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みんなの感想・レビュー・書評
実際に読んだのは文學界です。
イランの人が日本語で書いた芥川賞候補作。
日本とは違った環境を知る事ができます。
日本語以外の言語を母国語とする著者が、日本語で書き、今年の芥川賞候補作にもなった作品です。 イラン・イラク戦争時、テヘランからも離れ前線に近い田舎町を舞台とした少年少女の淡い初恋を描いています。日本人でもあまり使わないような難しい単語を使っており、驚きました。イランの人がイランのことを、日本語で書くということの意味は・・・どういうことなのでしょうか。作品を味わうという他に、こういったことを考... 続きを読む »
どんな国にでも住んでいる人がいる 生活がある
凝り固まった先入観を持っていた私はすごく反省しました
イラン出身の著者が綴ったイスラムの物語
なぜこのテーマを日本語で書かなければならないのか?
それが見えそうで見えないところが、この作品の魅力のひとつなのかもしれない。
戦時下のイランで学校に通う男女のおはなし。宗教上の理由から表立って会話することもできないが、医師の父をもつ主人公の家に母を連れたハサンが度々訪れる。医師を目指すハサンは兵役の義務を免除されているが、故郷が空襲されると「神のため、国のため」と声高に叫ぶ者が現れる……
イラン・テヘランの出身の著者。日本語を母語としない作家が文學界新人賞を受賞するのは、中国出身の楊逸に次いで二人目だそうだ。
楊逸の『時が滲む朝』は面白く読めたが、こちらはひどく切なく、悲哀に満ちた作品。
文學界新人賞受賞作
芥川賞候補作
気になったので借りました。
ワンチャン書いたヤンイーさんと同じ道のりですよね、文學界新人賞、芥川賞候補、そしてヤンイーさんは受賞に至ってますが。
母国語とは違う言葉で書き綴る自分の国のこと、イランテヘランでのこと
思いの外話しに入りやすく、また言葉がね綺麗で哀愁漂っててね。
サラムは留学生文学賞受賞作。私はサラムより白い紙のが好きかな
でも、これを日本人が書いていても同じ評価にはならないと思う。母国語でない言葉で書いたからというのも評価に繋がっている気がしちゃいました
角田光代さんの書評から抜粋
――手を引かれ案内されている場所が、ちいさな狭い場所ではなく、未知の場所だとわかる(もちろん異国という意味での未知ではない)。一人称をいっさい使わないことで、作者は小説と格闘している。
戦時下で生きることを知っている人だから書ける作品2編が収録されています。どちらも苦い結末で、特に『サラム』のほうは読むに従ってページをめくるのがつらくなっていきました。全くの偶然ながら読了したのが9月11日でした。
言葉の使い方に引っかかる部分もありますが、力強さを感じる文体でした。今後どういう作品を書いていかれるのか気になります。
「白い紙」「サラム」いずれにおいても、3月11日以降に読んだからこその感覚に晒された。
触覚が麻痺して痛みさえ感じられない。
絶望という名の風船が膨らんで今にも破裂しそうである。
日本で日本語で小説を書くイラン人女性作家の初単行本。 表題作「白い紙」は、戦時下のイランの小さな町を舞台として、医者を志望する少年の運命が、語り手の少女の視点から語られる。 一方で、「サラム」は、日本に留学中の女性でダリ語というアフガニスタンの方言の通訳をしている女性が語り手であり、アフガンでタリバンに迫害されている少数民族に属する難民の少女が、日本で難民として受け入れてもらえる... 続きを読む »
イラン出身の著者が日本語でここまでの作品を作りだして人を引き寄せる作品の完成度に、とても感動した。 『白い紙』:文學界新人賞。 イラン・イラク戦争下での恋を描いている。 学びたいのに学べない、自分の気持ちより国として正義とは何かを考えるをえない状況。 ほんとに、日本はある意味能天気で平和な国なのかもしれない。 イスラムのことやムスリムのこと、女性の外での行動の規制などがよくわかる。 ... 続きを読む »
この歳になっても「白い紙」のつもりでいられるこの国に生まれたことの幸せ、というより不思議さを直接心臓に訴えてくる本。
著者はシステムエンジニアとして日本の大手電機メーカーで働く イラン人女性。来日10年ほどで日本語で小説書いて「白い紙」で 文学界新人賞、「サラム」で留学生文学賞を受賞。母国語以外、 しかも英語などに比べてハードルの高い日本語で執筆するところ からしてスゴイ。 「白い紙」ではイラン・イラク戦争下での少女と少年の淡い恋、 「サラム」では日本の入国管理局に難民申請中のアフガン人... 続きを読む »
新聞の書評を読んで、去年から気になっていた本。『白い紙』、『サラム』のどちらもズシンと胸に残るものがあったが、どちらかと言うと私は『白い紙』の方が好きだ。
物語の冒頭で、先生が生徒たちに「誰もが持つ白い紙に豊かな人生を描け」と言う。その白い紙と、モスクの地下で回された、兵士入隊のための白い紙は同じものなのだろうか。言葉では都合のいいことを言っておきながら、実際大人が子どもに突きつけているのは、後者の白い紙なのでは。。と、読後ぼんやりと考えてしまう。
日本語で書かれているので忘れそうになるが、イラン生まれの彼女が日本語で書いたという点に評価があがるのは当然でしょう!
