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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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巻子も両手で左右って思わずワンツー、みたいなノリでさらにふたつを叩き割り、それから玉子まみれの顔でわたしに向いて、もう玉子はないの、と訊くので、や、冷蔵庫に、ある、けど、と答えると、冷蔵庫の戸を開けて玉子を取り出して次々に頭で割ってった。
― 105ページ -
何もつけていない体の表面に何かひとつのしるしのようなものがあるのは素敵だし、そういうのはベッドのなかとか薄闇のなかとか体温の延長上なんかで、目にとても注意をさせる。めくったり、見つめたり、隠したりできる部品としての注意。それは恋人をとても興奮させて気持ちよくさせるだろうし、ある一定の時間、自分の恋人を正しく興奮させることができたこの販売員のそのしたたかでいやらしい気質の色濃い部分は、そんな風にして日に日にそれらをぱくぱくと食うのだから、増幅して、漏れて、空気をにじませるみたいにしてとても匂う。
― 118ページ -
二人で並んでテレビが点いているのをぼーと眺めながら、そして黙ってるのやが、なんとなくそれが普通に黙ってる以上に黙ってる感じがどうしてもしてきて、黙りがうるさいというか突き刺さるというか黙りが笑いかけてくるというかそういう様子で、玄関の向こう、階段のほうで少しでも音がするとぱっと振り向くが巻子じゃない、とうののが何度かあって、何となくテレビの音量を下げるようになり、でもテレビは消さず、チャンネルを変える回数が増え、わたしも携帯電話を何度か確認して、それでも着信もメールも何もない。
― 90ページ
みんなの感想・レビュー・書評
改行の少ない独特の文章に驚いたけれど、読むうちに惹かれていく。
登場人物は妹、姉、姪(姉の子)。
緑子(姪)の日記、
巻子(姉)の豊胸パンフ、
私(妹)の賞味期限切れかけの卵2パック。
登場人物の話し方、聞き方。
そして、この本の題名、装丁。
どこを切り取ってもこの本自体が「女」を感じさせる。
同時に男性の不在も感じる。
とてもリアルで生々しいが、ホントその通りなところがおかしい。
クライマックスにも面喰って、ぽかんとするが、珍妙でいて切ない。
最後の方で出てくる緑子の日記に心が和みました。
それにしても、ここまで女性の生態を見せつけられると、
同性ながら共感しつつ恥ずかしくもなりました(笑)
あと、思いがけず、身近な地名がでてきて「ビクッ」ってなった。
読点の続く、流れるような文章に慣れるまですごく読みづらかった。
緑子が良かった。
思春期だから、と括りたくない、ううんと唸ってしまうようなものの考え方。女性として大人になっていくことへの嫌悪。
もうすこし文章の書き方が違えばすきになれたのかなあ。
とにかく読みにくい。
方言もそうだけど、改行もないし、句読点もない。
流れるように読める人はいるとおもうけど自分には合わなかったです。
前編中編後篇のドラマみたいな感じ。
電子辞書のくだりはおもしろかった。
独特なリズムに慣れるのに時間がかかりました。緑子の思春期ならではの感性がとてもリアルで共感できました。
個性的な文章全てが嫌だとは思わないが、これはリズムが合わなかった。
女女した内容も、なんだかモヤモヤするというか、正直気持ち悪い。
この文体でも内容が違う、或いはこの内容でも文体が違えば、読み易かったのかもしれない。
夏ちゃんによる日常と、姪である緑子の日記が交互に書かれている形式で物語が進む。
生理に嫌悪を抱く緑子にはすごく共感ができたけれど、これを男性が読んでも理解できない世界なのではないかと思った。
親子で卵を割りまくるシーンが衝撃的で、これを書きたいための作品だったのではないかと思った。
表題作の他に「あなたたちの恋愛は瀕死」が収録。
こちらはかなりの短編だが、テーマがしっかりしていて良かった。
リズムに慣れるまで
ヒジョーに読みにくかった
人の頭の中は概ねこんな感じに
文章が完結しないままに思考が連なってく・・・んだっけ?
