天国のスープ

  • 98人登録
  • 3.49評価
    • (9)
    • (18)
    • (20)
    • (7)
    • (1)
  • 28レビュー
著者 : 松田美智子
  • 文藝春秋 (2007年2月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163256603

天国のスープの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 大切な・・・息子を、娘を、姉を、恋人を、うしなった人を癒す温かいスープ。

    レストランシェフの亮介、特許事務所で働く結子、ふたりの視点から交互に描かれるストーリー。
    怒り、悲しみ、やるせなさ・・・様々な感情を乗り越えて歩み出す彼らのそばに、優しいスープがいつもありますように。じんわりとあたたかな作品。

  • 高価な食材や特別な技術に拘ることなく
    誰にでも手に入る材料で、ただただ丁寧に
    食べてくれる人の顔を思い浮かべながら作ったスープ。

    そんな「天国のスープ」が、
    心に傷を負った人たちをめぐり合わせ、癒し
    小さな幸せを引き寄せるお話。

    スープはもちろん、カルパッチョやサラダ、
    カナッペやコンポートまで、出てくる料理やデザートが
    罪深いまでにおいしそう!

    寒い季節に、温かいスープと、デザートのチョコレートを
    忘れずに用意して読みたい本です。

  • 障害を持っていた姉が飲んだ想い出のスープを母親にも飲ませてあげたいと思う主人公。事故で亡くした子供と別れた妻のことを思うシェフ。不思議に縁があったの二人の出会いがそれぞれを少しづつ変えていく。

    読んでいると、美味しい食事が取りたくなるような1冊で、読み終わった後は、美味しい食事を頂いた後のような満足感と幸せな気分になる1冊でした。

  • 結子の姉は、幼いころの事故で言葉の発音に障害があるものの、優しく美しい人だった。結婚も決まりとても幸せそうだったが、彼の周囲の反対により破談となり、車の前に飛び出し自殺を図る。心の傷が癒えぬまま姉は死に、ショックを受けた母は衰弱し入院した。相手の男を憎みながら、必死で、ある『スープ』をさがす結子。凍えきった心を暖めてくれたスープのことを嬉しそうに話し、「三人で食べに行こう」と約束した姉。固形物を受け付けなくなった母に食べさせたくて、姉の残した言葉を頼りに捜す結子。

    レストラン『スープの店』で働く亮介。オーナーの「スープは最高の栄養食であり美食にもなる」という言葉に、食を供する相手への愛情を教えてもらった気がした。二年前に一人息子を事故で亡くし、諍いの絶えなくなった妻とは離婚した。持病で休むオーナーの代理で店を任された亮介の前に『オレンジ色のスープ』を食べたいという女性がやってきた。出されたスープを違うと言いひどく落胆する女性の話を聞いた亮介は、過去、たった一度だけ作ったスープのことを思い出す。



    なんだかとても切ない話しでした。家族を亡くした人達がそれぞれ自分を責め苦しみ、自分の悲しみでいっぱいいっぱいでお互いに傷つけてしまう・・・。

    出てくる人達も素敵な人たちでした。結子のお姉さんも話し言葉だけだと幼女みたいだけど、とても心の綺麗な感じがして、亮介も見知らぬ人なのに、とても寒そうな彼女の為に心を込めてスープを作ってあげて・・。2人のシーンにはウルウルきちゃいました。あ、オーナーの奥さんの九里子さんも素敵なんです。凛としていて、心のこもった接客ができるなんてカッコイイです{/kirakira/}

    「このスープは、特別なことは何もしていない。ただ-」

    相手の事を思って作った、ただそれだけ。

  • 暖かなスープで身も心の温まるいいお話です。
    スープのレシピや料理の描写が細かいので、自分で作って食べたくなります。
    人と人との「縁」って不思議とつながっているのですね。

  • 幼い息子を亡くしたコックの亮介と、亡き姉の思い出のスープを探す結子。ミステリ小説…とは違うと思いますが、少しずつ明らかになっていく事実と、登場人物の繋がりが「こういうことだったんだ」と興味深かったです。出てくる料理も美味しそう。優しいラストシーンは、美味しいコースを味わった後の気持ちに似ているかもしれません…。

  • 単純だけどすごくスープが食べたくなる!!笑
    人の死や悲しい出来事を乗り越えようとする人たちの話だなと思いました。

  • 食べ物絡みの話は好きなんだけど、出てくる女性が
    被害者意識が強くヒステリックなので、せっかくの
    料理が美味しそうにみえない。

  • 【あらすじ】
    一杯のスープに託された悲しみと希望とは?幼い息子を不慮の事故で亡くしたコックの亮介と、亡くなった姉の思い出のスープを探す結子。心に傷を負いながら、ふたたび歩き出す者たちの物語。

    【感想】

  • 婚約者に裏切られた言語障害のある姉の、冷えた心も体も温めてくれたスープ。

    それだけの手がかりだけで、妹の結子は、そのスープを出すレストランを探す日々。
    亡くなった姉と、弱っていく母に食べさせるために、奮闘する結子。

    交通事故で最愛の息子を亡くしてから
    妻との関係もぎくしゃくして、離婚したシェフの亮介。
    店を任されるようになっての責任、過去への苦い記憶。

    二人が巡り合うまで。
    亡くなった姉が繋いでくれた出会いと、温かいスープ。

    あたたかい、ぽってりとしたスープが飲みたくなった。

    亮介の亡くなった息子の生前家族の食卓にて。

    「いらないでしゅ」「ごちちょうしゃま、でちた」
    ……タラちゃんかよっ!ってなって、気が抜けた)^o^(

全28件中 1 - 10件を表示

松田美智子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

天国のスープに関連する談話室の質問

天国のスープを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

天国のスープを本棚に「積読」で登録しているひと

天国のスープの作品紹介

一杯のスープに託された悲しみと希望とは?幼い息子を不慮の事故で亡くしたコックの亮介と、亡くなった姉の思い出のスープを探す結子。心に傷を負いながら、ふたたび歩き出す者たちの物語。

ツイートする