彼女について

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163275802

感想・レビュー・書評

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  • 怖くても引き返せないばななファンタジー。初めて一気読みという体験をした。

  • 展開が多いわりに緩急が目まぐるしく、一気に書き終えたのではと思わされるグルーヴィーな作品。物語を味わうというよりも、心の中にそのまま連れて行かれたような気持ち。

  • ちょっと暗いファンタジー。残酷なようで、登場人物のほんわかした雰囲気によって、ふわっとやわらかい。悲しくてつらいセリフも、ばななさんが書くと優しいエッセンスに変わるので、不思議な感覚だった。

  • 衝撃のラストに驚かされた。
    しかし、悲しい過去だったので、驚きよりもショックが大きかった。
    主人公は満足な結末かもしれないが、昇一が可哀想な気がした。

  • 図書館で借りて読。
    吉本ばななの著作を読むのは久しぶりだったけど、あれ、こんなのだっけ。こんなにオカルトちっくだったっけ。と思った。

    正直あまり楽しめなかったけれど、時々ハッとするような言葉があったりした。

  • だいすきなばななさん。

    ばななさんの書く男性は、どうしてこんなに素敵な人ばかりなのか。昇一も例外ではなく、やっぱり素敵。由美子のことを、「由美ちゃん」と呼ぶところが好き。

    突拍子もない話のようにみえて、でも生きる上で大切なことを教えてくれる。
    私は、生きる上での土台を、両親や祖父母、妹弟たちによって、しっかり作られてきたと、結婚した今、強く感じています。だから、複雑な家庭で育った子どもたちへの手助けができたら、と思ってしまうのかな。

    さみしい話でもあるのに、なぜだか、最後はさみしい気持ちにならなかった。これこそ、まるでピクニックに出かけるような、身軽な感じ。昇一が目が覚めたとき、少しでも明るい気持ちで現実を生きていけますように。

  • ファンタジックでふわふわした世界観の本書。
    最後にこの空気感の謎が解けて、驚いたり切なかったり。

  • 生と死の間をさまよっているような、そんな感覚に陥ってしまった。足元が覚束ない。ちゃんと地面に立てていないような、そんな気分になった。
    最後の展開には驚いたけども、無理矢理な感じもしたけども、なんだか納得してしまう自分もいてなんだかなあと思った。ひとを救う、ということはよしおまえを救ってやろうなんて思っている人間には無理なんだな。身体にはそれでいいのかもしれないけれど、精神はちがう。きっと、ちがう。
    この違和感はたぶんこのひとにしか書けないんだろうなあ。

    (224P)

  • 今までのばななさんが全部つまった感じ。
    レビューでお見かけしたけど、ほんとそうだと思った。
    良し悪しはともかく、なんか言えなかったこと全部一回言ってみました!って感じがした(笑)
    オチが個人的にちょっと不満だけど、ばななさん書きたいもの書いたのならいいかなという感じ。

  • 読みはじめから居心地の悪さを感じながら読み最後の展開にぞっときた。
    今内容を思い返しても背筋がぞっとする。
    優しいお話、なのかなぁ。
    怖くて二度は絶対読めない。

著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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