逃亡者

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著者 : 折原一
  • 文藝春秋 (2009年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (518ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163284507

逃亡者の感想・レビュー・書評

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  • 友竹智恵子は、いわゆる婚外子だった。
    母清子は妻子ある男性と駆け落ちをし、智恵子は祖父母の元で慎ましく暮らし
    優秀な成績の為特待生として高校に進学
    高校二年の夏休み祖母が倒れてから、彼女の人生が狂い、運命が大きく動き出す。
    母の住む東京に転校し、遊びを覚え高校を中退
    母の男に妊娠させられ出産
    ホステス時代の客、友竹洋司と結婚するが、洋司は外面が良く、家庭では暴力を振るうDV夫だった。
    保険外交員の時、昔のホステス仲間の林田亮子に交換殺人を持ち掛けられ、
    面識もない亮子の夫、宏之を殺してしまう。

    一度は逮捕たされたものの、脱走。
    そこから智恵子の長い長い逃亡生活が始まる。
    逮捕しようとする警察、恨み殺そうと追いかけてくる夫洋司からひたすら逃げる。

    新潟市から青森市へ大阪で整形をし、庄原市
    何処でも親切な人に恵まれ暮らしていた。しかし、裏切り……。
    何度も何度も逮捕寸前、洋司に捕まる寸前に助けられ逃げ続けた。

    逃亡から7年智恵子は故郷に戻ろうと真剣に思った。
    智恵子の所持品を地元の通り魔事件の現場に置いている者の正体を知りたくもあったし、洋司や林田亮子に復讐の鉄槌を下し、自分を愚弄したことを後悔させてやりたかった。
    しかし、あそこには危険な罠が仕掛けてうるような気がした……。
    でも、智恵子は戻った……。

    実際に起こった松山での殺人事件
    時効寸前に逮捕された福田和子を連想させられるシチュエーションや言葉があり
    その事件を基に脚色しているのかと思って読み進んでいました。
    智恵子が逃亡生活の様子を誰かに語っているシーンが物語を進めていましたし、
    逃亡先で深く関わった人々や刑事のインタビューも散りばめられていました。
    ですがら、すでに智恵子は……。
    最後のどんでん返しは完全に意表を突かれました。

    本当に驚きました。(@_@)
    最初は淡々と逃亡生活が描かれていて、少し飽き気味でしたが、
    最後の方はページを捲る手が止まりませんでした

  • 2016.02.11
    自分が犯人だと疑わずに逃亡を続ける女性。各地で危機一髪で逃げ切る。途中、車での移動から、?が出てくるのだが、真犯人については途中では思いが至らなかった。真犯人を殺した女性についてはどう理解してあげれば良いのか•••。

  • ぐいぐい読んで、どいつもこいつも怪しい…てなって最後に怒涛の結末。
    動機がよく分からないけど面白かった。

  • オススメされて読んだ本。
    インタビュー形式をとっていたけど最後におぉってなった。

  • +++
    持ちかけられた交換殺人に乗ってしまい、知人の夫を殺した罪で逮捕された友竹智恵子だが、警察の不手際で脱走に成功。顔を変え、身分を偽り、日本全国を逃亡し続ける。智恵子を追いかける警察の執念。時効の壁は15年。逃亡劇は驚愕の結末へ突き進む。
    +++

    518ページというボリュームを感じさせず一気に読ませる一冊である。友竹智恵子の逃亡生活が物語のほとんどを占めるが、緊張感と咄嗟の判断で紙一重のところで追手(警察と夫)から逃れるのを見続けると、なにやら逃亡を応援したい心持ちになってくるから不思議である。智恵子の人好きのする憎めないキャラクターによるところも大きいのかもしれないが。このまま逃げ切って時効を迎えるのか、それとも最後の最後につかまってしまうのか、と読者を緊迫した気分にしておいて、そこには思ってもいなかったどんでん返しが準備されているのだった。思い返せば、ところどころで「ん?」と思った箇所がなくはなかったのだが、深く突き詰めることなく読み流してしまっていたのだった。それこそがヒントだったというのに。思い込みは怖いと知っているつもりなのに、まんまと騙されてしまって、うれしくもある。読み応えのある一冊だった。

  •  交換殺人を持ちかけられた女は、面識のない相手を殺したのち、逃亡する。
     彼女は、名をかえ、顔を変えて、逃げ続ける。

     ま、福田和子の事件が土台にあるっていうので、そのつもりで読んでいって、最後にやられます。
     さすが、折原一、普通のところには着地しませんよ。

     逃げている女はもちろん、彼女を追う刑事、彼女の夫、と、誰もかれもが執着心を捨てることができない。それは、当時者にとっては、特別なことではなく、当然のことなのだろう。が、傍観してみれば、それらはむしろ醜い妄執でしかない。

     それなのに、人を動かす一番の要因というか、エネルギーが、それであるところがなんとも切ないのである。

     結末には驚愕するが、ちょっと上手くやられちゃったなって思わないでもない。
     うん。最後の方はしんどくなっちゃのかなぁ。

  • ちょっと無理がないかな。
    逃亡劇は良かったんだけど結末が、、。

  • 知恵子の逃亡劇の結末への興味と、インタビュアは誰なのか、と言う疑問を持続させることが出来れば、非常に読み易い作品でした。

    しかし、折原氏の作品には、倒錯のオブジェにも出て居たような世間体の良いDV夫がよく登場しますな。(笑)

  • あんまり思い出せない程度の内容だったと思う。

  • 知人の夫を殺した罪で逮捕された女が隙をついて脱走し、逃亡する話。 どんでん返しものは好きなんだけど、仕掛けの為に違和感を感じる箇所が多く、幕間の人物が特定できないとちょっと読みづらい(T^T) 一回読んだだけではからくりが理解できないのかな(゜_゜) 『そうだったのか!』的な驚きがないので二回読んでまで理解しようとは思わなかった。 逃亡劇はなかなか面白かったかな☆

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逃亡者の作品紹介

持ちかけられた交換殺人に乗ってしまい、知人の夫を殺した罪で逮捕された友竹智恵子だが、警察の不手際で脱走に成功。顔を変え、身分を偽り、日本全国を逃亡し続ける。智恵子を追いかける警察の執念。時効の壁は15年。逃亡劇は驚愕の結末へ突き進む。

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