W/F ダブル・ファンタジー

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  • 328レビュー
著者 : 村山由佳
制作 : 久留 幸子 
  • 文藝春秋 (2009年1月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163275307

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W/F ダブル・ファンタジーの感想・レビュー・書評

  • 天使の卵を読んで以来好きで、おいコーシリーズも好きな作家、村山由佳の新境地ともいえる作品。とてもじゃないけれど、共感は出来ないし、素直に面白かったとは言えない作品。主人公は相変わらず不器用だとは思ったが…。でも自由でいいな。こういう生活(性活)がしたいというわけではなく、不器用ながらも一生懸命自分の気持ちと向き合う努力をして、失敗しながらも少しずつ学んで強くなっていく主人公は十分魅力的だなと思ったし、そういう描写を丁寧に描くのはさすが村山作品だなといった印象。

  • 創作稼業の女性の寂しさ。常に変化し続ける孤独。
    夫の束縛とか、醒めた後の師匠とか、ただただウザい存在で、結局恋愛してアツアツな状態のみが女性を輝かせられるのかな。

  • 世の中には心もカラダも満たされている女性がどのくらいいるのだろう
    岩井ちゃんみたいな人がいたら離れられなくなっちゃうだろうに なっちゃんたら・・・

  • 村山さんの本はアタシにとってはすごく読みやすいです。ときどき大胆すぎる表現にドキッとするけど、好きな類です 笑

    志澤さんにはガッカリしました。。。突き放しておいて最終的にはヨシヨシするのかなぁなんて思ってたんですけど、でも冷めてしまえばよくあるパターンなのかなとも思います。

    結局は相手がどうのこうのよりも、自分のその時の状態によて交わり具合も変わるのかなって感じました。
    でもあくまでコレは奈津の場合ですけどね 笑

  • 不倫物が読みたくなって…(笑)
    最初はこの分厚さに、一体どんな重苦しいストーリーなのかと構えてしまいましたが、なんてことはない、ただの性欲強いオバサンが手当たり次第ひたすら男を食い漁るだけのものでした。
    会話文が多いので読むのもあっというまです。

    もっと不倫のドロドロが読みたかったのに、ちょっと拍子抜けだったなー。
    しかも夫も黙認してるし。
    いくら小説といえどこんなことって…。
    奈津にはこれっぽちも共感できませんでしたが、奈津の身勝手さや奔放さ、とりまく環境などは少し羨ましいなと思った。

  • 村山由佳って感じだった。面白かったけど疲れた

  • 脚本家の奈津。
    専業主夫の夫と田舎で暮らし、創作活動をしている。

    自分の書いた脚本は好評で毎日は充足していた…はずなのだが、奈津には自分の中の熱を持て余す悩みがあった。

    完全に主夫となって奈津をサポートしつつ、どこか腑に落ちないのか「脚本を添削させろ」「俺がいるからやっていけるんだろう」と男としての自分を立たせることを強要する夫省吾が妙にリアル。

    メールから肉体関係にまで陥り、夢中にさせた後で、あっさり奈津を捨てる、脚本家としての師匠、志澤はどうしても受け入れられなかったなぁ。サドっ気満々で我儘な子供みたい。

    志澤につれなくされて傷心の奈津が、仕事で行った香港で出会った岩井。「キリンのよう」と称される外見はあまりに凡庸に思えるけれど、肉体としては満足させてくれる。でも既婚者。なんとなく彼も突き詰めればDVとかまで行きそうな危うさを秘めている。

