- Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163249209
感想・レビュー・書評
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ずーっと昔に読んだからほとんど覚えてないんだけど、仏師??の主人公が夢のなかで仏様(名前忘れたーあー)とまぐわうシーンがあったことだけ覚えてる。(あったよね?!)あれは衝撃的だった。以来、日本史の授業でその仏の名前が出るたびにこの作品を思い出していました。
森絵都ー直木賞とったのかーって思って読んだらなんかいつもと違うってなった。いつもの彼女の作品とはちょっと毛色が違うようにわたしは感じました。 -
森絵都さんは素晴らしい
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言葉一つ一つがすっと心に入ってくる、とても読みやすいもの。
たまたまBOOKOFFで105円で買った縁だったが、いい買い物だったと思う。
収録の作品のほとんどで登場する、意見の食い違う男女。
そのすれ違いやどうしようもなさには感情移入必至。
表題作は一番最後に収録され、全ての作品における「相入れなさ」を克服し、前向きな形で締めくくる。
改めて、いい買い物だった。
おすすめです。 -
(俺のブログ2006-09-12投稿より)
直木賞受賞作「風に舞いあがるビニールシート」
よかったよー。2回泣きました。横浜市営地下鉄で。
短編が数作収められている本だけど表題の「風に舞いあがるビニールシート」がやっぱりベスト。
タイトルから想像したのは全然違う結構重いテーマ。
その狭間でぶつかりあう二人。どちらが言うことも正しくて分かり合えず、そして。。。
その辺の恋愛小説より全然純愛な感じがしました。むしろ人間愛。
それと「ジェネレーションX」もよかった。
若者もいろいろ考えながら生きているんだな、と。妙におっさんくさい感想になってしまいました。 -
そんな時だったからか
表題作の『風に舞いあがるビニールシート』ではぽろぽろ泣き
『ジェネレーションX』ではほろりと笑った。
自分もこうありたいなぁと思った。
また読みたい、手元に持っておきたい、と思う本。
送ってっくれた友人に感謝。 -
森絵都さん直木賞受賞作。
私は、森さんのやわらかで繊細な人物描写が好きなのですが、
この世界観を表している表紙にも一目ぼれしました(*^ω^*)
何度も読みたくなる短編が揃っています。 -
どの話もマイナスな重い(問題山積みな)感じから入るのに、よ見終わったときの爽快感がすごい。
なかでも好きなのは表題になっている『風に舞いあがるビニールシート』 -
難民を支援する国連機関、UNHCRのフィールド職員である夫と、駐日事務所の一般職員である妻のお話し。
日本は幸せなんです。
日本の幸せを世界に分けあって1人でも多くの命が幸せだと思えるように。
祈っています。 -
森絵都さんの作品を読むのは『カラフル』に続いて2作目。
『カラフル』が少しファンタジーというか全体的に不思議な雰囲気だったのに比べ、この作品は今の現代社会の問題が真正面から描かれ、固い印象を持ちます。
ですが、登場人物のまっすぐな想いに惹きつけられて、一気に読みこんでしまいました。
短編集ということもあり、ひとつひとつの作品が短く簡潔にまとめられていて読みやすいです。
それでいて問題提起もあるので、考えさせられます。
たまにくすっと笑ってしまう部分もあります。
文庫本も出ているので、ぜひみんなに読んでもらいたい作品です。
久しぶりに本で泣きました。
本のタイトルにもなっている『風に舞い上がるビニールシート』でのエドの備忘録に大きな愛を感じ、心がきゅーって気持ちになりました。