私の男

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  • 902レビュー
著者 : 桜庭一樹 
  • ¥ 1,550 /
  • 文藝春秋 /
  • 2007年10月30日発売 /
  • 381ページ /
  • Amazon.co.jp ・本 /
  • ISBN・EAN:9784163264301
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私の男の感想・レビュー・書評

  • 濃厚で衝撃的で残像がいつまでも頭から離れない...そんな映画で、どうしても気になる部分が多々あったので補うつもりで原作を。
    なるほど単なる近親相姦ではないんだなあ、と。
    花はおとうさんコンプレックス。
    淳悟はおかあさんコンプレックス。
    花はそれを埋めるように淳悟を。
    淳悟はそれを埋めるように”血の人形”である、花を。
    「おとうさあーん」と叫ぶ花と、
    「おかあさあーん」と叫ぶ淳悟、似ているなあって。
    もちろん、補うためだけではないと思うけれど。
    再読する際は第6章から遡るつもり。
    またもういちど、映画も観たいです。
    浅野さんと二階堂ふみちゃん、圧巻でした。
    本を読んでいても、二人がほんとうに、そこに、いるみたい。

  • イエモンにインスピレーションを得ていると知って納得。
    確かに私の知ってるあの世界だ。
    花のことを理解できるのは自分の環境のせいだろうと気付いて妙にざわつく。

  • 父と娘の愛という禁忌の物語なのだが、何故父が娘に執着するようになったのか、娘が父をそこまで受け入れるようになったのはどうしてか、といったあたりがまったく描かれておらず、唐突感が否めない。別にこの相手じゃなくてもいいじゃないか、というような関係性にしか読み取れない。さらに言えば、そこまでお互いに執着していた関係なのに、何故娘が養父から離れたいと思うようになったのか、そこがさっぱりわからない。もうひとつ。北の冬の海の暗さと絶望感が、まったく表現できていない。北の海、という単語が実に空虚に感じる。

  • 映画が面白かったので、原作も読んでみたくなった。原作は主要人物のモノローグで章立てされており、時間をさかのぼる形で進んでいく。それぞれの人物の心情が詳細に記されているので、映画を見てからだと、より面白... 続きを読む

  • 2014/8/4〔月曜日〕

  • 遡っていく時系列、登場人物それぞれの視点に立たせたチャプター構成がよかった。
    一人一人の性格や考え方も際立ってくるし、2人の強い絆と歪んだ関係に引っ張られすぎないように読み進められた。都内にいると、自然環境や土着特有の文化、職業に左右されるといった感覚を覚えない。よくも悪くも育った環境にいかに影響されるか、感じさせられた一冊。

  • 映画を観に行けなかったので、読んでみた。時間を遡る書き方だったからか、複雑な関係の父娘だからなのか、最後までざわざわ感が消えなかったなあ。

  • 映画の出来が良かったので、思わず再読。原作は映画とは時間の流れ方が逆だが、あまり気にならないかったということは、映画も成功しているということだろう。究極の親子愛が近親相姦となり、殺人にまで及ぶといういうストーリーであり、性描写もかなり過激だが、ちゃんと文学として昇華していると思う。映画では淳悟はまだ花に未練があるようだが、原作では見切りをつけたようで、淳悟は消え去ってしまい行く末が案じられる。

  • 直木賞受賞作、気になっていたので映画化を機に借りてみた。各章ごとに過去へ遡りひも解いて行くので読みやすいが反面次第に内容が薄くなってしまっている感があり物足りない終わり方だった。

  • 映画化。親子。さかのぼっていく。桜庭さんの文章ってそんなに上手じゃないんだな…。でも二人が睦み合うところは妙にしっくりくる。いやらしさよりも必然さというか…どうしようもなさ。それでも絶望よりは幸せがそ... 続きを読む

  • なんつーか…想像してたよりアンモラルで重い話だった…
    でも、少しずつ時間が遡って秘密があかされていく構成は面白かったし、一気に読ませられた。
    映画も早く観てみたいな~(*´∀`)

