彼女について

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  • 文藝春秋 (2008年11月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163275802

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彼女についての感想・レビュー・書評

  • えっ?えっ?と思えるような展開に
    まさかのラスト
    救えない話だと思ったけど
    魂の救済と言えばそうなるんだろうな。

    自分の人生大切に生きていきたい
    そう思えた本

  • 私はよしもとばななの言葉がわかっているのだろうか。この人の放つ温かく光あふれる言葉の何分のいちも受け取れていないのではないか。なぜならこの人のお話の多くは大きな傷を負ったり大切な人を亡くした人の方へ寄り添っているから。
    でも、それなりに過ごしている私ですら心の奥深くに光がさすのだから、よしもとばななの温かさははかりしれない。私はこの本をこれから何度も読み返すだろう。人生に行きづまったり、暗いところから出られないとき、いつも私にひかりをくれると思う。そして、自分へもたらされた沢山の幸福に感謝して、生きていく。歩いていく。
    近年のばななさんはひかりからあかりへと、やわらかくなっていると思う。自分の読書にしか伝わらない魔法のような言葉で、伝えてくれている。願わくは、いつまでもその言葉が解るわたしでいたい。そういう生き方をしたい。

  • 残酷だと思った。わたしの気持ちは昇ちゃんに近くて、たのしく笑って一緒にご飯を食べて抱きしめられるのに、これが現実じゃないなんて、そんな事言って、全部夢なんでしょう?そうあってほしいと思った。

  • ほわほわとあたたかいものに包まれる。

    救われない物語に救われた。

    いやしだ。

  • この本を購入した数日後に、知人が偶然この本について、
    「途中『この爽やかさが逆にくどい』とか思ってた自分を死海に浮かせたい」
    とレビューしていて、結末を楽しみに読んだ一冊。

    知人のレビュー通り、クライマックスからラストにかけての大どんでん返し・怒涛のフラグ回収が素晴らしく、私も震えた。

    よしもとばなな作品では初めてのファンタジーものだった。嫌いじゃない。

    そして、何度も書くようだけれど、この人の心理描写や、登場人物を通して語られる生死観がすごく好きだな。

    「だれだって、自分の親を信じたいだろう、どんなに変でも、そんなことするわけないって思って、目にもフィルターがかかってしまうだろう?好きでいたいだろう、親のこと。そういうことだよ。(p.154)」

    「心が静かになるということは、落ち込むことでも不必要に明るくなることでもない、たとえるなら寒い日に温かい家の中から見る雪景色のようなものだということがわかってきた。いつもと違う光のかげんで世界は均質に美しく明るく見える。太陽の光はなくてもなにもかもが落ち着いた明るさの中にある。(p.185)」

    「いいなあ、好きな人の作ったものはなんておいしいのだろう。お手伝いさんや料理人がお仕事で作った味とは違う。さあ、いっしょに食べよう、この同じ素材で体を創っていこう、続けていこう、という味だ。てきとうに作っていても、確かな中心がある。(p.197)」

    ばななはいつも、世界の温かさを、人の、弱くて強い心を、私に教えてくれる。

  • 途中で予想がつくけど、最後まで読むと切ない
    よしもとばななさんの優しい世界観

  • 一番の呪いは普通の日々の積み重ね

    生きている人だけじゃなくて

  • ある日、幼少期以来顔を合わせていなかった、いとこの昇一が由美子の家を訪ねてきた。
    曰く昇一は、魔女であった母親の遺言で「由美子を助けに来た」らしい。
    過去のトラウマでいまいち記憶がはっきりしない由美子は、昇一とともに過去に触れる旅に出るのだが……
    ダリオ・アルジェントの映画『トラウマ』をベースに書かれた一冊。

    ふわふわした不思議な空気が常にあった。
    つらさとやさしさが共存しているお話。

  • 予想外のラストに仰天。
    切ない真実に涙。

  • よしもとばなな久しぶりだったのもあり、おぉ、こんな感じか、と思いつつ引きこまれて読みました。
    もっと読んでいたかったな、というある意味物足りない読後感。

  • スピリチュアルな話というよりは、あとがきにあったようにつらいファンタジーという言葉がしっくりくる。

    レビューでみた登場人物たちの設定からはよみづらそうな印象を感じたけど、そんなことはなかった。
    前向きってこういうことだな、ってよしもとばななさんの本を読むたびに思う。
    今自分が生きてることを実感させてくれる、大切な作家さん。

