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この作品からのみんなの引用
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女って考え方のスパンが短いから,次々目標がないと失速しちゃうんですよね
― 33ページ -
電気はつけたら消せと習わなかったのだろうか。家電製品の社会にいたから気になるのか。夏場の東京電力があれだけ低姿勢で節電を呼びかけてもこのザマか。「上沼町に原発を」私は駅向こうに行くたびに思う。幸せは家の中でやってくれ。家の塀にぶらさげるのは「落し物」とか「球根さしあげます」とかで十分ではないか。そしていつも思う。社会をどんどん俗悪なものにしているのは私の世代なのだ。小学生の名前の変異を見れば歴然とわかる。このクソ世代がやっていることが。
― 25ページ -
サンタクロースなんていないってみんな十歳やそこらで判るのに、なんで残りの人生七十年間サンタクロースなんだろう。夢がある?夢なんて見てる暇あるか。サンタクロースよ、もし存在するならば世界中の職安を回って、失業者達の親指に穴のあいた靴下に片っ端から条件のいい仕事を入れて回ってくれ。
― 25ページ
みんなの感想・レビュー・書評
読みやすく、いい話である。社会にもまれた丁寧な文章である。しかし、僕はこれを「すごい!」、と手放しに褒められない、へし曲がった質の男なのだ。
芥川賞の中では、すごく軽い小説。さらっとしていて芸術的とはいえず、どちらかといえば大衆的な要素を多分に含んでいるように見える。
なにがいい小説なのかとか、別段そんな胡散臭い講釈をするつもりはないが、いいものはいいと言えず、★を一つ減らすという私は、どうかと思う。
これはレビューではない。あしからず。
絲山さん作品をまとめて読んでる途中。
勤労感謝の日、どうなるか最後まで読んでみたくなった。この人、こういう中年に入ろうとしている女性を書くのがすごく上手だと思います……沖で待つ、は登場人物皆毒がなく(主人公は?といわれたら微妙ですけど)、よい話だと思いました。理想の人間関係
芥川賞受賞作のなかでも特に好きな話。
受賞時に文藝春秋で読んで感銘を受け、ハードカバーまで買ってしまった。
私の考える、会社同期の理想の形。
芥川賞受賞作。僕は同期という存在にかなりの不安やら、何かわからない、わだかまりみたいな、妙な気持ちを持っているので、この小説が描く凛とした関係にとても引き込まれた。『勤労感謝の日』はもっと長くて良かったのにな、と思うけれど。にしても表題作は、後味の良い短編で、掛け方も意外で面白かった。
「勤労感謝の日」と「沖で待つ」との二作が入っている。「勤労感謝の日」はお見合いの顛末記。さっぱりした気性の女性がつまらない男と見合いして、けったくそ悪いから塩でも撒くかというお話。「沖で待つ」は同期入社した男女の職場奮戦記。異性間に芽生えそうな恋愛感情は存在せず同姓間の友情とも異なる不思議な関係。同期という仲間意識がほどよい男女の距離をつくっている。私にもそういう女性の友人がいるといいのだが。
【「勤労感謝の日」のみの感想です】
勤労感謝の日と無職のお見合いというコントラストは見事であった。
ただ、惜しむらくはお見合い相手の性格が非常にステレオタイプであり、そこに主人公の欠陥を正当化させる役割を担わせている点に不快感を覚えた。
絲山秋子の『沖で待つ』を読んだ。 図書館に行くと彼女の本が気になる。 どれも薄い本だから(笑) さらっと読めるのが僕にちょうどいい。 ネットとかで素人の書評を見ると星が分かれている作品のようだ。 感性の合わない、頭の固そうな人には評価が低かった。 彼女の作品はもっと読者に近いところで読むほうが面白いのに、どうして小説にこうあるべきだ論を持ち込んで面白くなくさせちゃうのか... 続きを読む »
2011.9.8〜11
短編ふたつ。勤労感謝の日という短編は、下品だなという印象で終わり、内容すらすっかり忘れ、直木賞を取った「沖で待つ」が、こんなのだったら興ざめだなと思ったが、こちらはまあまあだった。うーん、でもまた読みたいと思わせるものではなく...。可能性は探りたいけれど。といった感じ。まあでも、だったら他の人の作品を読むかな。
第144回芥川賞受賞作品。他に「勤労感謝の日」という短編も併録されている。 林真理子さんがこの作家をほめていたが、なるほどうまい。 力強く無頼な感じのする文章が、さくさくとしたテンポで歩を進め、短編ながらずっしりとした読み応えがある。 「沖で待つ」は、会社の同僚だった男が不慮の事故で亡くなり、主人公の女が、生前の約束を果たすために、男の単身赴任のマンションに忍び込み、パソコンを壊してデータを... 続きを読む »

短編小説が2作入った一冊。
1作目は「勤労感謝の日」。36歳の職探し中の女性がしがらみで見合いをする。見合いをしたり、後輩と会ったりしていく中で、主人公がどうして今こういう状況なのかが浮き彫りにされ...





