三匹のおっさん

著者 :
  • 文藝春秋
4.09
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163280004

感想・レビュー・書評

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  • 御近所の悪に立ち向かう、おっさん達の活躍が、たいへん小気味いいです。
    すっきりしたい時に、おすすめです。

  •  タイトルと表紙のイラストで「ん?」とちょっと構えた。(笑)
    読んでみれば、”おっさん”たちのセリフが堂上と小牧にかぶる!
    ”おっさん”たちだというリアル感もうすいし、
    ちょっとときめいたりなんかして・・・。
    孫の祐希もいい存在感。
    期待の甘さもあり、おもしろかった一冊。

  • 還暦になる幼なじみの男3人。
    決して、おじいちゃんとは呼ばれたくない、頼りになるおっさん達の活躍を描きます。
    どこの町内にもいてくれたら!?
    腕が立つのが二人もいるというのは、現実にはなかなかいないだろうなあ…

    真面目に勤め上げて3月に定年を迎える清田清一。
    父親から継いだ剣道の道場もやっていたが、だんだん弟子が減り、ついに中学からは部活でという子供達が卒業するので、時を同じくして終わりを告げる。
    近所のゲーセンに再就職。
    2世帯住宅の上には、できちゃった婚の一人息子夫婦と今では17歳の孫・祐希が暮らす。
    髪を茶色にした反抗期の孫は、愛想がない。だが、息子夫婦よりも実はちょっと出来が良いかも?

    居酒屋「酔いどれ鯨」を経営してきた友達・立花重雄は、柔道の黒帯。
    商売は息子夫婦に譲ったが、表に出ない所で手伝っている。
    がたいの良い二人に比べると、小柄で目立たない有村則夫は工場経営者。機械をいじらせたら無類の頭脳派という。
    自分で電気製品の改造などが出来るので、けっこう危険。
    町内の巡回に、スタンガンなどを隠し持って歩くようになるのだ。
    有村の遅くできた一人娘・早苗は、父一人子一人の暮らしで、主婦代わり。
    真面目で感じの良い子。
    事件現場で清一の孫・祐希と出くわし、少しずつ良い関係に。

    町でいかにも起こりそうな問題、カツアゲ、痴漢、悪徳商法、学校の動物虐待など、気の弱い一般人なら非常に困りそうな問題を解決していきます。
    カジュアルなオシャレを知らないジイサン達に、祐希が服を選んでやって、だいぶマシになったりする楽しさも。

    イラストもスゴク面白くて可愛い。
    いまどきの60歳はもっと若い気もするけど~17歳から見れば皺だらけでグレーばかり着ているジイサンだろうなー。

  • 三匹のおっさんを中心に展開していく、人情味溢れる下町独特の雰囲気が面白かった……!家族関係のあり方について考えさせられるようなお話だった。思わず涙がほろりとくるような暖かいラストシーンが多く、バットエンドが苦手な私でもスラスラと読めた。続編もあるそうなのでまた読んでみたい!

  • 遅ればせながらやっと読んだ。もうひと昔前になるんだね♪ 有川さんにしては大人しい内容だと感じながら読了。やはり年長者に敬意を払いつつ執筆したのかしら⁉️ TVドラマ化されたので先に画面で見たから何となしに俳優がチラつくのがちょっと困りモノではありましたけど 笑。

  • 元「三匹の悪ガキ」が仲良く還暦を迎えた。
    元ゼネコン勤務・剣道の達人キヨ、柔道の達人で居酒屋「酔いどれ鯨」の元店主シゲ、そして3人の中では一番小柄ながらある意味一番危険なノリ。「三匹のおっさん」は暇と体力を持て余し、ご町内の自警団をこっそり結成する。

    そこにキヨの「素直じゃない」DNAを色濃く受け継いだ孫の祐希や、ノリの愛娘早苗もいつの間にやら取り込まれ、もう・・・

    だ・れ・か「おじいさんと呼ばないで」
    だ・れ・か「赤いちゃんちゃんこを着せないで」
    だ・れ・か「ロマンチック・と・め・て」状態である。

    どのおっさんも素敵でほほえましくってかっこいい。
    おっさん、最高!

    巻末に故・児玉清さんのラジオトークが収録されていて、児玉さんもこの本が大好きだったのが良く分かる。

    • まろんさん
      だ・れ・か  に始まる3行が楽し過ぎて
      ケタケタ笑って、クラリネット練習中の娘に睨まれました(笑)

      おっさんたちの活躍に、溜飲が下がる1冊...
      だ・れ・か  に始まる3行が楽し過ぎて
      ケタケタ笑って、クラリネット練習中の娘に睨まれました(笑)

      おっさんたちの活躍に、溜飲が下がる1冊ですよね。
      ノリさんの必殺技が頭から離れません!
      2012/12/16
    • hetarebooksさん
      まろんさん♥

      娘さんのクラリネットの練習をお邪魔させてしまってすみません(笑)

      シゲさんの「一緒の墓ァ、入ろうな」もぐっときまし...
      まろんさん♥

      娘さんのクラリネットの練習をお邪魔させてしまってすみません(笑)

      シゲさんの「一緒の墓ァ、入ろうな」もぐっときました!世のおっさん方、頑張れ!!
      2012/12/18
  • カッコイイー、じいさん。と、思わず言っちゃう。
    そして、適度にツッコミも入れたくなる。
    これは面白い。楽しい。スカッとする。
    確かに今の60歳なんて、
    全然、おじいちゃんでないし、おばあちゃんでもないよなぁ。
    孫で高校生の祐希も、子どもで高校生の早苗ちゃんもいい。
    あー、いいなぁ、高校生。

    有川さんのこういうの好きだなぁ

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「カッコイイー、じいさん」
      私も60を迎える時には、格好良いジーサンでありたい。それ以上に「ジーサンに負けてられっか」と思う若手の出現に期待...
      「カッコイイー、じいさん」
      私も60を迎える時には、格好良いジーサンでありたい。それ以上に「ジーサンに負けてられっか」と思う若手の出現に期待!!
      2012/06/07
  • 痛快!世直し!娯楽作品!
    楽しんで、いっきに読んだ。

  • おっさんがヒーローなの面白かった

  • 何でもっと早くに読まなかったんだろうって思うくらい面白かった
    ドラマも一期から見たかったなー
    有川浩らしく恋愛も入ってるし
    この2人はすごい好き

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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