武士道シックスティーン

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163261607

感想・レビュー・書評

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  • 本を手に取ってすぐ、
    「あれ?百科事典でもないのに、どうしてしおりが2本?」と思ったら、
    剣道の試合では選手がそれぞれ紅と白のたすきをつけるらしく、
    それで、紅白2本のしおり付きだったんですね!

    物語の視点が1章ごとに香織、早苗と交替するので、
    目次も互い違いに組まれていて、
    その字体までそれぞれの性格に合わせて違っていたりして
    作品への愛情を感じる作りになっているのが素敵。

    剣道の試合さながらに、相手を見つめ、間合いをはかりながら
    だんだん心を通わせていくふたりの、ほほえましいこと!

    飄々としてるのに、いざとなると心にしみる言葉をくれるたつじい、
    新チームを「聖母マリアのように」率いることになる河合先輩など
    ふたりを取り巻く人物も、とても魅力的です!

    • 円軌道の外さん

      コレ、自分も
      大好きな作品です(^O^)

      勝つことだけにこだわる香織と
      勝敗から逃げ続けてきた早苗の
      二人のキャラ設定が見...

      コレ、自分も
      大好きな作品です(^O^)

      勝つことだけにこだわる香織と
      勝敗から逃げ続けてきた早苗の
      二人のキャラ設定が見事だし、

      ホンマにあの
      硬派な誉田さん?って
      何度も表紙を見返すくらい(笑)
      思春期の女の子の心情を
      うまく描いていて
      ビックリでした(汗)



      成海璃子、北乃きい主演の
      映画化作品も
      なかなかの良作で
      オススメですよ〜(^_^)v

      2012/05/23
    • まろんさん
      そうそう、誉田さんって、『ストロベリーナイト』とか、
      怖いシーンがけっこう出てくるハードボイルドってイメージだったので
      ものすごく意外で、ま...
      そうそう、誉田さんって、『ストロベリーナイト』とか、
      怖いシーンがけっこう出てくるハードボイルドってイメージだったので
      ものすごく意外で、またその意外さにやられちゃいました。

      映画はまだなので、ぜったい観ます!
      聖母マリアのような美少女剣士、河合さんは
      いったい誰が演じてるんでしょう?
      ワクワク♪
      2012/05/23
  • 著者のイメージを一新させるテイストで、こんなに十代の青春時代にタイムスリップさせてくれる一冊。
    剣道そのものの奥深さはまったく理解できていない自分であるが、ぐいぐいと引き込まれた。中学生の子供にさっそく手渡そう!

  • すまなかった!
    誉田哲也さんのファンを名乗っておきながら代表作のひとつである武士道シリーズに手を付けておりませんでした〜(平謝り)
    誉田哲也さんのはしらのひとつであるいわゆる青春物なんだけど主人公ふたりがその友情を確定的にさせるまでの遠くなったり近くなったり他にもいろいろあったりが楽しく読めました
    うん、これはいい!

  • 4.6
    面白かった。
    きっと面白いだろうなと思って読みました、
    ハードルを上げて読んだ感じになりましたが、期待を裏切りませんでした。
    終わり方も良かった。
    続編も読みたいと思います。

  • 面白かった!
    まずはこの一言に尽きる。
    まったくタイプの違う、正反対の二人が剣道を通じて運命の出会い。
    自分にないものに目が行く。
    そして迷う。
    うーん、青春だな!

    香織の野獣っぷりに眉を顰めてばかりの前半部分。
    ただ、勝敗にこだわってしまうところは、私にも自覚はあるし、
    早苗の、いわば「克己」の心にあこがれを持ったところを見ても、
    若干、香織に近いんだろうな、私。
    …はい、気をつけます。
    と、しおしおと肩を竦めてしまった。

    好きこそものの上手なれ。
    私もいまだに迷ってしまうことは多々あるけれど、
    それをどれだけ好きなのか、
    好きになった最初のことを思い出して、また前を向ければいいな、って思った。

    セブンティーン、エイティーンも続けて読むぞー!

