強運の持ち主

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163249001

感想・レビュー・書評

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  • 最近、自分の中で大好きな瀬尾まい子。機転が利き、話術に優れる元OLが占い師となる。ショッピングセンターの人気占い師となるが、訳ありの人が彼女を訪れる。母親を亡くした男子小学生、父親と仲良くなりたい女性、介護に疲れた妻。それぞれの話しがミステリー的要素を含みながらもほんわか解決する。占い師である彼女こそ強運の持ち主なのか、強運の持ち主が占い師をしているのかがとても興味深い。彼女と同棲する通彦が職を変えたいと思っている時、占い師としてではなく彼女として、一人の女性として通彦と対峙する姿が彼女らしかった。

  • なんとなく心があったかくなる一冊でした。

    占いとか、あまり信じないほうだけど、「ちょっとだけ背中を押すための」占いをしてくれるルイーズになら、ちょっと占って欲しいかな。

  • 適当な占いをしているのになんとなく憎めないルイーズさん。結局占いなんて、言い方次第。人に相談する時点でほぼ答えは決まっているもの。何の接点もない人からの後押しほど心強いものはないよね、なんせ客観的に見れるから。
    堅二君のお父さんの想いに、まゆみの義父の想いに、優しさが溢れていて心穏やかになる。道彦とルイーズのありきたりな幸せに自分を重ね、ダイエーでも楽しめる自分になろうと思った笑

  • ほんわかした文章を書く人だ、本当に。
    占い師と相談者のお話。占い師って胡散臭~って最初思ってたけど、結構まともなことを言ってるし考えてるし好感がもてる。占い師というより人生相談者という感じ。

  • これは、凄い好き!
    ルイーゼの自由気ままな感じに癒される。

    何度も読み返した一冊。

  • いつでもさらっと読めるゆるさと(いい意味での)軽さが大好きです!この本のすごいのは何度読んでも、先がわかっていても、楽しめるということです。いろんな人に勧めてます。
    これを読んでると深刻に悩むことが馬鹿らしくなってきて、すごく前向きな気持ちにさせてくれます。悩むことも大事だけどなるようになっていく事もあるんだ、と思うと明るい気持ちになります。人をポジティブにしてくれる素敵な本だと思いました!

  • てきとーに、きちんと生きてる登場人物たちが好き。
    占いはなんとなく避けてたけど、ルイーズ吉田にだったら占ってもらいたいなー。
    瀬尾さんのお話はほんわかしていて読むと安心する。

  • 会社を辞めて勢いで占い師に転職した主人公が、機転と話術でなんだかんだこなしながらも、その占いのお客さんの謎や秘密を通して、少しずつ変わっていくお話。

    この人の語り口と、人を見る眼差しが本当に好きだなあと改めて思ったりしました。
    ニベアのお話とちょっと不思議なおしまいの話が好き。
    でもファミリーセンターもよかったから結果全部好き。

  • 占い師として、最初は適当ながらも着々と実力を身に着けていく主人公がすごく魅力的
    でも、占いが全てではない
    一番大事なのは自分自身、そんなことを教えてくれる本だったように思う

  • 背中の後押しに3000円は高い
    自分で押せたらな

著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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