  • 宗教に傾倒した母親が父親を殺す事件でトラウマを負った主人公が、突然現れたいとこと思い出を巡る物語。次第に癒されていく主人公は実は過去に母親に殺されていてこれはいとこの夢の中の話だと気づく。

    自分が死ぬときも主人公のようにただ残った人の幸せを願えるだろうか。

  • 由美子は、幼なじみのいとこ昇一とともに失われた過去を探す旅に出た。この世を柔らかくあたたかく包む魔法を描く書き下ろし長篇。
    2017.06012回目読了

  • 途中で気づいてしまったなぁ

  • 不思議。ふわふわ、ゆらゆら。
    よしもとばななさんが書く小説に出てくる
    男性はみんな凄く素敵。
    素敵すぎて何度も恋をした。
    今回も恋をした。昇一に。
    不思議。ほんとに、
    柔らかくて、私すごく好き。
    いつもいつも私の居場所は小説の中で、
    私を救ってくれるのも小説。
    涙が溢れた、優しさに、強さに、儚さに
    さよなら私の世界。
    私はあんなにも綺麗に世界とはお別れできないや。凄く綺麗で素敵なセリフ。

  • 素晴らしかった!
    ずっと根底にある切なさも、最後に紐解かれる感じも好きでしたが、切ないながらに読み終わると晴れ晴れしい気持ちに。

    吉本ばなな流ミステリー、みたいな感じ。

  • この先どうなるんだろう??とすごく気になりながら読み進めた。
    そしたらラストはまさかの展開。よしもとばななの本は今までに何冊も読んでいるけど、こういうのは初めてだったかも。
    ストーリーがどうあってもいつもながらの優しい雰囲気で、自分の日常のちっぽけな悩みなんて大した事ではないな、これでいいんだな、と思わされる。

  • 約15年ぶり(!)ぐらいに読んだ、ばななさんのお話は相変わらず陽だまりの中でまったりと微睡んでるかのような、心地よい気持ちになるのです。

    内容的には、すごく深刻なのかもしれないのですが、すごくすんなりお話の中に入っていけるので、一緒なあちこち行ったような気持ちになりました。
    ラスト、なんだかせつなくて愛しくて、鼻の奥がツンとしました。

  • 家族が崩壊していくということは

    中学生のころ吉本ばななをひたすら読んでいてひどくしっくりきていたのだけど、それって、女の子のひとりっこぽさであり そこに寄り添ってくれる男の子であり そういうところに憧れていたからかなぁと突然思い立った。
    読んでいる途中、その家を訪れてる場面だったと思うけど、ふとやるせなくなって話から遠のいて泣いてしまった。それでいての「すべてを思い出してしまった」だった。

  • ストーリーがどうとか、最後のどんでん返しがどうとか言うよりも
    なんだか肩の荷が降りていく感じが心地よかった。
    生きていて良いんだな、毎日のご飯が美味しいこととか、家族や恋人との何気ない会話とか、そういう小さな要素だけで人生は素晴らしいんだと思えました。こんな気持ちになれる本は久しぶり。

  • あぁ。そういう事なのか。

    やっぱり人には、大きな愛が必要なんだ。

    少し切ないな。でも、旅立つ側は意外と淡々としているものなのかもしれない。

    魔女が出てくる少し変わった設定で、途中やや中だるみするが、最後にぐぐっと上げてくる。そういう印象の小説です。

  • 物語の中の出来事は悲しい事なのに、読むとあったかい気持ちになれる。

  • 『ママのしでかしたことのせいでもっとすごいことを成し遂げなくっちゃいけないのかと思っていたし、それができないのなら、ずっと頭を低くして毎日を送らなくちゃいけないのかと思っていた。でもそんな大それたことではなく、ただ久しぶりに会ったいとこと旅をしたりちょっといいホテルで朝ご飯を食べたり、それをこの体で消化したり今日一日の始まりを静かにこの目で見たり、それでいいんだな、これが人生のほとんど全部の要素なんだ、そう思った。』

    すーっと染み込んだ一節。
    登場人物の人柄ができすぎて現実離れしている気もするし、ラストはうそーって感じ。でもこれだけで星4つです◎

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