    • まろんさん
      わ~いわ~い!
      永遠ニ馨ルさんも、ついに武士道シリーズナカマに! ゚.+:。(ノ^∇^)ノ゚.+:。

      青春ならではの迷い、きゅんきゅんしま...
      わ~いわ~い!
      永遠ニ馨ルさんも、ついに武士道シリーズナカマに! ゚.+:。(ノ^∇^)ノ゚.+:。

      青春ならではの迷い、きゅんきゅんしますよね♪
      シックスティーンではまさに野獣の香織が
      純粋な分、どんどん変わっていくのが可愛らしい
      セブンティーンとエイティーンも、存分に楽しんでくださいね~(*'-')フフ♪
      2012/08/27
    • 永遠ニ馨ルさん
      は~い、武士道シリーズ仲間に入れてください!.+:。(ノ^∇^)人(´▽`*)ノ.+:。

      「のぼうの城」→「武士道シックスティーン」のリレ...
      は~い、武士道シリーズ仲間に入れてください!.+:。(ノ^∇^)人(´▽`*)ノ.+:。

      「のぼうの城」→「武士道シックスティーン」のリレーって、どれだけ武士道女子なんでしょうね、私って(笑
      まぁでも、戦国の世の武士のあの精神性は好きです。あっ、話が逸れました。

      本当に青春ならではの悩み、迷いってきゅんきゅんしちゃいますね♪
      まろんさんのレビューですでにセブンティーン・エイティーンもがっつり楽しむ気にさせていただいてますよ♪
      壁】ω`*)うふふ
      2012/08/27
  • 宮本武蔵を師と仰ぎ五輪の書を人生の指標とする中学3年女子、磯山香織(なんちゅう設定やねん)と家庭の事情で日舞を辞めた後、立ってする日本的なものとして何故か剣道を選んだ今時の天然系女子同じく中3、甲本早苗。偶然横浜市民大会で相見えた二人は武道オタクの磯山が一方的に甲本をライバル視し、敵地に乗り込む覚悟で甲本が進学する高校にスポーツ推薦で入学する。こんな女子高生おるわけないやんと思わず突っ込みたくなるほど磯山香織がエキセントリックで面白い。これに普通の天然女子高生、早苗を絡ませることで二人のやり取りが俄然面白くなって来る。文体も口語体と言うか殆ど話し言葉を中心としたふんわりとした文章で読み易い。気がつけば二人の織りなすライバル、友情、対決にウルウルしてしまう。いや~ええもん見つけました。しかも続きもんでセブンティーン、エイティーンが有る。当分楽しめそう、なるべくゆっくり読みます!

  • 学生時代の熱いの、とても良い。
    好きな事やりたい事をしているのに、いつの間にか目的を見失ったり、失敗して嫌になってしまったり、何で私はこれやってるのやろうと悩むことがある。すなわち壁にぶち当たる、スランプです。事件が起こりました。スランプです。お話の中で不安に打ち勝つのはそれが好きという気持ちだとありました。その通りだと思いました。好きだから、何かあってもまたそこに戻る、そしてまた続けちゃうんですよね。

  • おもしろかった。
    実はこんなに有名だけど初めて読んだのだけれども。おもしろかった。
    登場人物がみんな魅力的。
    たつじいはヨシアキをダメだと言うけれど、桐谷先生は磯山のことをよく見てると思う。
    「‥人は、憎しみだけを糧に、生きられるものではない」
    早苗のお父さんの「好きだって気持ちと、勝負の不安を天秤にかけるんだ。」「好きだって気持ちの方が重たかったら‥そのときはもう、やるしかない」って言うのもよかった。

  • こういう話は大好きだ

    兵法としての剣道を是として勝ちにこだわる磯山香織が、勝ちへのこだわりも殺気もないどころか呑気ささえ感じさせる西荻早苗に負けたことから物語は始まる。二人は交わりながら互いに影響しあって彼女らの『剣道』をものにしていく。
    香織のキャラクターが勇ましくてかっこよく、チャーミングで可愛い。

    続編も楽しみ

  • これぞ青春☆
    読むと学生時代に戻りたくなる本。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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