W/F ダブル・ファンタジー

著者 :
  • 文藝春秋
3.16
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本棚登録 : 2064
感想 : 371
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163275307

感想・レビュー・書評

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  • 奈津に共感はできないけど、頷ける部分は結構あった。
    岩井派が多いけど、私は意外にも大林派かな。

  • こんなにガッツリな本とは思わなかった。普通の恋愛ものを期待してた。

  • 奈津・三十五歳、脚本家。尊敬する男に誘われ、家を飛び出す。“外の世界”に出て初めてわかった男の嘘、夫の支配欲、そして抑圧されていた自らの性欲の強さ―。もう後戻りはしない。女としてまだ間に合う間に、この先どれだけ身も心も燃やし尽くせる相手に出会えるだろう。何回、脳みそまで蕩けるセックスができるだろう。そのためなら―そのためだけにでも、誰を裏切ろうが、傷つけようがかまわない。「そのかわり、結果はすべて自分で引き受けてみせる」。

  • 主人公の心の動きが丁寧に書かれていて面白かった。男としていろいろ勉強になった。

  • このひとつ前に読んだのが、ありふれた愛じゃない、だったので…この作品は官能小説に思えます。

  • 『人間は自由である。人間は自由そのものである。われわれは逃げ口上もなく孤独である。そのことを私は、人間は自由の刑に処せられていると表現したい』ージャン・ポール・サルトル

  • 1人しか愛せない自分には空想世界。

    2人愛せたら

    とも思うけど

    1人だけで、だけが良い。

  • ながーいながーい官能小説

  • この本。
    性描写がたくさん出てくるけど、読んでいてひかれた部分は全てこれ以外の部分だった。
    性描写なくしてこの本が書けなかったかなぁと少し残念に思う。

    夫に気を遣っている、本当のところ怯えている奈津。
    省吾との会話が出てくると読んでいていらついてしまった。

    女が好きなことをすると、女が好きなものを選ぶと、近くにいる男は、それが他の男だろうが、物だろうが、自分に属していないものだと激しく反応するのは、残念ながら、仕方ないのかもね。。と読みながら思った。

    女はそのはざまでうまく男をコントロールして、自分のしたいこと、手に入れたいことについてできる限りやっていって、できたら笑顔でいられたらとは思うけど、ここまでやってのけるには相当の能力が必要だと思う。

    自分がやりたいことをするっていうのは、何を選択するかによるところが多い。この事実に早く気がついて、いい面を見ていけばいいのかなと思う。

    省吾、志崎、先輩(名字忘れ)、大川(だっけ?)と選択していく中、彼女の脚本はきっと、恐ろしいほど素晴らしいものになっていってるはず。

    女の生き方的な小説としてとても楽しく読めた。

    「気をつけろ。あいつ、あれでも中身は男だから」にはまいりました・・・。

  • 村山作品の中では、面白くないほうだと思われる。昼ドラマのような内容。衝撃的な作品というふれこみに騙された感あり。

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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