    そして、奈津の不倫現場にことごとく出くわす、俳優大林。体の相性が良いと言う事は、ここまで人を狂わすものなのか。

    コロコロと一年で何人もの男と関係する奈津が、あまりにも自分とかけ離れていてかなり冷静に読んでしまった。ここまで性的に奔放になれるのはある意味うらやましいなぁ。

    性的描写がかなりありますので、ご注意を。

  •  奈津は最後まで「母の娘」である自分から抜け出せず、この物語は自由、そして支配と依存関係を描き切っていた。そう簡単に抜け出せる世界でないことまで見事に。

     志澤との関係と、岩井との関係で、同じような言葉が繰り返されているのがとても好き。

    "たぶん、区別がとても難しいせいだと奈津は思った。志澤を男として好きだという気持ちと、寂しいから頼りたいという気持ちとの間の区別が。どちらが元になっても、「逢いたい」のは同じなのだから。"

     "いま、岩井良介に逢えないでいるのを寂しく思うこの気持ちが、はたして心から発したものなのか、躯から発したものなのかが、奈津にはわからない。その二つを完全に分けて考えることは難しい。もしも心だけでいいのなら、志澤との逢瀬をあれほど無闇に欲しがらずに済んでいたはずだし、逆に躯だけでかまわないのなら、いつか呼んだあの出張ホストとでさえ時々会ってうまくやる程度のことは出来ていたかもしれない"

     奈津が感じていることは変わらないように思う。志澤であっても、岩井であっても。男の問題でもなく、セックスそれ自体の問題ではなく、奈津の心の在り方が同じだから、同じような回想をするのだろう。私がこの話を好きなのは、奈津が、35年間”母の娘”として生きてきた奈津が、彼女がある意味で搾取し続けている男性との出会いを通じて変わるのではなく、支配と依存の関係を受け入れて、つまり、”母の娘”として生きていくことを受け入れるかのような描写で終わることが好きだ。

     "ここまで来た以上、もう後戻りはしない。女としてまだ間に合う間に、この先どれだけ、身も心も燃やし尽くせる相手に出会えるだろう。何回、脳みそまで蕩けるセックスができるだろう。
     そのためなら――そのためだけにでも、誰を裏切ろうが、傷つけようがかまわない。そのかわり、結果はすべて自分で引き受けてみせる。"

  • どんな風に落とてくんだろうと思ったら…寂しいか。わかる気がするというかわかる。花火や夜景を観てキレイと感じるのか寂しいと感じるかみたいなもので感性の違いだな。それでもやっぱりこんな風に男を振り回して男を渡り歩いていると思っていても実はどっぷり自分が振り回されているイタイ女にはなりたくない。そして結局奈津は無い物ねだりをしているだけ。

  • 欠点もある夫を確かに愛していたのに、おっさんにほだされて、心も身体も完璧な男を探し始めてしまった女性。自由と孤独の出口なき迷路にまよいこんでしまったね。

  • 過去に書いたレビューより

    ----------------

    序盤、私の事かと思わされるような内容で驚いた。
    主人公の名前が自分に近いところも輪をかけて。
    なんだろう、胸にちくちく刺さるかんじ。
    身につまされる。

