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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「どういうわけか、人間というのはね、自分のせいにしたがらない。良いことも、悪いことも、自分の力によって引き起こされたものだとは思わないようにする。神様や悪魔を作って、これは運命だと思いたがるものなのです」
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試験前夜と忘れ物、この二つの強烈な恐怖こそ、私が義務教育で学んだものである。
― 43ページ -
「どういうわけか、人間というのはね、自分のせいにしたがらない。良いことも、悪いことも、自分の力によって引き起こされたものだと思わないようにする。神様や悪魔を作って、これは運命だと思いたがるものなのです。さっきは、石ころのせいで人生は変わる、なんて話をしましたが、もしその石ころがなくても、きっと別のきっかけを摑んでいたでしょう。多少、早いか遅いかの誤差が現れるだけのことです」
― 261ページ
みんなの感想・レビュー・書評
危険を避け、できるだけ頑張らずに済む道を吟味し、 最小の力でこれまで生きてきた高橋青年。 そんな彼が、大学卒業後に就職したのは、 下町の商店街の一番端に店を構える銀河不動産。 銀亀社長と、佐賀さんという女性以外には社員はいない。 その銀河不動産にやってくる少し変わった客たちによって 高橋青年の人生は少しずつ変化していくことになる。 別冊文藝春秋に収録された短編をまと... 続きを読む »
ぼんやりとした主人公が
変な人達に出会い
流されるままに
なんとなく生きて行く。
ゆるーい物語。
とりあえず
とんとん拍子すぎて笑える。
主人公の無頓着ぶりというか
何でもあり的な受け入れ感は
ある意味「大物」
流されるままに生きる
てのも
意外と度胸がいるような
気がしてきた。
だからこそ
「運」も実力か。
なるほどね。
最初から最後まで
のほほーんでほのぼの。
テンポもサクサク。
普段読まない人にもオススメの
気軽な一品。
小難しい博嗣はどこへやら。
博嗣=ミステリー
てわけでもないんだな、と。
事件やトリックがなくても
たいした山や谷がなくても
やっぱり博嗣が好き。
無駄に「ありえない」とか
思ったら負け。
童話感覚で読もう。
「少し変わった子あります」のような話を想像したけど
読んで少し心がほっとする話だった。
良い感じで肩の力が抜けた作品だと思う。
森博嗣は執筆活動を停止するにあたり
どのように物語を集約していくのだろうか?
とても興味がある。
普通の凡人サラリーマンにジャンジャン幸運が訪れ、とんとん拍子に成功していく話。
こんなにうまくいきまくったら、人生苦労しない。
私の印象は、森博嗣さんっぽくないな、でした。
森博嗣さんといえば、なんだか数学っぽいカチカチとしたミステリーの印象だったので、こういうお話も書くんだなぁ、という印象。
もうなんというか、完全に夢の世界のお話、という感じでした。
一度その変わった部屋に入ってみたいような、入るのが怖いような。
幸福なドールハウス。彼は自分を卑下する。
自分はこのようにしか生きられないからと、自分を受け入れている。
そして周囲に愛される。
森さんの日常をつなぎ合わせたらこうなるのかな。
主人公のような、こんなにぼんやりとした人を知っている。
彼は掴もうとしない分、与えられるもので足るを知る。
主人公の高橋は相当にぼんやりとしている。だから物語も相当にぼんやりとして進んでいく。不動産をテーマに人とのつながりとかいろいろあってこれまた不思議な世界。森博嗣は初めて読んだけど読みやすく飽きずに読めた。始終同じペースで。ちょうど良い。
久しぶりの森作品
相変わらず言葉の使い方が独特で楽しい♪
街のちっちゃな不動産屋さん「銀河不動産」に就職した
青年と、彼をとりまくあまりにも個性的すぎる人間たちの物語。
あまりにもとんとん拍子すぎでしょ!って感じはあるけど
すらすら読めてクスっと笑えて
ほのぼのした読後感です
久々の森先生。いつもみたいな斬られるみたいな文章じゃなくてやわらかめ。マイルド。
社員(主人公くん含め)たった三名の不動産屋に就職した高橋君のマイルドな日々。
森博嗣はS&MシリーズとGシリーズを中心に漁っているのですが、この作品はそれらと全く異なり、ミステリーでは無くさらさらと読める短編の連作になっています。
単純に森氏の語り調の文章が好きという方にはお薦め。氏はおそらく、一件人が住む家に向かないような建物が適切な生活の場になっていく過程を書きたかっただけではないでしょうか?
小さな不動産屋に風変わりなキャラクタ達。ミステリィではない。ほのぼのとしていて少し森スパイスが効いている感じ。
なかなか面白かった。
期待してなかっただけに。
話自体はたんたんと過ぎていくけど、其々にほのぼのとした感じがあって良かった。
内容は、不動産会社に勤める主人公が毎回違った客と出会い、その人達との繋がりから自分達の人生を変えていく話。
ドラマ化、映画化されるなら主人公は草ナギくんかなと思った!
世間でいう草食系男子ってこんな人かな、と思った。
草食系というか、低燃費男子。
が、銀河不動産に入社し変わったお客さんを相手にし、不思議な縁と人望が生まれ最後は幸せになるお話。
最後らへんに出てくる間宮さんの旦那さんの科白が好きだなあ。
人生は転がる石のよう。
その石ころに目を落として、そしたら乗りたい電車に乗れなくて、そこで人と出会ったり、人生の出会いとかそんなもんかもなあーって思った。多分そんな感じでみんな毎日生きてるんだなあと。
でも足元のその石ころを蹴らなくたって、別のきっかけをつかんでいたかもしれない、って旦那さんは言っていた。
そういう面白さもある。
気付かないだけで。
2011/7/6読了。
「この感じ、好きだなぁ。」というのが読了直後の感想である。
ミステリではないので殺人が起こるわけでも、密室トリックがあるわけでもない、かといってヒューマンドラマのような、"創られた"感動があるわけでもない。ただ何気ない日常の中で、主人公が様々な人々と出会いながら、歯車が少しずつ動き出していく様を描いているのだが、そこに何とも言えない魅力を感じることができた。
昼下がりの公園で芝生に寝転がりながら、洒落た喫茶店でコーヒーを飲みながら、のんびりと読むのにぴったりな1冊。

独特な表現の中から、ゆるやかで透明なおいしい空気感が漂う素敵な本。





