日と月と刀 上

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著者 : 丸山健二
  • 文藝春秋 (2008年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (514ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163268903

日と月と刀 上の感想・レビュー・書評

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  • 全編、細字と太字によって繰り返し ナレーションされる

    印字による文体がとにかく異質だ。

    強弱 をつけることによりシテアドによって語られる

    室町時代に開花した、日本の文化である

    能の世界を彷彿させるが如くだ。

    そして

    それを、丸山健二の独特な、文法語彙で構築する。

    これは、まるで、岩佐又兵衛の描く凄艶な殺戮と狂乱に溢れた絵巻物を見る趣がある。

    おそらく、絵巻物として多く遺存する室町期の御伽草子の仇討ものをベースにして

    この、傍若無人な旅人を主人公にした冒険物語を

    独自の世界観を念頭にし書き上げたのだろう。

    丸山の描き上げた、この絵画的な、一人の男を巡る絵巻物は

    すべて完璧に、ダイナミックに原色で彩られ、一分の隙もない神々しさだ。

    この物語には季節は、まったく流れない、唯一流れるのは人間の体内を縦横に流れる

    赤い潮だけだ。

    それらは、絶え間なく激昂し言の葉を発し

    時の流れを凌駕し、読者にそれを感知させない。

    読後は、ただ、この物語の美しさに陶酔する。

  • このように表記してくれると、丸山氏の文体も腑に落ちる。

  • 節(見出し文+長文)の繰返しで物語が展開する。新聞を読んでいるようだ。

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