    たぶんきっとそれは
    どれほど伝えたい言葉だったか思い知る。
    と思う。
    私も。

    主人公も周りのひとも、なんて言うか、みんな勝手。
    振り回したり振り回されたり。
    それがすごくリアル。
    だから、いいのかなぁ。

    レビューを見たら評価は真っ二つ。
    きっと良くも悪くもなんだな。 

    最終的に自由は寂しいと気付くこと、気付かされること、切ない。

    それにしても、定員はやはり一名、なんだ。うん。



    なんとなく反面教師のような。
    「母の娘」のエピソード、もう少し深く読みたかったかも。

  • 奈津に共感はできないけど、頷ける部分は結構あった。
    岩井派が多いけど、私は意外にも大林派かな。

  • こんなにガッツリな本とは思わなかった。普通の恋愛ものを期待してた。

  • 主人公が同い年で、夫との年の差も近い。
    仕事や境遇は違うけど、奈津さんとは似てるところもあって、勝手に親近感。
    こういうラブストーリーが面白く読めるようになったのは、30過ぎてからだ。
    女性の、あまり公にしない部分が赤裸々に描かれているだけに、レビューは書きづらい(;^_^A
    思うに、恋愛体質というのは肉体的欲求と心理的欲求のどちらを重視するかで変わると思う。
    ただ男性と抱き合えれば済むのなら、相手に家族がいようが関係はない。
    そこに心も癒されたいという欲求が生まれ、その人の特別になりたくなって、そうなると不倫関係は終わらせないと辛い。
    どうして、体も心も癒してくれる相手が既婚者だったのかね。
    こういうところがうまく行かない。
    心のすれ違いを体でしか埋められないから、自由なあまり別の相手を求めてしまう。
    また、現れてしまうんだよね、心に穴が開いてるときに限って。
    ほんとは、ただ独りを愛して愛されたいだけなんだけど、それが叶わないばっかりに、いや、叶っていることに気づかないばっかりに離れることになってしまう。
    実際、女性は一人の男性に一通りの愛され方をされるだけじゃ満足できないのだろう。特に体は。
    でも、心はただ一人を求めているから、そうでなければいけないと思っているから、誰かのものになる。
    心の安定を捨て去ってまで、体の求めるものに忠実になるわけに行かないから。

    あまり書いてると、浮気願望があるかのように思えてくる(-ω-;)
    ないよ。
    奈津さんを羨ましいとは思わない。
    欲望に正直に生きると孤独で虚しいってことは何となくわかるから。

  • 奈津・三十五歳、脚本家。尊敬する男に誘われ、家を飛び出す。“外の世界”に出て初めてわかった男の嘘、夫の支配欲、そして抑圧されていた自らの性欲の強さ―。もう後戻りはしない。女としてまだ間に合う間に、この先どれだけ身も心も燃やし尽くせる相手に出会えるだろう。何回、脳みそまで蕩けるセックスができるだろう。そのためなら―そのためだけにでも、誰を裏切ろうが、傷つけようがかまわない。「そのかわり、結果はすべて自分で引き受けてみせる」。

  • 4分の3まではぐいぐい引き込まれて読んだ。最後の7歳年下の大林との話でなぜか白けてしまった。岩井で良かったじゃん。岩井好き。なんで他の男にいくかなあ。
    でも女性の描く官能小説はイイネ!社会的地位はあって子はなく、名実共に自由な奈津が羨ましいわ。

  • 主人公の心の動きが丁寧に書かれていて面白かった。男としていろいろ勉強になった。

  • このひとつ前に読んだのが、ありふれた愛じゃない、だったので…この作品は官能小説に思えます。

  • 『人間は自由である。人間は自由そのものである。われわれは逃げ口上もなく孤独である。そのことを私は、人間は自由の刑に処せられていると表現したい』ージャン・ポール・サルトル

