- Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163246901
作品紹介・あらすじ
期待の新鋭が描く究極の殺人ゲーム。
感想・レビュー・書評
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なるほど、ミステリーはこんな感じだよね。という作品でした。
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ライアゲームを思い出します。
どちらが先だろう。
殺人のロジックをいってもリアリティは無いと自分は思います。
設定あってのストーリーですね。
ゲームとしか自分は考えられないです。 -
高額時給の求人広告を見て集まった12人のモニター。 アルバイトの内容は、外界から遮断された「暗鬼館」で7日間を過ごすこと。主催者の目的は、彼らの様子を24時間観察することだという。平穏無事で終われば皆が大金を手にして帰れるおいしいバイトのはずだったが・・・。
クローズドサークルのフーダニットもの。閉ざされた世界で一人また一人と殺人が起きていく設定は、オーソドックスで嫌いじゃないけれど、謎解きの論理性や意外性に欠ける。犯人の動機もよくわからないまま終わっているし・・・。12体のネイティブアメリカン人形やノックスの十戒といった、ミステリのガジェットがたくさんちりばめられているが、著者の狙いが奏功しているとは言い難く、空回り感あり。
週刊文春ミステリーベスト10 7位
このミステリーがすごい! 10位
本格ミステリ・ベスト10 4位
ミステリが読みたい! 13位 -
ありえない高時給のバイトに受かった、
主人公の学生・結城。
しかしそのバイトとは隔絶された地下で、
他の11人と7日間すごす、
というものだった…
「インシテミル」は創作と現実のあいだに
しっかりと線がひかれていて、
現実世界から浮き世離れした設定があり、
物語として自分と切り離しつつ読めます。
地下で起こった事件の9割は解決しますが、
登場人物自体への謎は一部残したままで、
ラスト以降のことは
読者の想像にまかされています。
また、後半にいくにつれて
頼りなくビビり風の主人公・結城が、
傲慢な性格をあらわしてきたため、
読んでいて戸惑いました。
謎が100%解けてすっきりしたい人や
登場人物に感情的移入して
読んでしまう人には、
向かないミステリーかもしれません。 -
なかなかできたストーリーでした
程よく謎も残ってるし
探偵役っぽくなく始まるところも -
すごく読みやすい。
独特な世界観でドキドキしながら読める。
ただ、どんでん返し度はもうちょい。 -
ふと気になって再読。ラストがどうなるんだったか覚えてなかったので。
とりあえず最後まで読まずにはいられない、という意味で「とても面白い」
これは、文学であるとか人間を描くとか、そういう視点で語る小説ではないのだな、ということが改めてわかった。
初読のときはそこがわからなくて、「なんだ、これ?」ってなってしまったのだ。
これは、ミステリーというジャンルを楽しむために構築された、完全無欠の虚構世界なのだ。だから殺人の苦しみも、人間不信の苦しさもリアリティを持たない。あくまでもそれもミステリーの要素の一つなのだ。
須和名(それにしても妙な苗字)が最後まで人間離れしたキャラクターとして描かれているのも同じ理由。
ミステリーだと意識して読めば、あちこちで繰り広げられる論理合戦や推理合戦は読むだけでも楽しい。まあ本格的なファンには多少物足りないかもしれないが。
とてもよくできたパズルを解いた、というのに似た快感が残る作品である。 -
金ロのために読了
あっさりめの血みどろミステリー