三匹のおっさん

著者 :
  • 文藝春秋
4.09
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本棚登録 : 6134
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163280004

感想・レビュー・書評

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  • コムズ
    読みやすいが、まあ読んだだけって
    感じ。

  • 正義の味方なんていらない。そう思った。

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    【あらすじ】
    現役を退く年齢となりつつもまだジジイではない。おっさんだ!と立ちあがった三匹のおっさん。夜回りパトロールを始めた彼らは、わるいやつを懲らしめ、街の正義のヒーローとして暗躍する。

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    【個人的感想】
    暴力を肯定するようなお話だったと思う。わるいことをしているやつに対しては何をしてもいい、と言わんばかりの”三匹のおっさん”の横暴。いわゆる勧善懲悪モノなのだけれど、自分が正しいと信じ切って、勝手に罰を与える正義の味方をヒーローと呼べるだろうか。

    レイプ犯から女の子を守ったり、強請って金を奪っていく人間を妨害するのはわかる。だが、美人局同様のことをして悪人を呼び寄せる第五話には反吐が出るほどの嫌悪感を持った。おびき寄せた悪人をホテルで取り囲み、三匹のおっさんの孫がその悪人の頭をスニーカーの足で踏みつける場面。彼はいったい何のつもりなのだろうと思った。正義の味方気取りなのは理解できる。だが、正義の味方は悪人に対して何をしてもいいと思っているのだろうか。もしそう思っているのだとしたら大した勘違い野郎だ。祖父の顔が見てみたい。

    一般市民をボランティアで守るという点は理解できるが、勝手に制裁を加えることがおかしい。
    世界のリーダー気取りのアメリカと同じことをしている。”平和のため”という正義の名の元にイラクを攻撃したアメリカと何も変わらない。自身を正義の味方だと、ヒーローだと履き違えている。

    三匹のおっさんで正義の味方気取りの悪人ではないか。文句の言わない悪人を見つけ、憂さ晴らしに暴力を振う。まさに悪人を狙った悪人。何が勧善懲悪なのだろう。

    高校生が夜10時以降のバイトをしていることもおかしいと思ったし、人口20万レベルの街で近所から同じ公立中学に通う同級生をお互い知らないっていうのも無理がある気もした。
    ここまでくると、怖いもの見たさで続編も読みたい。
    続編では高校生のお孫さんが夜10時以降のバイトはしていないといいな。

  • ありがちな、ご都合主義な、まあまあ楽しいお話。勧善懲悪。小学生向け。こうイジイジした(微笑ましいと言うのか)若者の淡い恋愛風景はただひたすらイライラする私は相当ヨゴレているのか?

  • 図書館のオススメ本で、20人待ちくらいした本。
    初めて読む作家さんだし、期待してしまったのか、子供っぽい内容でがっかり。
    孫がとうとうと『ファッション』について語るところも長すぎてイラっと…

    イマドキ60歳ってまだまだ『じいさん』には入らないと思うし、ピンと来ませんでした

著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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