インシテミル

著者 :
  • 文藝春秋
3.56
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本棚登録 : 2280
感想 : 519
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  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163246901

作品紹介・あらすじ

期待の新鋭が描く究極の殺人ゲーム。

感想・レビュー・書評

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  • なるほど、ミステリーはこんな感じだよね。という作品でした。

  • ライアゲームを思い出します。
    どちらが先だろう。
    殺人のロジックをいってもリアリティは無いと自分は思います。
    設定あってのストーリーですね。
    ゲームとしか自分は考えられないです。

  • 高額時給の求人広告を見て集まった12人のモニター。 アルバイトの内容は、外界から遮断された「暗鬼館」で7日間を過ごすこと。主催者の目的は、彼らの様子を24時間観察することだという。平穏無事で終われば皆が大金を手にして帰れるおいしいバイトのはずだったが・・・。

    クローズドサークルのフーダニットもの。閉ざされた世界で一人また一人と殺人が起きていく設定は、オーソドックスで嫌いじゃないけれど、謎解きの論理性や意外性に欠ける。犯人の動機もよくわからないまま終わっているし・・・。12体のネイティブアメリカン人形やノックスの十戒といった、ミステリのガジェットがたくさんちりばめられているが、著者の狙いが奏功しているとは言い難く、空回り感あり。

    週刊文春ミステリーベスト10 7位
    このミステリーがすごい! 10位
    本格ミステリ・ベスト10 4位
    ミステリが読みたい! 13位

  • ありえない高時給のバイトに受かった、
    主人公の学生・結城。

    しかしそのバイトとは隔絶された地下で、
    他の11人と7日間すごす、
    というものだった…

    「インシテミル」は創作と現実のあいだに
    しっかりと線がひかれていて、
    現実世界から浮き世離れした設定があり、
    物語として自分と切り離しつつ読めます。

    地下で起こった事件の9割は解決しますが、
    登場人物自体への謎は一部残したままで、
    ラスト以降のことは
    読者の想像にまかされています。

    また、後半にいくにつれて
    頼りなくビビり風の主人公・結城が、
    傲慢な性格をあらわしてきたため、
    読んでいて戸惑いました。

    謎が100%解けてすっきりしたい人や
    登場人物に感情的移入して
    読んでしまう人には、
    向かないミステリーかもしれません。

  • なかなかできたストーリーでした
    程よく謎も残ってるし
    探偵役っぽくなく始まるところも

  • すごく読みやすい。
    独特な世界観でドキドキしながら読める。
    ただ、どんでん返し度はもうちょい。

  • あの説明の後って本当に帰れたのだろうか。
    最初に死んだ西野さんは自殺だった。これには驚いた。
    自分が死んだら家族にお金が行くようになっていたのだろう。
    西野さんが殺され、この中に犯人がいるんだとそれぞれが思い、やらなければやられる、
    その心が第2の事件を生んだ。さらにどうしてもお金が欲しい人が、私もと殺人を犯す。
    私は10億いるんだ!お金のために人を殺す…。(何倍、何倍と)計算しながら人を殺す。
    それが悲しい。復讐なら同情もできる。でもお金のためにって…。
    最後<空気の読めないミステリ読み>達の戦いは面白かった。

  • う~ん。。。。良く分かったような分からなかったような。。。
    理由は二つ。真犯人の動機がいまいち分からないとこ。
    そして、主人公のミステリー好きに無理があるような。。
    それは最後の方で出てきますが、主人公がミステリー好きなのは分かります。私もまだらのひもあたりで、これはミステリーの寄せ集め?と思ったことも。。。でも。それでもやっぱり独りよがりな感は否めない。悲しいですが。。

    最後の一番怪しかった人の手紙。。あ~やっぱりねと、がっかり。
    思ったような展開(と、言っても仕掛けとか、理由とかは分かりませんでしたが。。)もっと意外性がほしかった。。。
    10億円の使い道は?はい?みたいな。ちょっと。。がっかりでした。。米澤さんは大好きです。一応言って置きますが。。。

  • ふと気になって再読。ラストがどうなるんだったか覚えてなかったので。

    とりあえず最後まで読まずにはいられない、という意味で「とても面白い」
    これは、文学であるとか人間を描くとか、そういう視点で語る小説ではないのだな、ということが改めてわかった。
    初読のときはそこがわからなくて、「なんだ、これ?」ってなってしまったのだ。
    これは、ミステリーというジャンルを楽しむために構築された、完全無欠の虚構世界なのだ。だから殺人の苦しみも、人間不信の苦しさもリアリティを持たない。あくまでもそれもミステリーの要素の一つなのだ。
    須和名(それにしても妙な苗字)が最後まで人間離れしたキャラクターとして描かれているのも同じ理由。
    ミステリーだと意識して読めば、あちこちで繰り広げられる論理合戦や推理合戦は読むだけでも楽しい。まあ本格的なファンには多少物足りないかもしれないが。
    とてもよくできたパズルを解いた、というのに似た快感が残る作品である。

  • 金ロのために読了
    あっさりめの血みどろミステリー

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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