自分は割りと簡潔な文章(にすれば)でいろんなこと考えるけど
これ
芥川賞じゃなかったら
イイ!って言う人少なさそう
いろいろしんどいよねー人間ってさーと
自分の生活を照らし合わせてうなずくとこもあるけど
苦しんでる人ってこんな感じで
1を10くらいに大げさにして苦しむよなーと
人事なのでそうオモウ
全体的に感情移入できない
作り物ですって印象を受けました
傍から見てるので笑えないこともないけど
ファニーなとこを見つけられなかったです
他の本もこんな文章なら
二度と読まないとオモウ
星ギリギリ3つでもいいかなーと思ったけど
来年には読んだことも忘れそうなので
星2つにしとく
妊娠、豊胸したい女性、大人になることに戸惑う少女・・・今なら世界観に浸れるかもと期待して再読。そうでもなかった。原因としては、言葉が少ない、登場人物が女性のみ、関西弁である・・・が思い立った。
第138回の芥川賞受賞作です。 登場人物はほぼ3人。いずれも女性、血縁関係にあるもの。つまり「わたし」とその姉巻子、巻子の娘の緑子つまりわたしにとっては姪。この3人の日常生活でのやりとりが、独特の文体で表現されています。独白スタイルで関西弁の会話と考えが入り乱れて長々と続きます。おまけに姪の緑子と母である姉の意思疎通の手段は筆談です。母と面と向かい喋ることを避けている緑子の筆談の文が、その合間合... 続きを読む »
よんでて本当にいらいらする文章だった。
よみずらい。なんでこんなに一文が長いの?
本当に読みずらく、いらいらしたので途中でやめた。
だんだんとライトになってく芥川賞、小気味の良い関西弁が醸し出すふわふわした世界観に女性特有の心理描写が加わる。
終盤の卵のくだりはいらなかったかな〜・・・。
芥川賞ってなんなのでしょう?期待して読んだのに、ガッカリ。
・関西弁で書かれている
・ひとつの文章が長い
というのは、予備知識として知っていましたが、これほど読みにくいとは思いませんでした。著者も大阪出身だそうですが、関西人の私にもしっくりこない関西弁で、おかげでリアル感に欠けているように思えました。
内容もいまいち…。だから何?という感じです。
ただ、少女である緑子の少女ならではの心の揺れは鋭く描かれているなぁと思いました。
中途半端な感じ。文体は独特だけど内容は私はそこまで良いと思わなかった。よくわからない。
何年か前に芥川賞とったとかで一瞬話題だった本。
読んだ感想・・・女性はなにかしらわからんではない内容かもな~、しかしそもそも芥川賞ってどんな作品に贈られる賞でしたっけ?
「~発表された純文学短編作品中最も優秀なるものに呈する賞~(文藝春秋HPより)」
純文学って・・・?
「1.大衆文学に対して、純粋な芸術性を目的とする文学(goo辞書より)」
・・・芸術ってムツカシイな~と思った作品でした。
豊胸にこだわる母、大人になること、生物的に女であることを拒否する娘。子宮もなく、大きな傷がある胸を持つ私にとっては無縁の人々だ。胸にしろ子宮にしろ「ある」からこだわるのか「ない」からこだわるのか。でもこれが尻尾なら小説にはならないのだろう。
どこにもこだわりに対する答えはない。こだわりとか頑固さとかそんなものだ。
文体は、疲れる。一人称で書かれているうえ、主語がころころかわるうえ、対象がどんどん転換するし、なんといっても長い。「。」はどこだー、「。」をみつけるとほっとする。
でも私も心の中でつぶやいている言葉ってこんな感じだと思う。そういう点からも、自分の頭の仲を見透かされたような、そんなゾゾとした薄ら寒さも感じた。
今回の読書会は「乳と卵」初の川上未映子だ。おもしろかった。読むまでは、この人のインタビュー記事や外見から、なんかフェミ全開の、なのに情念と匂いがやたら濃い、重箱の隅系の話(どんなだ)を書く人かと勝手に想像していたら、全然違った。饒舌で奔放なようだけど、頭は冷静な感じ。 #dks #dks 「謎」が「謎」のまま放置されて、でもきちんと話が収束するところなんかは、宮本輝っぽいなーと思いました。謎... 続きを読む »
大切な人にほど素直になれなくてもどかしい。だけど、素直になれたら気持ちが溢れて止まらない。わたしも母親が大好きなのに憎まれ口を叩いたりしてしまったりして、後悔することも腹が立つこともあります。若い人ほど読んでほしい作品だと感じました。
独特の文体 饒舌?滑稽? 怖ろしさのような感覚を覚える 著者の頭の中に広がる世界に おそらく誰も真似できないだろう 真似すれば良い という問題でもないだろう この人の頭の中はどうなってるんだろう 巻子は緑子を産み,夫と別れた 私を産まなかったら 生活も苦労しなかっただろうに 私を産まなかったら 今切望している体もそこまで損ねることもなかっただろう... 続きを読む »
毒にも薬にもならないような、なるような。露骨なようで殻にこもったような。不思議な小説でした。
「おんな」の話。
これから身体が大人の女になりつつある少女と、若い女の身体を取り戻したい母親が生々しい。
女って気持ち悪いなぁ、面倒くさいなぁ、と思いながら読んだが、実際の私はもっと気楽に女を生きている。
この気持ち悪さが小説を読むときの楽しみでもある。

引用もしたが卵のシーンがたまらなく好きだ。図書館で読んでいたのでニヤつきを堪え大変だった。ワンツー。