エキゾチズム小説として経験値も書かれているとすれば、その分は実体験だから整理して日本語で書けばよいものなんでは? と、この手の小説を読むときにはつい感じてしまう。
それにしても才色兼備ってこういうことよね。個人的には意味深く、普通に読めました。
今だ平和の兆しの見えない地域に住む、私。
イスラム教の男女のあり方に少し怯えながら、
同じ学校に通うハサンにほんのりと思いを寄せる。
しかし、ある事を切欠に医者を志していたはずのハサンは
戦場へ向かう選択をする事に。
戦場に生きる子供達は、真の意味でまっさらな「白い紙」と
言えるのか?
少年と少女の少し距離のあるやり取りが初々しく、
かつイスラム教の行事やその様子、日常生活の
描写なども生き生きと書かれている。
イラン生まれの作者!アジア圏の人間でもないのに、日本語で小説を書いている・・もうそれだけで興味津々。
内容も日本人にはなぞの多い中東のお話でなかなか興味深く読めます。
個人的にはサラムが好き。アフガニスタンの難民の少女の話です。泣けます。
紛争国にいる人びとにとっても、紛争の無い国にいる人たちにとっても、お互いの国が同じ地球上に存在していることは信じがたいと思う。私たちにできることは、たぶんあるはずだ。
今年上期の文学界新人賞を取った小説です。作者のシリン・ネザマフィさんはイラン・テヘラン生まれ。日本の大学を出て、日本企業に就職し、システムエンジニアをされている30歳の中東美人です。日本語で書かれていますが、舞台も登場人物もイランです。イラン・イラク戦争を背景に、一人の少女の淡い恋と別れ、そして戦争と人の運命を描いたものです。 基本的には僕はけっこう好きですが、物足りないと言えば確かにその通りか... 続きを読む »
漢字文化圏以外の国籍を持つ「外国人」(在日イラン人)が「日本語」で執筆し、文学賞を受賞したことで話題になった作品だ。
戦時下のイランを舞台にした『白い紙』と、難民申請を続けるアフガニスタン人の通訳をする大学生(在日イラン人)を描いた『サラム』が収録されている。
前述の話題性を除けば、ストーリー自体は定型的だ。
ただ、日本ではぼんやり中東の紛争、と認識されている問題に、近い位置から語りかけてくる力強さは印象的だった。
どこかで似た話を読んだ気がする『白い紙』よりも、著者自身のリアルな言葉のように感じられた『サラム』の方がより印象深い。アフガニスタンのことを私は何も知らないんだなぁと改めて自分の無知蒙昧を思い知った。
アフガニスタンに四つの民族があること、母国語がペルシア語(に近い)こと、何も知らなかった。
ちょっと類別が分からなくもないけど、
もとから日本語だから日本文学。
ニュースになってたから気になってて、
本屋さんでたまたま見つけたから読んでみた。
なんだか、言葉に出来ない。

作者はイラン出身の女性で
日本の企業に勤めている方、
その方が日本語で書いたこの本
「白い紙」「サラム」の二話収録
祖国、その周辺の不安定な情勢。
戦争や宗教のことも淡々とした語...





