架空の球を追う

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 154
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163278308

感想・レビュー・書評

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  • 『銀座か、あるいは新宿か』
    なんか、ありがちな光景で笑った。
    女同士もいいよね。
    男同士とは違う友情?

    『ハチの巣退治』
    何度も書き直す手紙に
    笑ってしまった。
    最後のジョーの
    可愛いしたたかさにも。

    『二人姉妹』
    兄弟とか姉妹の本質を
    突いてる気がする。
    不思議よね。
    なぁんか、深いところとゆうか
    繋がってるんよねぇ。

  • 「オール読み物」に2007年に初出となっている11編の短編集。
    ちょっとした出来事などをきっかけとした、気持ちの変化や整理などをさわやかな感じで描写されている。
    短編集なのでさらっと読めるが、なんかあまり印象にも残らなかったので、星2つです。

  • ふとした日常の切り取りが本当に見事。表題だったり、銀座新宿論争だったり、不意に『あぁ、そういうことあるよね、あったよね』と思わせるものだった。
    後半は日常はそのままに、舞台を海外に移したものが何編かあるんだけど、海外経験の少ない僕にはピンと来なかった部分もあり。豊富な経験があった方が、解釈の曖昧さを楽しめただろうな、と感じる。

  • 色々な人間の人生の機微を切り取った短編集。この読後感、余韻・・・大好きです。特に『ドバイ@建設中』は何度読んでも最後ちょっとホロリときちゃう。

  • 短編集。

    結婚したり離婚したり、独身だったり子供ができたり、
    何十年経っても高校時代の同級生の女たちは、集う。
    [銀座か、あるいは新宿か]

    3ページくらいで読めるものもあるからちょっとした合間にいいかも。

    ドバイ@建設中とかチェリーブロッサムもなかなかギャグ入ってかっこよくおもしろい。
    最後の太陽のうたはよくわからなかった!

    かなり短めの短編っていいね)^o^(

  • くすっと笑ってしまう、おちゃらけたお話が好き。
    「銀座か、あるいは新宿か」と「パパイヤと五家宝」、面白かった。
    「彼らが失ったものと失わなかったもの」の夫婦が素敵。

  • 日常の小さなことを小説に昇華していて、これだけのことをこんなに書けるのか、と尊敬する。

    ただ立場が全然違う主人公が多くて共感は出来なかったものが多かったかな。

    森さんらしい穏やかな筆致がスッと読みやすい。
    パンチには欠けるが。

  • ちょっと面白い、ほほえましい、くすぐったいような短編を集めた作品。
    オチがわかりづらく、私には少し楽しさが欠けた。
    銀座か新宿論争の話は好きではあるものの。
    森絵都さんの良さは、何回もじっくり読んで感じてゆくものなんだと思うので、またいつか読みなおそう。

  • するりするりと流れる日常のひとこまを優しい視線でさらりさらりと書き綴られた11作品が収録

    大きな事件が、震えるほどの感動が、起きるわけでは 無い。でも浸透してゆく余韻。

    大きく何かを訴えるようなものではないし、社会に向けて問題提起しているわけではない本は私には深く残らないのだけれど、公園や家事の合間にゆるゆると読むにはいい作品だろうと思った。

  • 2011 9/26

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著者プロフィール

森 絵都(もり・えと):1968年生まれ。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞及び産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、98年『つきのふね』で野間児童文芸賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、06年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞等受賞。『この女』『クラスメイツ』『出会いなおし』『カザアナ』『あしたのことば』『生まれかわりのポオ』他著作多数。

「2023年 『できない相談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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