幽霊待合室

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163285306

感想・レビュー・書評

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  • 警視庁捜査一課の警部と宇野喬一と女子大生の恋人永井夕子が様々なところで殺人やおかしな出来事に出くわす短編集。大抵が管轄外の場所で起こる話ですが、大抵は殺人を見つけて解決するまでが短くあっけない。宇野さんより永井夕子の方が活躍する感じ。

  • 「ジュリエットは真夜中に目覚める」
    本来とは違う終演。
    彼女ができてうつつを抜かしているのであれば怒りの矛先が向いても仕方ないが、変わりないのならいいのでは。
    あの状況下で、良く自分が生き延びれる道を選ぶことができたのは凄い事だな。

    「雪女によろしく」
    大丈夫と囁いた者。
    いつまでも子離れ出来ない親が傍にいるからダメになる事や、子供の様な反応になってしまうのかもしれないな。
    これだけ露骨に遊びまわられたら、嫌気がさしてこないのだろうか。

    「幽霊は生きていた」
    清き一票はどちら。
    常に同票だった選挙のタイミングで投票権を持っている者が現れたら、一票欲しさにどんな手でもつかうかもな。
    ちゃんとした答えが見つかっていないのに逮捕してしまうなんて、どれだけ適当なのだろう。

    「愛に渇いて」
    罪を自ら認めたが。
    完璧に状況を整頓してしまったからこそ、今まで容疑者から外れていたのに自ら最有力候補になってしまったな。
    辛い過去があり、そんな想いをさせたくないと思うのなら余計に真実を語るべきだったな。

    「灰色の人生」
    一度罪を犯した者。
    再犯の可能性は0ではないだろうが、更生して真面目に暮らしてる人にとっては迷惑極まりない事ばかりだろう。
    熱心にするのはいい事だが、行き過ぎるとただのクレーマーになってしまうよな。

    「幽霊待合室」
    亡くなったはずが。
    他人の空似どころか葬儀まで済ませた本人が生きているとなると、皆が混乱し大騒ぎどころでは済まないのでは。
    ナイフが簡単に出てくるということは、それだけ相手も用心していたのだろうな。

  • 久しぶりに二泊三日の旅行に出かけた宇野と恋人の夕子。
    楽しい旅行になるはずが、事故で列車が止まり、他の乗客とともに人気のない田舎の駅待合室で夜を明かすことになる。
    乗客の中に夕子が見つけたのは、六、七年前に死んだはずの夕子の叔父だった!
    そしてその夜、殺人が起こる。
    犯人は乗客の中にいるのか、叔父は幽霊なのか、それとも…。
    (アマゾンより引用)

    この夕子さんがあんまり好きじゃないんだよね…
    ま、軽く読める短編集でした。

  • 夕子とその恋人宇野警部の凸凹探偵対の物語。
    短編なので調子良く事件が起こり、調子良く解決していく。

    都会と田舎、演劇と旅行、さまざまな組み合わせの状況に、
    犯人の型も一通りではないところが面白いところです。

    駅の待合室での殺人は、とても哀しい終わり方かもしれません。
    犯人のその後という物語が別にあってもよさそうです。

  • 刑事(宇野)と 女子大生 夕子 のコンビ物 
    6編 入っているが どれも 赤川さんらしい 軽快な読み物となっている。

  • (収録作品)ジュリエットは真夜中に目覚める/雪女によろしく/幽霊は生きていた/愛に渇いて/灰色の人生/幽霊待合室

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著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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