エムズワース卿の受難録 (P・G・ウッドハウス選集 2)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163246000

作品紹介・あらすじ

綿菓子のようなスローな頭脳の持ち主、第九代エムズワース伯爵。美しい庭と平穏な暮らしを何より愛する老伯爵に、今日もトラブルが容赦なく襲いかかる。不肖の息子に鉄血の妹。腕はいいが頑固な庭師。騒動に揺れる伯爵の領地に平和は戻るのか?世界で高い人気を誇るエムズワース卿シリーズの全短編に加え、巻末にアントニイ・バークリーによるウッドハウスのパロディも収めた第2巻。

感想・レビュー・書評

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  • 綿菓子のような頭脳の持ち主、エムズワース卿の受難の日々。やっぱり果てしなく笑える。
    田舎の荘園が舞台のためか、ジーヴスシリーズよりはのんびりまったりした雰囲気。ツッコミ役不在のため、登場人物全員が繰り出す怒涛のボケを誰も止められない状態に・・・でも最終的にはめでたしめでたし。
    『ブランディングス城を襲う無法の嵐』は特によかった。
    毎晩一話ずつ、ゆっくりと楽しみたい一冊。

  • 以前ブックオフオンラインで入手した積読の山から取り出した一冊。
    先日読んだエムズワース卿ものが面白かったので、いまのマイブーム。
    こちらは短編集。
    恐るべき叔母達に悩まされるバーティ・ウースターと同じく、エムズワース卿は恐るべき妹たち、姪たちに悩まされる。
    感想というよりまだ半分なのでメモです。

  • 昔のイギリスの伯爵とかそういう時代の話。
    まだ翻訳ものは慣れてないから、あんまりたくさんの人が出てくると誰が誰か思い出すのが大変。
    息子のフレディだっけ?か誰かが一番好きだったな。
    空気銃の話が本当に面白くて涙が出るくらい笑った。
    あと、ロンドンから来た女の子の話も、エムズワース卿のことが好きになってしまいそうなくらいなごむお話だった。
    なにより、やっぱりフレディ(?)の話だけど、好きになった人を追いかけて船に乗る話も本当に一番面白くて大好きだった。
    新しい作者の本を読み始める時は、その人の癖というか、波に乗り始めるまで結構苦労するなっていうのを顕著に感じた。もはや本のレビューじゃない笑
    最後には読み終わるのが惜しくなるくらい、面白い本でした。

  • ウッドハウスのジーブスものじゃないシリーズ。主役は綿菓子のような脳みその第九代エムズワース伯爵。いつものごとくいろいろな災難に巻き込まれるが、シリーズではジーブスも、バック-U-アッポもなし、ただひたすら事件を混乱させた挙句、いつの間にやら、ハッピーエンド、というのがこのシリーズの一般的なパターンです。

  • エムズワース卿と彼を悩ます次男坊フレディをめぐる短編集。「エムズワース卿とガールフレンド」と「セールスマンの誕生」が良かった

  • いやーん。だいすきーーー!と叫びたくなるほど、面白い。さすがユーモア小説の大家、ウッドハウス。
    一度に読み切るのが勿体なくて、毎晩寝る前に1編ずつ読んで、眠りに落ちるまで、その余韻を「うふふ…」と楽しんでました。
    とてもイギリス的で良い。訳文も素晴らしいです。

  • 世界中にファンがいるというユーモア小説の大家ウッドハウス、代表作はジーヴス物の次に人気があるのがこのエムズワース卿物だとか。
    これが面白い!
    訳文が生き生きしていて素晴らしいんです〜水を得た魚のよう?
    主人公は第9代エムズワース伯爵クラレンス・スリープウッド。
    脳みそは綿菓子のようで性格はおっとり、願いは美しいブランディングス城でのんびり平和に暮らすこと。
    末っ子のフレディはトラブルメーカーですが、ほかの子供達は巣立ち、奥方は既になく、最強の妹レディ・コンスタンスに脅されながら貴族の義務を果たそうとしています。
    最大の関心事は品評会に出すカボチャや見事な豚のことで、弱いおつむはほとんどいっぱい。
    頑固者の庭師に気を遣う有様も面白おかしく語られます。
    フレディはバーティにちょっと似ていますが、アメリカの富豪の娘と結婚後はセールスに才能を発揮するという意外な展開に。

  • 装丁が良すぎる。内容ももちろんのこと。
    昔のラノベって感じなんだろうなー。そういうのが好きだ。

  • ちょっと間抜けな英国貴族のエムズワース卿が、
    息子や親戚に振り回される面白おかしいお話。
    ほっと楽しい気分になりたい時に、ぜひ。

  • 上品で、洒落てる。誰か漫画にしてくれ。BBCのドラマは無いのか。

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