  •  人の顔色ばかりうかがっていた主人公が、あるきっかけを機に『自立』し、顔色ばかりうかがうのではなく、自分ひとりで生きていけるように生きていく物語。
     官能の部分が、というレビューをよく目にするけれども、そこはあくまでそういう部分が強く全面に押し出されているだけで本質ではない。と、思う。
     だったらしょっぱなからそういった文章だけで構成していけばいいだけのはなし。
     これはあくまで、(自分が自分を、もあるし、他人から自分が、ともいえるのだが)押さえつけられていただけの自分じゃなくなる、独り立ちするという物語だ。
     演劇の世界にのめりこみ、脚本家としても成功し、順風満帆な生活を送り、でもそれは自分の才能もさることながら他人に押さえつけられていたからこそ続いていたしあわせで、しあわせのかたちは一つだけではない、ということを知った、じょせいのはなし、なのである。
     おんなだけでも生きていける世の中にも、なってしまった。細胞の問題だけれども。この作品でそういった意味合いの言葉は出てきていないけれど、それだけ、女性がちからを持つ、とは、男性にとっては恐怖の対象でしかないのだろう。
     男性は、自分に属さない女性を厭うものである。
     だから、主人公が自分のちからで生きると決めたとき旦那である省吾は猛反対したし、傾倒させた志澤はにこりとほほえんだ彼女に毒気を抜かれた。離れそうになったと知ってからいそいそと愛情表現を始める岩井、なんだかんだ言いながら自分のものにならないと拗ねる大林。坊さんはスルーで←
     なんだ、オトコってこんなに軟弱だったっけ?とげんなりする奈津の姿が目に浮かぶ。
     志澤がいなければここまで独り立ちすることもなかったけれど、あんな口調の人間にトキメく奈津がよくわからない。まあ女性は得てして多少強引な自分のことを好きな人、が好きだからなあ。あくまで自分に好意を寄せていて、リードしてくれる、ということ。
     世の中のレイプとかとは違うから、それをはき違えると大変な目に合う。
     恋愛体質、なるほど言いえて妙だ。恋愛していないと枯渇してしまうのだろう、奈津は。だれかを好きでいないと、だれかから好きでいられないと、哀しくなる、寂しくなってしまうわけだ。
     誰かに共感するわけではなかったけれど、一度好きになった人でも嫌悪してしまうとふれたくなくなる、というのにはうなずけた。
     いくら好きでも、傾倒していても、ふとした瞬間からほころび始めて、嫌悪という感情が浮かんでしまうと、さわられることすら厭う。興味が失せたとか、なにも感じないとかではなく、ただ、嫌悪。
     とりあえず、旦那の省吾はモラルハラスメントが過ぎる。ほんとう、自分じゃ正しいと思っているから、たちが悪い。世の中の男性諸君、省吾とおんなじことをだいたい一回はおこなっているって、わかってますかー?w

     あ、ちなみに四百ページうんたらだったんだけれどもまあ一日で読み終えちゃったよね。

  • 村山由佳さんの本を読んだのはおいしいコーヒーシリーズ以来だった。

    村山さんの作品って、面白い、面白くないに関わらず読み始めると止まらない。文章が読みやすいからかな?



    今回の作品は官能の部分が多々、大部分あるんだけどいやらしく感じない。むしろ、女性ってこう思ってるよなーって共感できる部分のほうが多かった。
    登場人物は岩井さんが個人的にはいいなと思った。
    できれば最後は岩井さんとハッピーになってほしかったけど、やっぱり奈津はそういうタイプの人間ではないんだなと感じた。大林のことがあんまり好きじゃないからかなw
    志澤さんも中途半端であまりにも女性に対して無責任だなと思った。でも女性ってこういう男性に惹かれちゃうものだよなと感じた。

  • ながーいながーい官能小説

  • この本。
    性描写がたくさん出てくるけど、読んでいてひかれた部分は全てこれ以外の部分だった。
    性描写なくしてこの本が書けなかったかなぁと少し残念に思う。

    夫に気を遣っている、本当のところ怯えている奈津。
    省吾との会話が出てくると読んでいていらついてしまった。

    女が好きなことをすると、女が好きなものを選ぶと、近くにいる男は、それが他の男だろうが、物だろうが、自分に属していないものだと激しく反応するのは、残念ながら、仕方ないのかもね。。と読みながら思った。

    女はそのはざまでうまく男をコントロールして、自分のしたいこと、手に入れたいことについてできる限りやっていって、できたら笑顔でいられたらとは思うけど、ここまでやってのけるには相当の能力が必要だと思う。

    自分がやりたいことをするっていうのは、何を選択するかによるところが多い。この事実に早く気がついて、いい面を見ていけばいいのかなと思う。

    省吾、志崎、先輩(名字忘れ)、大川(だっけ?)と選択していく中、彼女の脚本はきっと、恐ろしいほど素晴らしいものになっていってるはず。

    女の生き方的な小説としてとても楽しく読めた。

    「気をつけろ。あいつ、あれでも中身は男だから」にはまいりました・・・。

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