- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163275307
感想・レビュー・書評
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奈津に共感はできないけど、頷ける部分は結構あった。
岩井派が多いけど、私は意外にも大林派かな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんなにガッツリな本とは思わなかった。普通の恋愛ものを期待してた。
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奈津・三十五歳、脚本家。尊敬する男に誘われ、家を飛び出す。“外の世界”に出て初めてわかった男の嘘、夫の支配欲、そして抑圧されていた自らの性欲の強さ―。もう後戻りはしない。女としてまだ間に合う間に、この先どれだけ身も心も燃やし尽くせる相手に出会えるだろう。何回、脳みそまで蕩けるセックスができるだろう。そのためなら―そのためだけにでも、誰を裏切ろうが、傷つけようがかまわない。「そのかわり、結果はすべて自分で引き受けてみせる」。
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主人公の心の動きが丁寧に書かれていて面白かった。男としていろいろ勉強になった。
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このひとつ前に読んだのが、ありふれた愛じゃない、だったので…この作品は官能小説に思えます。
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『人間は自由である。人間は自由そのものである。われわれは逃げ口上もなく孤独である。そのことを私は、人間は自由の刑に処せられていると表現したい』ージャン・ポール・サルトル
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1人しか愛せない自分には空想世界。
2人愛せたら
とも思うけど
1人だけで、だけが良い。 -
ながーいながーい官能小説
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この本。
性描写がたくさん出てくるけど、読んでいてひかれた部分は全てこれ以外の部分だった。
性描写なくしてこの本が書けなかったかなぁと少し残念に思う。
夫に気を遣っている、本当のところ怯えている奈津。
省吾との会話が出てくると読んでいていらついてしまった。
女が好きなことをすると、女が好きなものを選ぶと、近くにいる男は、それが他の男だろうが、物だろうが、自分に属していないものだと激しく反応するのは、残念ながら、仕方ないのかもね。。と読みながら思った。
女はそのはざまでうまく男をコントロールして、自分のしたいこと、手に入れたいことについてできる限りやっていって、できたら笑顔でいられたらとは思うけど、ここまでやってのけるには相当の能力が必要だと思う。
自分がやりたいことをするっていうのは、何を選択するかによるところが多い。この事実に早く気がついて、いい面を見ていけばいいのかなと思う。
省吾、志崎、先輩(名字忘れ)、大川(だっけ?)と選択していく中、彼女の脚本はきっと、恐ろしいほど素晴らしいものになっていってるはず。
女の生き方的な小説としてとても楽しく読めた。
「気をつけろ。あいつ、あれでも中身は男だから」にはまいりました・・・。 -
村山作品の中では、面白くないほうだと思われる。昼ドラマのような内容。衝撃的な作品というふれこみに騙された感あり。