にょにょっ記

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 121
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163283609

感想・レビュー・書評

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  • 『にょっ記』に続く、クックックッと笑える妄想、空想、突っ込みのオンパレード、ショートエッセイ集。

    今作で印象的だったのは古本屋で買った本シリーズと天使。(天使は前作からいたかも?)
    お下劣な下ネタも多く、別冊とはいえこれが本当に文藝春秋を冠する雑誌に掲載されていたとは。
    穂村さんだから許されるのだろうなぁ。

    ”奈良と鹿”の奈良県と鹿児島県の鹿をめぐる戦い、”ヤング愛情学 その2”のダルマに対する突っ込み、”関西弁 その2”で語られる、関西弁をマスターするために発音とイントネーションより大事なこと、”お花見と公園”でバッサリと断ぜられる全体観、”ジュテーム返し”で熟考されるジュテーム投げへの対抗策、”高松”さんからのメール、に付箋が貼ってあった。

    いやぁ、下らないw
    でも好き。

    • ☆ベルガモット☆さん
      fukayanegiさん、こんばんは!

      穂村さんワールドにはまってますな~
      今度はにょにょにょっ記ですね♪
      fukayanegiさん、こんばんは!

      穂村さんワールドにはまってますな~
      今度はにょにょにょっ記ですね♪
      2023/03/30
    • fukayanegiさん
      ベルガモットさん、こんばんは。

      穂村さんの場合、短歌だと難しそうで、つい気楽な方に流れてしまっていますw
      こんな風に日常の愉快な場面を余す...
      ベルガモットさん、こんばんは。

      穂村さんの場合、短歌だと難しそうで、つい気楽な方に流れてしまっていますw
      こんな風に日常の愉快な場面を余すことなく捉えられるようになりたいものです。
      2023/03/31
  • 角田光代さんの「私たちには物語がある」の中で絶賛されていたので、「にょっ記」「にょにょっ記」と2冊借りてきた。

    これはエッセイなのか?日記なのか?
    日付はついてるけれどまったく日付とは関係ない日々思う事(?)が書いてあるまさに「にょにょっ記」。

    くだらねえと思いつつ、思わず2冊連続で読んでしまった。
    時にはムフフ、時にはガハハと笑ってしまう面白さ。
    作者の穂村さんは歌人なのですね。
    日常のほんの些細なことをすくい取り、彼独自の視線で笑いに変えてしまうのは歌人ならでは。
    愛すべき人柄が伝わってきてほっこりした。

    • vilureefさん
      まっき~♪さん

      実は穂村弘さん、今まで存じ上げませんでした・・・(^_^;)
      まっき~♪さんもお好きなんですね!
      他にも沢山楽しそ...
      まっき~♪さん

      実は穂村弘さん、今まで存じ上げませんでした・・・(^_^;)
      まっき~♪さんもお好きなんですね!
      他にも沢山楽しそうなタイトルの本があるので私も読んでみたいと思います。
      楽しみ~☆
      2013/03/26
    • 山本 あやさん
      vilureefさん、こんにちはー[*Ü*]

      穂村さんの作品が好きで、「にょっ記」シリーズも
      楽しみにしつつ、まだ積読してるので
      ますます...
      vilureefさん、こんにちはー[*Ü*]

      穂村さんの作品が好きで、「にょっ記」シリーズも
      楽しみにしつつ、まだ積読してるので
      ますます楽しみになりましたー♡

      些細なところに物語を生むあのするどい感性が
      エッセイでどんな日常を見せてくれるのか
      すごく楽しみだったけど、ガハハと笑えるなんて!
      うーー、楽しみっっ♪
      2013/03/26
    • vilureefさん
      あやさん、こんにちは♪

      あやさんも、穂村ファンなのですね!
      こんなに人気者なのに、今まで知らなかった私損してる!!

      くだらない...
      あやさん、こんにちは♪

      あやさんも、穂村ファンなのですね!
      こんなに人気者なのに、今まで知らなかった私損してる!!

      くだらない妄想(?)満載で大いに笑えること間違いなしです!
      他の本もガハハって笑えるのかな?
      これを読んで一人でガハハと笑っていたら家族に冷たい目で見られました(^_^;)
      2013/03/26
  • 退屈な日常をくしゅっとまるめたい人へ。穂村弘の不思議でファニーな日常。
    「BOOKデータベース」より

    今回は、バスの中で読んでしまい、ぷっと吹き出してしまい、ちょと寒い日でよかったと思った.口元がニヤついているのをマフラーで隠せたから.
    6月1日から3日にかけての、「関西弁」に笑った.関西弁会話学院なら自分は先生になれるな.しかし、関西弁しゃべる顔てどんなんや.そんなんわかるんかいな、とつっこみを入れつつ頭の片隅で考えてみる.わかる、かも?
    12月8日の、「履歴」.自分の携帯も地味だということをここで知った.もう少し派手にしてみてもいいのかも知れない.
    退屈な日常をくしゅっとまるめたい人へ、なんてちょうどよい宣伝文句なんだ.

