銀河不動産の超越

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163270708

感想・レビュー・書評

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  • タイトルからいつもの森博嗣作品を想像していたのだけど、読んでビックリ、なんともほっこりさせられる、やわらかい物語だった。

  • 小さな不動産屋で働く、地味で真面目なひとりの青年が、とある部屋を借りてから人生が大きく動き出す。濃いキャラばかりが登場し、彼の生活にどんどん踏み込んできますが、全く彼は動じない。そして事態はあらぬ方向へ…。

    周りに流されながら生きているようでいながら、自分の大切なものはきちんと手放さず、周りに人がなぜか集まってくるような人って必ずいますよね。

  • 森博嗣のよいところはこの手の読みやすい話にあると思う。しかし、10年ぶりに読んだらあの頃のままで思わず苦笑いしてしまった。使わなくなったステンレスのカトラリ。そんな気分になる。この話はカフェかなんかで読むのがいい。血まみれ殺人の話やらべったりし過ぎた恋愛の話よりもいいんじゃないかなあと。現実より少し離れてリア充になりたい、そういう時に読む本です。

  • 流されるって、器が大きくないとできないことなのかも。

  • 水柿助教授シリーズに通じるようなゆるさと唐突さ。
    何にも考えず、のんびり読むのに向いている本ですね。

    主人公の成長を描いたものでもないです。
    ただただ受け入れるだけというある意味珍しい主人公が、ちょっと変わった人たちの世界に入り込んでいくというような、日常物語。・・・日常ではないか。

    最終的に、出会った人たちの人脈などから大成功を収めていますが、後日談を軽く書いた・・・程度の唐突感なので、あまり成功したという現実感がありません。ゆるい話だから、ハッピーエンドじゃないと・・・みたいに付け足したような印象です。

    今あるもので満足する主人公の性格からして、そこまでハッキリとしたハッピーエンドじゃないほうが、物語にあっていたような気がしないでも無いですね。

    夜に微睡みながら読むのがいいんじゃないでしょうか。

  • 普通の凡人サラリーマンにジャンジャン幸運が訪れ、とんとん拍子に成功していく話。
    こんなにうまくいきまくったら、人生苦労しない。

  • 久しぶりの森作品
    相変わらず言葉の使い方が独特で楽しい♪

    街のちっちゃな不動産屋さん「銀河不動産」に就職した
    青年と、彼をとりまくあまりにも個性的すぎる人間たちの物語。

    あまりにもとんとん拍子すぎでしょ!って感じはあるけど
    すらすら読めてクスっと笑えて
    ほのぼのした読後感です

  • ミステリィではないけどね。
    うん。好きですこれ。主人公の高橋くんが素敵です。

    世の中って人との繋がりで出来てるから、
    それ次第で自分の人生なんてどんどん変わってしまうんだなぁ。
    誰かにちょっと手を出されただけで大きく変わるのに自分のものだなんて
    人生って不思議。

  • 派手さはまったくなく、ほっこり淡々とお話がすすむ
    省エネの主人公、エネルギッシュに生きるわけではないけれど目の前のことをコツコツとしっかりやる、そういう積み重ねが幸せにつながるんだな、と思った

  • 久しぶりに読む森作品はとても読みやすかった。
    予想とは全く違う展開で、ほっこり系だった。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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