ドラマかアニメにすればすごく良かったんじゃないかなあ。表題作に始まって、死神対老女でおわる、6編からなる連作短編集なのだけど、これ、作りがテレビドラマとかみたいだなーって…。
    死神対老女なんて、「なんて素晴らしい最終回だったのかしら…!」って感じちゃったもんなー今回。
    あと、「精度」という言葉のチョイスが素晴らしくて、恐れ入りました。

    仕事をするときは必ず雨が降る。渋滞が嫌いで、ミュージックが好き。感情を持たず、淡々と「見届ける」だけの死神、っていう主人公の設定も大変にドラマ向きよな…。
    続編も楽しみ。

  • 主人公が死神の短編集。
    従って現実感はないが、ミステリーとして読める。面白かった。
    伊坂幸太郎、読んでみようかな?(「重力ピエロ」はkoboに落としたっけ?)

  • 死神の千葉さんが、「可」「見送り」を決めるために対象者に近づき人生に少し影響する話。短編だが、後で少しつながっている場面に気付き嬉しい。
    千葉さんがミュージックが大好きで、淡々しと仕事をこなしながら時々音楽に影響されているのがおもしろい。
    雨男の千葉さんですが、最後青空を見ることができたのは感動しました。

  • 2016.7.24読了。
    死神を創造したお話。短編集で繋がりがないのかと思わせておきながら、そこは伊坂さん。やっぱり最後は有りましたねって感じで嬉しくなり、またとても感動した。いつも思うけど、あっ!って自分で気付きたいから、これこらはもっと注意して読もう。
    それぞれ最後がスーって終わっていく感じも心地良かったりした。

  • 1つ1つが独立した出来事と見せかけて、最後に繋げてくるところが気持ちいい!!
    死神がターゲットとする人間ドラマは濃ゆいのに、死神の淡々とした語り口なので、全体的にさっぱりしている印象。映像化したものも奇麗で好きだったけれど、こっちはこっちで好きかも。全ての話に明確な結末が書かれていないので、はっきりしないのが嫌な人は、もどかしい思いを抱えるかも。
    特に『旅路を死神』のターゲットの背景は徐々に明かされていくので、目が離せなかった。『恋愛で死神』は、結末が救われず、悲しかった。

  • 淡々と,しかし忠実に「仕事」をこなし,対象にとりたてて愛情を持つわけでなく,ちょうど科学者が自然現象をただ興味深く観察しているかのごとく,そのままの存在として捉えようとしている所が,とても心地よかった。またその中で,人間の強さや弱さ,哀しさ,滑稽さ,不可解さなどが浮き彫りになっていて,流れがよく一気に読み終えてしまった。人は必ず死ぬ,当たり前でわかりきってることだが,生と死は隣り合わせ。生き様は,死に様。忌むべきこととして無意識に避けてしまうが,だから精一杯生きてみようと,おおげさだが思いたい。

  • 死神千葉のキャラクターが好きです♡
    本人は至って真面目なんだろうけど、そこが面白かったです。
    やっぱり、1番はじめの話が好き。
    浮力の方も読もうと思います。

  • とても読みやすかった。
    クスリとさせられた部分も多い。死んでしまうのはちょっとせつない。

  • 評判通り、面白かった。ところどころ繫がっているのがいい。細かい設定は気にせず、一気読みするのがいい小説

  • DVDを観て、
    こんな繋がりだっけ!?
    って気になったんで久しぶりに再読。

    「死」はこわがる事でもない。
    けど大事な事柄。

    これが今回、わかった事。

    http://mixi.jp/view_item.pl?page=66&id=224149
    2006年09月25日 01:10
    以前と、若干違った。
    想いって、変わるんだね。

    映像のように、
    精度の歌手でつなげる
    ってのもひとつのストーリーとして解りやすいなぁ
    って感心した次第→映像の方。

    でも、本の流れも捨てがたいね。

    といいつつ2年後には、どういう想いやら…

  • 短編集で、ちょっとリンクしていて。さすが伊坂さん飽きさせる、という事を知らないなと思います。世話好きで、お人好しな所もあって、調査して「可」というだけのはずが謎解きまでしちゃったり。千葉さんが死神なのに憎めなくて、だからといって決してお茶目だったりするわけでもない。本人は淡々とこなしているつもりなんだろうけど、そのやり取り変だわ…とクスリとさせられるキャラでした。雨の日に、見ず知らずの人と何か接点があった場合、死神を疑ってみたくなりました。最後はきっと老女の勝ちですね。

  • 音楽って「ミュージック」で包括できるんだなと思った。あたりまえかな?

  • タイトルがしっくるくる内容でした。人間に化けた死神がたんたんとしているのもなんか良かったです笑
    短編映画とかにできそう。

  • 今まで死神が主役の本、何冊か読んだけどそのなかでもこの作品が一番良かったかなと思う。やっぱり伊坂さんは話が上手い!千葉の雰囲気からブラピが主役の「ジョーブラックをよろしく」っていう映画を思い出しちゃった。

  • 一話完結系でまったり読めるがハマる。続編希望。

  • 久々に読んだけど伊坂幸太郎やっぱりおもしろいな〜こういう軽妙洒脱な感じの話、大好き(≧∇≦)

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