四文字の殺意

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 63
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163256405

作品紹介・あらすじ

たった四文字の言葉に、心の闇を揺さぶられて。第十回日本ミステリー文学大賞受賞記念作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 短編集だけど、一応繋がっているというか刑事さんは同じ。淡々とした話だなぁと思っていたけどラストの話は結構好み。派手などんでん返しじゃないけど、じわじわ来る感じ。

  • 久しぶりにどストレートど真ん中の本を読んだ気がする。最近はひねったストーリーが多いので、良くも悪くも楽しめた。

  • 夏樹静子氏が亡くなった。残念である。かつて夏樹氏の「光る崖」を読んだ時の衝撃がよみがえる。社会の動きを敏感に捉えた作品であった。
    この短編集は夏樹氏の最後の頃に書かれたものである。四文字にちなむストーリーが展開する。・・・短編だからか結末が想像できてしまうところが少し物足りなかった。
    (ごめんなさい。夏樹さん。書かれたものはほとんど読んでいます。)

  • 軽く読める感じのミステリ。たまにはこんなのも、という感じで謎解きよりは小説気分で読了。

  • 四文字のタイトルとストーリーの絡ませ方が上手い。
    全て不倫系で統一されてたからなんとなく犯人が分かってしまうのがおしいなー。

  • ひめごと・・・母が殺された。犯人は主人公のいとこ。
    アリバイを作っていたが・・・。
    ほころび・・・うそつく旦那が殺人に巻き込まれ、妻は離婚する話。
    ぬれぎぬ・・・爺さんが自転車事故で死亡。犯人は近所の人の不倫相手だった。
    うらぐち・・・裏口入学を斡旋していた男が殺されたが犯人はマッサージの人だった。
    やぶへび・・・友人を恐喝していた女が恐喝していた女の不倫相手に殺される話。
    あやまち・・・音楽家の手をあやまって怪我させてしまったマネージャーが音楽家から訴えられるのを恐れ殺した話。

  • (収録作品)ひめごと/ほころび/ぬれぎぬ/うらぐち/やぶへび/あやまち

  • 12/07/14 たまにはミステリーも楽しい。

  • タイトルどおりそれぞれひらがな四文字で統一された題の短編集。事件はあまり派手ではないけれど、そこにまつわる人間関係などは深いです。むしろ、どこにでもありそうな印象が現実的に思えます。
    お気に入りは「あやまち」。なんといってもラストで放たれるこれもまた「四文字」の言葉に余韻が残りました。なんか切ないなあ。

  • 事件の鍵は、四文字。ミステリーの新たな快楽へ
    ぬれぎぬ。ひめごと。ほころび。うらぐち。やぶへび。あやまち。たった四文字の言葉に、心の闇を揺さぶられる、ミステリー最新作品集

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著者プロフィール

一九三八(昭和一三)年東京都生まれ。慶応大学在学中に長編『すれ違った死』が江戸川乱歩賞候補に選ばれる。七〇年『天使が消えていく』が再び同賞の候補になり、単行本化され作家デビューを果たす。七三年『蒸発』で日本推理作家協会賞、八九年に仏訳『第三の女』でフランス犯罪小説大賞、二〇〇七年日本ミステリー文学大賞を受賞。主な著書に『Wの悲劇』『』や「検事 霞夕子」シリーズなどがある。二〇一六年没。

「2018年 『77便に何が起きたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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