スノウブラインド

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著者 : 倉野憲比古
  • 文藝春秋 (2008年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163271101

スノウブラインドの感想・レビュー・書評

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  • 最初の方がゴチャゴチャしてて難しい本だった。
    最後は面白かった。

    バラバラに

    解体して




    …。

  • 葉桜やイニラブを引き合いにした帯に惹かれて手に取ったのだけど、正直期待外れだったかな。とは言え、後半の超展開やその意気込みが魅力的で、嫌いにはなれない不思議な作品。

  • 「お約束」のあのトリックの匂いがぷんぷんしていたので身構えていましたが、「え、そっち!?」と思ってしまった私はたぶん罠にはまってしまったのでしょう……。後半の超展開を受けてのラストは、ある意味落ちるべきところに落ちたという感じでむしろ納得。

  • 後半いまいち

  • 雪に閉ざされた館、当然のように起こる殺人、精神論、魔女学、そして悪魔憑き……なんてまあ私好みの要素が揃っていることか! 静まりかえった冬の夜中にとっくりと読みふけりたい一冊です。
    途中でこれはいったいどういう物語になっちゃうのか危惧しましたが。読み終わってみると、文句はなしにミステリでした。示唆的な要素の数々も、それと分かって初めて驚愕。ありがちなあのトリックにも、予想したのと違う方向から引っかけられたような。そしてタイトルの意味にも納得。いわゆる王道の謎解きミステリとはやや違うけど、こういうの好きだなー。

  • ミステリーとして読んで、読み終わって驚きました。
    ミステリーの分野でここまで心理学の要素を取り入れられているとは。
    心理学を学び始め、トラウマを勉強したために魔女裁判にも興味があったので、この本を書くのにどれだけ努力されたのかと思うと並々ならないものであったのだろうと思う。
    これがデビュー作と聞き、次への期待は大です。

  • 雪の山荘で起こる狂気の不連続殺人

    3回殺される男

  • 「葉桜の季節に君を想うということ」「イニシエーション・ラブ」の次はこれを読め!
    と帯に書いてあったので読んでみたんですが、その2作品とは全然違うと思いました。
    結末も驚天動地とまでは言いがたく…(途中から何でもアリになってしまって、もはやどんな展開も驚かなくなる)

    ただし、帯にある2作品の系統の本格ミステリとして読まなければ、結構楽しめる作品でした。それはそれ、これはこれ。
    最初あまりに登場人物が少なくてミステリとしてどうなるのかと思ったけど、なかなか意欲的な展開になって、トリックの微妙さ・世界観の薄さを勘案しても、全体的には面白く、最後まで読ませる力はあると思う。
    私のような素人からすると、合間に語られる心理学とか精神分析の話はすごく興味深く読めたし、ミステリじゃない部分の評価のほうが高いかも。

    ラストに不満があるものの、デビュー作ということも考えて、作者のやる気におまけの★4つ。(ほんとは★3.5のところ)



    「黒死館なんて、作り自体は普通の探偵小説と変わらないけど、あのブッ飛び具合は他の追随を許さない。だって名探偵法水が何を言っているのか、読んでるこっちは全然理解できないんだから。でも物語はどんどん展開し、荘厳なカーテンフォール…一体何がどうなったのか、読者はアゴを外したまま置き去りだよ。読者をあそこまで突き放しているのに、なぜだかとてつもなく面白い。なんだかわからないが凄いものを読んだって感じでゾクゾクする。
    この面白さって、難解なものを珍重するスノッブ精神のせいかとも思ったんだけど、どうもそうでもないみたいなんだ。うーん、どう言ったらいいんだろう。右も左も高く堅牢な壁に取り囲まれた、絢爛たる犯罪迷宮に、ぼんと孤独に放り出されたような、言ってみれば迷子の感覚というべきかな。『黒死館』『ドグラ・マグラ』は、この迷子の感覚が味わえるよね」

    「すべてのものは原初の形態、つまり無機物へと回帰する。探偵小説においては、解決篇というかりそめの緊張低減ではなく、本来の状態――?未解決のままの混沌とした謎?という地点まで大きく戻らなければ、ウソだと思う。この世界は、いつだってわけのわからない謎また謎に充ち満ちているんだからね」

    すべての有機体が、本来の無機的状態に回帰する基本傾向=涅槃原則

    「人間の手によって産み出された探偵小説も、ひとつの芸術的有機体としての生命を持つならば、謎から解決へと直線的に進むのではなく、さっきも言ったように、謎からまた謎へと円還していかなければならない。これが探偵小説にあるべき、究極の涅槃原則だよ。すべてが直線的に進まねばならないというのは、近代的思考の誤謬以外の何ものでもないよ」

  • 驚異の新人による超異色デビュー作!
    ホーエンハイム教授の別荘に招待されたゼミ生たちを襲う連続殺人。「雪山の山荘」の殺人劇がついに到達した驚天動地の結末とは?

  • ミステリーっていうジャンル内での外れ値的な立ち位置。
    これは良い意味で。

    心理学・魔女裁判・映画に精通している人が読むと、ぉ!っと思うような細工がいたるところにあります。

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スノウブラインドの作品紹介

ドイツ現代史の権威、ホーエンハイム教授の邸宅・蝙蝠館に招待されたゼミ生たち。住民たちが先祖返りして獣同然の姿になったと伝えられる狗神窪にひっそりと佇むこの館が吹雪に降り込められた夜、恐怖の殺人劇が幕を開ける-。心理学やナチズム、中世の魔女裁判などにまつわる豊富な知識と、鮮やかな仕掛けでミステリ・シーンに殴り込みをかける驚異の新人のデビュー作。

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