煙霞

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163267609

感想・レビュー・書評

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  • 学校法人の理事長が、経営方針に反発する教師達に誘拐され、理事長退任を迫られる。

    しかし、教師達を操っている黒幕の狙いは、理事長の隠し財産だった。

    でも簡単に物事が運ぶはずもなく、理事長と愛人、教育関係ブローカー、ヤクザなどが仲間内でも騙し合って、己の私腹を肥やそうと、死にものぐるいで争奪戦を繰り広げる。

    本当の狙いを知らずに誘拐話にのった美術教師・熊谷と女音楽教師・正木は、事の全容を解明しようとしながらも、自分たちも欲を丸出しにして金を追う。

    みんな腹黒。

    「悪果」などに構成が似ていて、結構一気読みでした。

  •  

  • 会話がテンポよくておもしろかった。
    いろいろ上手く行き過ぎな感じもしたけど。

  • スピード感があって面白いけどハードボイルドで男性向けの本かな。 私学の高校教師2人が理事長を誘拐する計画に渋々巻き込まれるが関わっていくうちに動く大金を手に入れようと危険な目に遭いながら、あれこれ画策するストーリー。菜穂子さんのキャラが菜々緒さんとだぶりました。

  • 5月-9。3.5点。
    私立学園の闇。理事長の私腹を狙う、教師や
    コンサルタント。主人公は美術常勤講師と、音楽講師。
    安定した面白さ。

  • WOWWOWでドラマ版を放送していたので
    その流れで読んでみた。
    演者のおかげかドラマのほうが面白かった。

  • いまいち。
    犯罪に手を染めるのに、ハードルが低すぎる。
    戸惑いも何もない。流されるまま。
    舞台を私立高校にする意味もない。
    最後は犯罪者同士くっついたが、すぐにダメになるだろう。
    いっそのこと全額盗めばよいのに一部だけ脅し取る。
    何だか中途半端。

  • まぁ楽しいがごちゃごちゃして後うまく行き過ぎなような…
    2015.7.29

  • WOWOWでのドラマ化を知って読んだけど・・・読み始めて、「あ〜昔に読んだ」と。でも結末はさっぱり覚えてなくて、一応楽しんで読んだけど、読み終えて、この結末はなぁ。覚えてなくて当たり前かって思った。
    テンポの良さは抜群だけど、2転3転としてだんだんわからなくなってきてしまう。
    最後は上手く行き過ぎ。

  • 金塊強奪の片棒を担がされた美術教師と音楽教師が主人公のサスペンス小説って感じです。私立学校の理事長を誘拐して、自分たちの不安定な立場を保全しようと図った。誘拐がいつのまにか金塊強奪に変貌して行く。その過程で普通の教師が、素人探偵に変貌して行く過程が面白い

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著者プロフィール

黒川博行
1949年、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学彫刻科卒業後、会社員、府立高校の美術教師として勤務するが、83年「二度のお別れ」でサントリミステリー大賞佳作を受賞し、翌年、同作でデビュー。86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞、96年『カウント・プラン』で推理作家協会賞を、2014年『破門』で直木賞、20年ミステリー文学大賞を受賞した。

「2022年 『連鎖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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