  • 怖いもの見たさで何とか完読。
    暗い、重い、気持ち悪いー。
    若い頃のジュンゴは綾野剛、現在のジュンゴは豊川悦司、で脳内再生された。

    自分がもし花だったら、ジュンゴのために、受け入れるのかなあ?
    可哀相な人、という気持ちは湧くけれど。
    怖いくらいの共依存ぶり。

    現代版源氏物語だなーと思いながら読んだ。

    花は結婚して幸せになれるのだろうか?
    彼女の抱える闇が深過ぎて、幸せになる気がしないのだけれど。

  • 理解はできないし、気持ち悪いと思う部分もあったけれど、耽美な文章で小説として魅力的でした。桜庭さんの描く少女の皮を被った女たちが妙に好きです。

  • とても重くて理解しがたい内容。
    終始どんよりとした気持ちのままだったが最後まで読めた。
    「カメラ」がこの小説のスパイスになっていたように思う。

  •  2008年6月、結婚式を翌日に控えた腐野花が婚約者の美郎、父の淳悟と3人で会食する場面から始まり、結婚し、やがて淳悟は姿を消す。  次の章からは2005年11月、2000年7月、2000年1月、1... 続きを読む

  • 直木賞受賞作品。
    話が過去に遡っていくという全く新しいスタイルを見た。
    過去と交差する話はあってもここまで過去オンリーというのは斬新。
    内容も衝撃的だけど嫌な感じはしなかった。
    花が産まれる経緯も知りたかったけどそこはあえてぼかしてあるのかな?
    淳吾が異常なのか花がおかしいのか...
    深い。

  • なんと退廃的な。
    でも、のめり込んで読んでしまった。
    おぞましい内容のはずなのだが、時に美しいと感じさせる不思議な魅力がありました。
    過去にさかのぼっていく形式だからか、読了感は予想に反して軽やかでした。
    途中で読むのを辞めなくて、本当に良かった。

  • 最後が逆に切ない。

  • 映画化に伴い興味を持ったので読んでみた。映像化が不可能ということだったが、映倫に引っかかるからというのが真相のような気がしないでもない。
    共感できる部分が何もない話で、直感的に生きている親子という印象だ。いっそのこと骨まで退廃的な関係を続けた方がこの親子にとっては健全な事ではないのかとさえ思えてくる。映画も観ないな。

  • 映画を見ました。二人だけの愛の世界…見てはいけない、でも目が離せない。二階堂ふみが中学生から大人まで見事なまでに演じている。ただ者ではない色気…ゾクッとする。
    (@池袋HUMAXシネマ)

  • 淳悟と花、2人の関係をリアルで目の当たりにしたら、きっと嫌悪感でいっぱいになるだろう。
    でも、その感情の中には、うらやましさ、憧れも含まれているように思う。
    こんなに誰かを求め、愛していくことが、自分にはできるのだろうか。

  • 桜庭さんの小説は好きだけど、近親相姦リアルドロドロ系(=苦手)だというのは何となく察していたので最後まで読まずにきていた。読んだら桜庭さんの他の著作にはないエロがあってびっくりした。

    桜庭さんの小説に共通する要素はあったけれど、私にとっては著作のなかで一番退屈な小説になった。何度もチェックが入って推敲されてしまったのか、桜庭さん本来の魅力がごく薄味。

    賞も獲ったし世間ではこの作品が桜庭一樹の代表作になっているけど、私の好きな桜庭さんの良さがこの作品にはとても少ないので、初めて桜庭一樹を読んで、これでもう二度と桜庭一樹の著作は読まない!なんて嫌う人がいないよう祈る。

  • 映画化されるからと読みましたがなんとも気持ちが悪く、何もかもがすっきりしませんでした。
    この方の他の本も手にとってはみたのですが、そちらは途中でやめました。
    殺人、花の結婚、淳悟の行方…結局、どうなったんだろう。

  • 題名と情報で大体の予想がつく内容と思ったのであえて読まずにらいた。映画化されるというので読んでみたけどやはり読まなきゃよかった。

    どこもかしこも中途半端。
    深い結び付きになるふたりのこころが描ききれていない。
    絶望するほどの淋しさや悲しみがなければいくら小さな子供(四年生なら大きいこども)でもこの義父を受け入れることはないだろう。

    ぽっかりあいたまっくろな絶望はどこにもみつからない。
    淳悟が異常な性格になる理由も希薄。

    そして、罪を犯したふたりの行く末が全くわからないまま終わっている。

    余韻もなにもない。
    気味の悪い二人を悪趣味に描きたかったわけでも無さそうなのに。後味悪い小説だった。
    これ、どうやって映画にしたんだろ。
    再現したら児童虐待だよね。

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