- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163283302
作品紹介・あらすじ
13年前に札幌で起きた娼婦殺害事件と、同じ手口で風俗嬢が殺された。心の痛手を癒すため休職中の仙道は、犯人の故郷である北海道の旧炭鉱町へ向かう。犯人と捜査員、二人の傷ついた心が響きあう、そのとき…。感激、感動の連作小説集。
感想・レビュー・書評
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著者の作品、ブクログ登録は初めてになります。
著者、佐々木譲さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。
---引用開始
佐々木 譲(ささき じょう、1950年3月16日 -)は、日本の作家。本名は同じ漢字で「ささき ゆずる」と読む。東京農業大学客員教授。日本アレンスキー協会の名誉会長。
---引用終了
で、本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
仙道孝司は北海道警・捜査一課の敏腕刑事だったが、任務がもとで罹ったPTSDのため、休職を命じられている。ようやく回復してきた頃、かつて札幌で起きた殺人事件と同じ手口で、千葉でデリヘル嬢が殺された。これは13年前のあいつの犯行か? その矢先に犯人から接触された仙道は、旧炭鉱町へ向かう(表題作)。リゾート村、札幌の倉庫、競走馬生産牧場…を舞台に、警察手帳も銃も持たない休職刑事が事件に新たな光と闇を見出す、連作警察小説。直木賞受賞作。
---引用終了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
休職中の刑事が主人公の短篇集。
この著書らしい、洞察力ある中年刑事が事件を解決していく内容。短篇なので各事件の細かい背景は多く語られないが、色々な人々の欲が絡まる中、事件自体が毎回きちんと解決、犯人逮捕に繋がるところに、安心感を感じる。
その中で、休職に至った事情が明かされて、という二重構造になっており、最終話で主人公に親しみを持つ頃に、彼も復職できるようになる、というよくできた構成。 -
休職中の刑事が関わる事件の話。北海道の街を舞台にしており、なんとなく灰色の静かに物悲しい雰囲気が漂っている。
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f. 2021/11/29
p.2015/1/12 -
面白かった。
主人公はある事件でPTSDを患い休職中の刑事。この本は、暇をもて余す彼が知人に頼まれ、非公式ながらも捜査を行う短編集である。
操作権限が無いからこそ、物的証拠よりも人情に焦点を当てた調査を行っていくので、淡々としつつも人間らしさを切り出していくような物語だった。 -
▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/149480 -
北海道が舞台の警察モノ
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