ワーキング・ホリデー

著者 :
  • 文藝春秋
3.84
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本棚登録 : 1470
感想 : 292
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163261201

作品紹介・あらすじ

元ヤン・ホストが宅配便(特別仕様車)ドライバーに転身!?血気さかんな若者と所帯じみた小学生、親子と仕事と仲間によるひと夏の贈り物。

感想・レビュー・書評

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  • 明るく軽快な気分で読み進められる大人の青春小説。思えばデリバリーの方に思いを寄せることはなく、当たり前のように受け取ってしまっていたなぁと。デリバリーにもプロの技と努力や情熱が詰まっているんだなと改めて思いました。いつもありがとうございます!の気持ちを持たなくちゃ!

  • 「宛先人不明」
    夢が壊れていく時。
    目の前の客を人ではなく金として見るなら気にしないのだろうが、こんな話を聞いて笑っていられるのは仕事とはいえ人間として終わりだろう。

    「火気厳禁」
    本当にダサい姿は。
    誰だって調子が悪い日ぐらいあるだろうが、そんなの他人には分からないのだから限界だと思ったのであれば自ら一線を引いて話すべきだろう。

    「こわれ物注意」
    引き返せるうちに。
    その場に居ただけでなにもしていないというのは言い訳として一番多そうだが、何よりも無責任で考えることを放棄しているのと同じだろうな。

    「代金引換」
    気付いて欲しくて。
    どれだけの頻度で来店するのかではなく、顧客の一人になったからには何が何でもでも顔と名前を覚えて直ぐに思い出せないといけないだろう。

    「天地無用」
    残り少ない日々は。
    甘やかすのは散財して何かを与えることではないと聞いたのであれば、何も思いつかなかったとしても絶対にしてはいけないことだったろうな。

  • ヤマトです…


    小5の男子が「お父さん」って突然現れました…
    夏休みの間一緒に暮らす事になりました…

    昔は単車ブイブイ転がしてました…
    今はリヤカーを転がしてます…


    みんみんです…

    元ホストと息子の夏の男塾が終わりました…
    次巻は冬の男塾です…
    ウインターホリデーも楽しみです…


                   みんみんです…


    朝から失礼致しました(〃ω〃)

    • 1Q84O1さん
      みんみんです…
      みんみんです…
      みん…
      み…



      ヒロシです…
      みんみんです…
      みんみんです…
      みん…
      み…



      ヒロシです…
      2023/05/25
  • 未熟な父としっかり者の息子。正反対の親子だが、お互いを思いやり距離が縮まっていく様に心が温かくなった。息子や周りの人々との温かい掛け合いでとてもテンポよく読み進めることができたし、最後の別れは感動で涙が出た。要所要所で取るべきふるまい方や考え方が書かれていたのも心にしみた。続編も是非読もうと思う。

  • (謝りてえな)

  • あなたの職業がホスト(ホステス)だとして、接客中に、

    「初めまして、お父さん(お母さん)」

    と言う少年が突然目の前に現れたら、あなたはどうしますか?

    この物語はそこから始まる。
    (実際の本作は、ホスト→お父さん→あんたはどうする)

    ①は大笑い。一番好き。②〜⑤はあったかいなぁ。

    森沢明夫さん「大事なことほど小声でささやく」が好きなら、この作品も合いそう。(作家も物語の構成も違いますが、な〜んか、漂ってくる温かさに共通のものが。)

    ①宛先人不明
    七月。日が暮れたばかりの宵の口、一歩足を踏み入れるとそこは、ぎらぎらのこてこて。

    ②火気厳禁
    ホストをクビになった大和は、ジャスミンの計らいで関連の宅配会社に転職。そして進と一緒に新住居へお引越し。

    ③こわれ物注意
    進に友だちができた。でも目撃情報では、友だちと言い争いをしていたとか。どうする?お父さん。

    ④代金引換
    板状の重い箱を担いで、階段でアパートの3階へ。初対面は悪くなかった若い女の人だったのだが•••。

    ⑤天地無用
    ナナの言葉に同意し、残り少ない時間を甘えてもらおうとした大和と進に初めての親子喧嘩勃発。

    いやぁ、ホステス編も書いてくれないかな。

  • 評価が高かったので、ストーリー的には惹かれなかったけど読んでみました。

    でも、読み進められませんでした。
    なぜだろう。
    もう少し頑張って読んでみたら面白くなったのかなぁ

    登場人物に魅力を感じられず、とりあえず一度読むのやめようと思いやめてしまいました。

    話が読みやすすぎて深く感じられなくて、きっとそれは、私のせい?

    こういう話を読みたい時がまた来ると思うので、読みたい!と思える日が来るまで、今はやめておきます。

  • さくっと読める楽しい話。ミステリ要素も無く、親子愛に溢れるハートフルな作品だった。

  • 『元ヤンホスト、宅配と息子とひと夏の想い出』

    ヤマトの元に、初対面の息子、進がやってきた!
    共同生活を通じて、進はヤマトから男気を、ヤマトは進から家庭の温かさを教えられ、心通わせていく。ちょっとハチャメチャで心温まる物語、随所に出てくるギャグにニヤっとしながら楽しく読了!

  • 元ヤンキーがホストクラブで働いていた事件を起こしクビ オーナーから宅配便の仕事を紹介して頂き 初めて知った大和(息子)と夏休みを暮らすことになった。料理が得意でできた息子 夏の宅配便の仕事は車ではなくリヤカーなので汗だくだろうそんな姿を街でよく見るけどこの本を読んで宅配便の仕事の事がよくわかった。最後は3人で暮らす日が来そう。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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