まんまこと まんまことシリーズ 1

著者 :
  • 文藝春秋
3.45
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本棚登録 : 1086
感想 : 177
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163258409

作品紹介・あらすじ

女好きの悪友が念者のふりをしろと言いだした!?嫁入り前の娘にできた子供の父親は一体誰なのか。玄関で揉めごとの裁定をする町名主の息子として生まれた麻之助。これが、たいそうなお気楽もので、周囲は気がもめるのだが。ふうわり胸が温まる畠中恵ワールド新シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  •  江戸は神田の名主の跡取り息子・麻之助は、勤勉で真面目な子どもだったのに、16歳になったとき、突然お気楽な方向に突然変わってしまった。
     そんな頼りない跡取り息子の麻之助と、同じく町名主の息子で女好きの清十郎、同心見習いで堅物の吉五郎という悪友3人組が、持ち上がった問題の謎を解き解決に導きます。

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     奉行所に届け出るほどでない小さな揉め事の調停をする町名主。
     その息子が主人公ということで、お話もそうした民事ぽい事件の解決が中心。
     でもそれを解決するために謎解きなんかもあります。

     他の方のレビューを読むと、このシリーズは読む順番が大事だそうで。
     順番どおりに読まないことに定評のある私ですが、ちゃんと1巻から読めてよかったですわ。

  • またまた畠中恵さんの時代もの。

    舞台は筆者得意の江戸。
    主人公は神田の古名主の一人息子。

    この一人息子・麻之助が飄々としていて喰えない奴。お気楽者と言う評判だが、過去に何やら苦い思い出でもあるようで、その芯の部分はなかなかの男。その麻之助が、町のいざこざを独特の観点と裁量で裁いてゆく…爽快感とちょっとした切なさのある作品。軽妙で読みやすい。

    悪友トリオのやり取りも面白い。畠中さん、男の友情みたいなものを描くのがまた巧いですよね。しかも女性が憧れる形の。
    宝塚の男役スターが格好いいのと同じ原理のように思えます。彼らは女性の理想の男性像だと思う。

    それに何とはなしに、畠中さんの作品て、腐女子層を意識しているかのような描写が多くあるような。私が歪んだ目で見ているだけだろうか…。畠中さん自身お好きなのでは…と疑ってしまう(爆)世の中の需要を意識して書かれているか。

    本作とは関係ありませんが、絶対腐女子意識してるだろ!って言う作品ありますよね。
    やはり腐女子の経済効果は凄いんだろうな。利用されてるのわかっててもホイホイされちゃうものだろうし(笑)

    本作の話に戻って。
    主人公は二人の女性の間で揺れています。
    親が勝手に話を進めている縁談相手の娘。そしてずっと引きずっている初恋の人。
    この初恋がね、一度でもはっきり叶っていれば引きずることも無いんでしょうが、有耶無耶のまま心に掛かっていると言った具合で。

    私としてはどっちの女性の方が、ってことは今のところ無く。主人公もグズグズしてるんじゃないよ!と思ってしまう。

    想い合った相手と添うことも多くなかったんでしょうね。

    次は続編のこいしりを読みたいと思います。

  • 2020/07/15 読了

    以前に読んだはずだが、部分的にしか記憶にない。

  • まんまことシリーズの第1弾。
    麻の助とお由有さんはどうなっちゃうの?二人は幸せになれないの?
    このシリーズを読む度に感じる感想はこれだけです。二人で幸せになって欲しいです。

  • 【まんまごとシリーズ1作目】とても軽快で楽しい反面凄く切ない思いも隠れていて読んでいて切なくなった。個人的にしゃばけより好きかも。今後も気になるので次も早く読みたい。

  • 主役集団が美形過ぎる

  • やっぱりドラマよりも余韻や味わいがあるなあ
    キャラクタはみんな俳優さんで再生されてしまう
    でもお由有さんやおっかさんは再生されない不思議
    守れるかどうか、で人生を決めるのはよっぽど身の程をわきまえていて、それなりの幸せを得られる方法なのかな
    でも好きな人がいいなあ
    でも好きな人たちが幸せな方がもっといいなあ

  • 切ない恋

  •  まんまこと、真実事・ほんとうのこと。
     神田の町名主高橋宗右衛門の息子、22歳の麻之助。同じく名主の息子の八木清十郎と同心見習いの相馬吉五郎は、道場で知り合った幼なじみであり、長いつきあいの友人。
     八木家に笠松屋が相談に訪れる。嫁入り前の娘 おのぶに子ができたらしい。清十郎は自分が疑われているものと思うが、赤ん坊の父の名を問われたおのぶは清十郎に向かって「麻之助さん」と呼びかける。おのぶはどうして嘘をついたのか?お腹の子の父親は?腰を痛めた父に代わり、麻之助がこの一件を調停することに・・・。

  • 町名主の息子麻乃助が、持ち込まれる揉め事の調停をする。お気楽な麻之助と女好きの清十郎のコンビが面白い。

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著者プロフィール

高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、小説家デビュー。「しゃばけ」シリーズは、新しい妖怪時代小説として読者の支持を受け、一大人気シリーズに。16年、同シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。他に『つくもがみ笑います』『かわたれどき』『てんげんつう』『わが殿』などがある。

「2023年 『あしたの華姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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