  • 今回も、装丁・挿絵が良い。
    ふふっ から、声出して笑っちゃうエピソードまで。(良い意味で)何も考えず読める。

  • いちめーとるもある長いバナナを

    電車に座る向かい側の席の人達に食べさせていく…

    と、言う妄想風景を見せて頂いた。

    あ~ん、ぱくっ。

    あ~ん、ぱくっ。

    ふふ。

    なんか、笑っちゃう♪

    でも、いちめーとるもある長いバナナだけに
    それを持つ手は、やがてぶるぶると震えてくるものらしい。

    がんばれ
    がんばれ
    穂村さん!
    あと、数人で終わりらしいよ。


    決して離しちゃいけないバナナだと、その時思った。

    少しでも気を緩めると
    バナナは突然短く戻り、
    向かい側の席の人達の口は固く閉ざされ、
    たとえ
    「あ~ん」
    の呪文を使っても、決して開かなくなると思うから。

    がんばれ。
    穂村さん!

    心とばなな、折れる事なく。

  • 歌人である著者が書く、脱力系エッセイ。
    にょっ記という連載記事をまとめた一冊。

    くだらない妄想がたっぷり入っていて面白い。
    普段からこんな妄想をして過ごしたら、くだらないけど楽しいだろうなぁ。
    私もやってみようかしら。
    息抜きに読むにはぴったり。

  • ついに自力で流行を見破ったのだ。

    この文に引き込まれて、スルスルと読み終わった。
    面白い。

  •  2006年に刊行された『にょっ記』の続編である。装丁やイラストも正編と同じ人が担当している。日記のようで日記ではない(ゆえに「にょっ記」)、“ニセ日記形式”の断章コラム集。

     そういえば、私が最初に読んだ穂村弘の本が『にょっ記』であった。
     『にょっ記』はメチャメチャ笑える本だったけれど、この続編はややボルテージが下がった印象。面白いといえば面白いのだが、ちょっと食い足りない。クオリティの問題というよりも、私がほむほむ流ユーモアに飽きたのかも……。

     とはいえ、思いっきりツボにはまって爆笑したくだりも少なくない。たとえば――。

    《奈良を見習って、他の県でも個性を出すために一種類ずつ動物を放し飼いにしたらどうだろう、と思いつく。
     それぞれ縁(ゆかり)の動物がいい。
     群馬は馬。
     鳥取は鳥。
     熊本は熊。
     鹿児島から奈良に対して、うちでは是非鹿をやりたいから権利をゆずってください、という申し入れ。
     こっちは何年鹿をやってると思ってるんだ、そっちこそ象児島とか麒麟児島に県名を変更すればいいではないか、と奈良は拒否。
     鹿児島は激怒して桜島が噴火。
     鹿戦争の始まりである。》

     「鹿児島は激怒して桜島が噴火」の一行がツボって、思わず吹き出す。ほむほむの脳内では、年がら年中こんな妄想がくり広げられているのだろうか。

     穂村弘は岸本佐知子によく似ている、と思う(ファン層も重なっているはず)。
     2人とも、物書きとしての基礎体力(語彙の豊富さや読書量の蓄積など)がすこぶる高く、感性も抜きん出ていて、だからこそ日々の妄想を文章化するだけで質の高いユーモア・エッセイとなるのだ。

     穂村弘と岸本佐知子の対談集を作ったら面白いと思う。いや、この2人なら対談よりもむしろ往復書簡集か。誰かが作ってくれたら私は絶対買う。

  • 俗世間をイノセントに旅する歌人・穂村弘の
    くすくす笑えるうそ日記の二巻目。
    挿絵はフジモトマサルのひとこま漫画。

    とぼけていて本当に癒されます…
    ゆるーいし、クスッとできるし
    寝る前に少しずつ読むのを楽しみにしてました。
    いつもこんな事を考えながら生きてるって
    ステキだなぁ…

    個人的に好きだったのは
    「1月17日 ハチミツ
    駅前のスーパーマーケットのドアに
    広告が貼ってあった。

    太陽印の純粋ハチミツは栄養満点です。
    パンに!
    ケーキに!
    ヨーグルトに!
    お子さまたちに!

    ぎょっとする。」

  • パッと読める本が読みたくて選んだんだけど正解。

    穂村さんは歌人としては存じ上げていたのだけど、エッセイは初。
    たぶんある種類の女性は穂村さん好きだろうな。
    で、その女性ってたぶんダメ男好きだろうな。
    もちろん私も例に漏れず。

    他の作品も読んでみようっと。

    あ、伸びすると、私も音が聞こえなくなっちゃいます。

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著者プロフィール

穂村 弘(ほむら・ひろし):1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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