白夜街道

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163250908

感想・レビュー・書評

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  • W主人公ですな

    たまたまですが今野敏さん2作続けてロシアが舞台の物語を読みました
    今野敏さんは定期的にロシアを訪れてるそうなのでお手のものなんでしょうが主人公が空手家か警察官かで物語の厚みがぜんぜん違いました
    もちろんこちらの方が面白かったです

    それからロシアの風景描写が良かったなあ
    大都会モスクワと片田舎の違いとかも含めてね

  • 倉島シリーズ2作目、前作のような暴力シーンはなく、今回は落ち着いた気分で作品を楽しむことができました。

    前作では公安である倉島に対立する犯罪者側の人物として描かれていたヴィクトルが主役といってもよいくらいの扱いです。彼は、根っからの悪というわけではなく、どこか憎めない、心の底には正義を持った人物として描かれていたように感じていましたので、今回の主役級の扱いはとても納得のいくものでした。

    そのヴィクトルが警護を担当することになったクライアントであるペデルスキーもある意味では”正義”を心に秘めて戦う男、という描かれ方になっており、ヴィクトル同様に憎めないキャラに仕上がっていると思います。

    本来の主役である倉島の活躍も描かれてはいますが、この二人の影にちょっとかすんでしまうと思わせてくれるくらい、味のある二人であったと思います。

    終盤の銃撃シーンの緊迫感はさすがの一言。タイトルの「白夜街道」もこれだけみると???、ですが読み終えた後だと実にしっくりきますね。事件のポイントになる白夜の村へとつづく街道、そこへ向かう男たちの色々な想いや焦燥感、緊張などがないまぜになった”道”ということで、本作のシンボルといえるものでしょう。

  • なるほどな、白夜街道かぁ。そして友情物語なんだねぇこのシリーズは。

  • 倉島警部補シリーズの2作目。7年前に1作目、半年ほど前に3作目を読んでどっちも公安物はイマイチって感想だったのだが、これは結構面白かった。ヴィクトルもペデルスキーも良かった。ロシアまで行くのね。すごい。17年前の作品だが、この時点でプーチンのやり方に否定的なのはすごい。まさかここまでやるとは思わなかったんやろけどね

  • 倉島警部補シリーズ第二弾 書き下ろし。

    KGB時代のかつての同僚の警備会社に就職し、クライアントであるペデルスキーのボディガードとして再度来日したヴィクトル。

    ペデルスキーが会っていた外務省の役人が中毒死によって暗殺され、公安の倉島警部補も動き出す。

    舞台はロシアに移り、ペデルスキーの素性が明らかになるにつれ、政治的判断も必要される事案に、公安の倉島がいかに立ち回るか!?

    アクションシーンは毎度の事ながら読み応えあり、公安や諜報機関の使命感のようなものも描かれ、前作より更に楽しめました。

  • 刑事小説のイメージが強い作者にしては、今回は公安が主人公の作品。

    外務省官僚が少しかわいそうなくらいに、ひどい書かれ方している(笑)

  • 倉島警部補シリーズ。
    ヴィクトルが人間らしさを見せる。

  • シリーズ2作品目から読んだが、違和感なかった。途中に1作目のあらすじが出るので1作目を読む気がしないが・・
    殺伐とした内容だが、最後は救われる終わり方なのが、よかった。

  • 読み始め。ロシア裏社会と国家の闇みたいな感じかな…

  • 外務省の職員が変死した。KGBの暗殺のやり方に酷似していたため、倉島はヴィクトルが関わっていると思い捜査する。
    捜査を進めていくと日本の公安では対処できない事案になってくる・・・。
    倉島達公安はどう対処するのか。 公安部倉島警部補シリーズ

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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